セックスの後は結局黙った方が良い～「ドライブ・マイ・カー」鈴木涼美

最近、捏造疑惑の渦中にある某映画監督が、投げかけられる質問や疑問に対して、「朝晩のピンとした冬を超えて 春にして君を想ふ」とか「そらを見上げれば 光」とか、謎ポエムを連発しているのを見て、会話について考えていた。壊れかけのラジオ的なものなのだろうか。あまり美しくない言葉の羅列は実は暗号で質問に答えているのだろうか。朝晩のピンは朝ダチとかそういう意味だろうか。あるいは逆に彼女には質問の方が暗号ポエムのように届いてしまっているのだろうか。空間に歪みが生じているとか？　ところがどういうわけかネトウヨ風の人の言葉だけは日本語でしっかり聞こえるようで、「自分達に都合が悪いとすぐBPOだの放送倫理違反だの言ってくる人たちの誹謗中傷に負けずこれからも頑張ってください」なんて書き込みには「はい⭐︎」と、ポエムではない言葉で答える。空間は歪んではいない？