『「また会いたい」と思われる人の38のルール』など、これまで多数のベストセラーを発表してきた、イメージコンサルタントの吉原珠央さん。昨年上梓した『だから、あの人は嫌われる』は、副題に「対人関係がうまくいかない人の解決策」とあるように、コミュニケーションのプロである吉原さんが編み出した「対人関係のコツ」が詰まった決定版的な一冊。これを読めば、好かれる人の特徴、嫌われる人の特徴がよくわかります! そんな本書の一部を抜粋してご紹介しましょう。
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人の本性はこんなところに表れる
この人は感じがいい人だなと思っていたのに、ある瞬間を見た途端に、がっかりしてしまうことがあります。
それは、サービスを受ける立場のときや、後輩、部下、お年寄りや子供などに接しているときに、それらの相手に対して横柄な態度を取っている場面を見てしまったときです。
あなたにもそのような経験はありませんか。
例えば、友人とレストランで食事をして会計を済ませた後、一緒に化粧室へ行くことになり、個室から出てきて手を洗っている状況を想像してみてください。
ハンカチで手を拭きながら、あなたは友人と笑顔で「デザートも美味しかったね! もうお腹いっぱい」などと、鏡を見て身だしなみを整えながら会話をしています。
すると、そこに清掃員が「失礼します」といって入ってきて、洗面台を掃除し始めました。
こういうとき、「ありがとうございます」「お願いします」「あっ、ごめんなさい」という一言や、無言であっても会釈をして、邪魔にならないように対応する人がいます。
そういう人を目にすると、なんて裏表のない律儀な人なのだろうと思って、嬉しく感じます。
ところが、中には軽い会釈もせずに鏡の前から微動だにせず、無言のままで必死に口紅を塗り続け、清掃員を邪魔そうに避ける仕草をする人もいます。あなたはどう感じるでしょう。
私ならその時点で、「これがこの人の本性かも」という気持ちになって、寂しく感じてしまいます。
また、もしも自分の身内に清掃員として仕事をしている人がいたら、清掃員を邪魔そうに避けた人の態度に傷つくのではないでしょうか。
感謝をすればみんなが「ご機嫌」になる
決して、誰にでも最高の笑顔と最敬礼で、「ありがとうございます」というべきだと伝えているわけではありません。
ただ、世の中で様々な仕事をしている人たちがいてくれるおかげで、一年中、電気や水道、ガスを使えて、街中できれいなトイレを使えて、手軽に美味しい食事をとれることをイメージしてみると、見方が変わると思うのです。
極論をいえば、もしそういった清掃員の方が仕事を引き受けていなかったら、街中のトイレが汚れている状態かもしれません。いうまでもありませんが、世の中はすべてにおいて誰かのおかげで成り立っていることは常に頭に入れて言動を選びたいものです。
普段から「私はお客なんだから、いいサービスを受けて当たり前」と図に乗ったり、やたらと相手と上下関係をつけたがるような横柄な人は、結婚したパートナーに対しても「大黒柱として働くのは当たり前」「母親なんだから家事と育児をするのは当たり前」などという高慢な言動をしているかもしれませんから要注意です。
このところ、近所の道路工事の警備員の方々が、歩く人たちに親切で明るい挨拶をされている場面をよく目にします。
そうした警備員の方のおかげで、工事現場を通るときの不安は解消されますし、足場がよくないところを歩いたり、運搬用トラックの出入りで道を塞がれるときの通行人のストレスが、だいぶ軽減されている気がしています。
「お気をつけてお通りください」「ご迷惑をおかけしています」などと目を見ながら伝えてくれる人に対して、余裕があるときだけでもいいので、せめて会釈だけでもできる人が増えていったら、通勤や通学、散歩の時間をよりご機嫌に過ごせそうですよね。
機嫌よく過ごせる時間が長くなれば、自分の心身にとってよいだけでなく、一緒にいる相手も気分よく過ごせることになりますから、それを習慣化しない手はありません!
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だから、あの人は嫌われる
『「また会いたい」と思われる人の38のルール』など、これまで多数のベストセラーを発表してきた、イメージコンサルタントの吉原珠央さん。昨年、上梓した近刊『だから、あの人は嫌われる』は、副題に「対人関係がうまくいかない人の解決策」とあるように、コミュニケーションのプロである吉原さんが編み出した「対人関係のコツ」が詰まった決定版的な一冊。これを読めば、好かれる人の特徴、嫌われる人の特徴がよくわかります! そんな本書の一部を抜粋してご紹介しましょう。