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病気にならない掃除術

2022.04.08 公開 ポスト

フローリングは「掃除機」でなく「フロアワイパー」で 清掃のプロが教える掃除機の正しいかけ方松本忠男

ゴシゴシこすってはいけない、いきなり水拭きをしてはいけない、フローリングのホコリに掃除機は禁物、ウイルスの除菌・消毒は正しくやらないと効果なし……。『病院清掃35年のプロが教える病気にならない掃除術』は、これまでの掃除の常識がくつがえされる驚きの一冊。掃除はただ部屋をきれいにするだけでなく、自分と家族の健康をも左右する大切なもの。本書でぜひ、正しい知識を学んでください。

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フローリングは掃除機よりもワイパー(ドライ)で

フローリングのお掃除は、掃除機よりもフローリングワイパー(ドライ)の方が向いています。床に貼り付いているホコリは意外とベタベタしています。ふわふわと床に乗っていそうなんですけど、そうでないことの方が多いのです。

(写真:iStock.com/takasuu)

ベタベタしている上にさらにホコリが乗ってくるとそれなりの厚みが出て、掃除機でも何とか取れはするのですが、うっすらと貼り付いているホコリをムラなく取るのは掃除機だけではなかなか難しい

それよりもフローリングワイパーのシート部分を床に軽く押し付けて一方向拭き(S字ストローク)する方がきれいに取り除けます。

特に水気の多いキッチン回りお風呂の脱衣場などがそうです。

 

フローリングのお掃除は、部屋の中心から始めます。

中心部分は汚れがたまりにくいので簡単に、ホコリのたまりやすい壁際や家具の下などは丁寧に行うようにしてください。

動かすスピードはゆっくりです。

食べこぼしなどの汚れを見つけたら、霧吹きで水を吹きかけ、乾いた布で取り除きます。スタンプを押すように上からペタペタと押し付けると汚れを広げることなくきれいに取れます。

掃除機が活躍するのはカーペット

「掃除機はどういう場所で必要ですか?」と聞かれたらこう答えます。

「カーペットです。カーペットは掃除機でないときれいにできません

(写真:iStock.com/perfectlab)

粘着テープでゴミやホコリを取り除く「粘着ローラーはどうですか?」と質問される方もいらっしゃいますが、粘着ローラーはカーペットの表面に付いた汚れを取ることはできますが、繊維に絡まった汚れを吸い上げることはできません

カーペットのお掃除で一番大事なのは、繊維と繊維の間に入り込んだ汚れを取り除くこと。表面のお掃除だけではダメなのです。

 

カーペットは毛の奥に大量のゴミがたまっています。そのままにしておくと、カビやダニがそれらをエサに繁殖します。しかも、カビやダニは目には見えません。だからこそ恐ろしいのです。

カビやダニが発生しなくても、カーペットの上を人が勢いよく移動するたびにたまったホコリが舞い上がります。

カーペットのお掃除で必要なのは、回転ブラシの付いた掃除機です。回転ブラシを使うとカーペットの繊維の奥にたまった汚れを吸い取ることができます。回転ブラシが繊維をかき分け、ホコリやゴミを吸い上げてくれるのです。

アレルギーをお持ちのお子さん持病のあるご高齢の方がいらっしゃるようでしたら、回転ブラシ付きの掃除機を使ってこまめにお掃除してください。

 

カーペットのお掃除ではかけ方が大事です。まずは前後にゆっくりと動かしてください。1メートルあたり5、6秒が目安です。

なぜ、ゆっくり動かした方がいいのか。繊維と繊維の間に絡まった汚れを取り除くにはある程度の時間が必要だからです。また、ゆっくりと動かすことでホコリの舞い上がりを最小限に抑えることができます。

ヘッドを強く押し付ける必要はありません。カーペットの毛が寝てしまい、かえって汚れが取れなくなります。軽くゆっくりと動かしましょう。

もうひとつ大事なポイントがあります。ヘッドを後ろに引き戻す時は、前に押し出す時よりもさらにゆっくりと動かすことです。

関連書籍

松本忠男『病院清掃35年のプロが教える 病気にならない掃除術』

いきなり水拭きは、絶対にやってはいけない。 キレイにするどころか、ウイルスや汚れを塗り拡げます。 コロナ禍での除菌・消毒も正しくやらなきゃ効果なし。 家族の命を守るための掃除術。 1章 お掃除があなたと家族の健康を守る ・コロナ禍で急増中! ? ほとんどの人の除菌は効果なし ・間違った換気はかえって体によくない 2章 お掃除の常識を見直してみる ・学校で教わったお掃除は間違いだらけ ・「ほうき」や「はたき」は使ってはいけない 3章 お掃除はもっとカンタンで楽になる ・フローリングのホコリに掃除機は禁物 ・ホコリがたまりやすい場所を重点的にお掃除する 4章 人生で大切なことは掃除が教えてくれた ・お掃除は「命」とつながっている ・お掃除には人としての「あり方」が出る

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病気にならない掃除術

ゴシゴシこすってはいけない、いきなり水拭きをしてはいけない、フローリングのホコリに掃除機は禁物、ウイルスの除菌・消毒は正しくやらないと効果なし……。『病院清掃35年のプロが教える 病気にならない掃除術』は、これまでの掃除の常識がくつがえされる驚きの一冊。掃除はただ部屋をきれいにするだけでなく、自分と家族の健康をも左右する大切なもの。本書でぜひ、正しい知識を学んでください。

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松本忠男

(株)プラナ代表取締役社長、ヘルスケアクリーニング(株)代表取締役社長。東京ディズニーランド開園時の正社員、ダスキンヘルスケア(株)を経て、亀田総合病院のグループ会社に転職し、清掃管理者として約10年間、現場のマネジメントや営業に従事。1997年、医療関連サービスのトータルマネジメントを事業目的として、(株)プラナを設立。亀田総合病院では100人近く、横浜市立市民病院では約40人の清掃スタッフを指導・育成し、これまで現場で育ててきた清掃スタッフの総数は700人以上。現場で体得したコツやノウハウを、多くの医療施設や清掃会社に発信する。2019年からは、中国の深圳市宝安区婦幼保健院(1000床病院)の環境整備を指導するなど、活動の場は海外にも広がる。著書に『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』(扶桑社)、『清掃は「いのち」を守る仕事です。』(辰巳出版)など多数。

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