窓の外にはまだ雪が残っているけれど日差しが暖かい。
わたしの住む村は標高が高いので、東京より太陽の力を強く感じられる気がする。冬の間はなかなか寝床から出てこなかった飼い陸亀も、日向へ出て気持ち良さそうに手足を伸ばしている。
春が近いのだな、と思う。
思いながら、遠くの空を見る。
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愛の病
恋愛小説の名手は、「日常」からどんな「物語」を見出すのか。まるで、一遍の小説を読んでいるかのような読後感を味わえる名エッセイです。