1月27日に開催された町田康さんと奥泉光さんによる『しらふで生きる 大酒飲みの決断』文庫化記念イベント「酒をやめると人間はどうなるか?或る作家の場合」は、残念ながら、無観客での配信となりましたが、お二人の響き合いだからこその深くて濃い話が展開されました。
自らを熱狂型だとおっしゃる町田さんのお酒との距離、ほどほどに付き合えるからこそ酒をやめることは考えないという奥泉さん、というお酒の話はもちろん、最近町田さんが気になる小説のなかの言葉の選び方、小説が「筋だけ」になっていないか。奥泉さんの彫刻をつくるような推敲と小説を書くという行為。お二人にとっての読む快楽、書く快楽。さらには選考会でのエピソードや作家と世俗の関係、そしてお酒なしの食事の内実……。どの話題も軽快なやりとりでありながら、鋭い洞察が常にからまっているという知的刺激と興奮で脳内が痺れ続ける2時間弱でした。
事前にお申し込みできなかった方も、2022年2月10日(木) 23:59 までアーカイブをご覧いただけます。
詳細はツイキャスのページをご覧ください。
また、会場で町田さんにつくっていただいた文庫『しらふで生きる』のサイン本を幻冬舎plusストアで販売いたします。
サイン会を催す機会がない今、こちらもぜひお買い求めください。
よろしくお願いいたします。
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しらふで生きる
元パンクロッカーで芥川賞作家の町田康さんは、30年間にわたって毎日、お酒を飲み続けていたといいます。そんな町田さんがお酒をやめたのは、いまから7年前のこと。いったいどのようにしてお酒をやめることができたのか? お酒をやめて、心と身体に、そして人生にどんな変化が起こったのか? 現在の「禁酒ブーム」のきっかけをつくったともいえる『しらふで生きる』から、一部を抜粋します。
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