ゴシゴシこすってはいけない、いきなり水拭きをしてはいけない、フローリングのホコリに掃除機は禁物、ウイルスの除菌・消毒は正しくやらないと効果なし……。『病院清掃35年のプロが教える病気にならない掃除術』は、これまでの掃除の常識がくつがえされる驚きの一冊。掃除はただ部屋をきれいにするだけでなく、自分と家族の健康をも左右する大切なもの。本書でぜひ、正しい知識を学んでください。
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ちょっと改造するだけで優れモノに
スクイージーは、お掃除に欠かせないアイテムです。
ハサミを使ってちょこちょこっと改造してやるだけでびっくりするほどホコリが取れます。これまでに幾度となく本やテレビで紹介させていただいたので、すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
存在は知ってはいたが、実際には試していない。
そのような方は、ぜひ、この機会に松本式スクイージーのスゴさを体験してみてください。一度使ったら手放せなくなります。
用意するのは100円ショップで売っているスクイージーとハサミだけ。作り方も簡単です。自分でいうのもなんですが、松本式スクイージーは画期的なお掃除道具です。フローリング、キッチン、トイレなど……いろいろな場所で使えて、ホコリがすごく取れます。
わたしの家では、玄関、廊下、キッチン、洗面所、トイレ、リビングの合計6か所に7本のスクイージーを常備しています。リビングには、フローリング用のほかに、テレビ用があります。
スクイージーは、いつでも使えるように壁などにぶら下げてあります。
なぜ、これほどの数を用意しているかというと、その場にあれば思い立った時にシュッとやるだけでお掃除がすむからです。
お掃除を面倒にしている理由のひとつに準備や後片付けがあります。汚れに気がついても、その場に道具がないと、「あとでやればいいか」となりがちです。それを避けるためにすぐに手が届く場所に置いてあるのです。
場所場所に吊るしておけば、使いたい時にさっと使えます。しかも、スクイージーならお掃除っていうよりも手に取って汚れた部分をこするだけ。テーブルをクロスで拭くぐらいの感覚で使用できます。
使ったあとのお手入れも簡単。大きな汚れはティッシュやトイレットペーパーなどで取り除き、水洗いをして干しておくだけです。
「松本式スクイージー」のつくり方
作り方も簡単です。ハサミを使ってヘッドの先端にあるゴムや樹脂の部分に切り込みを入れていきます。間隔は5ミリ程度。ゴムなどの真ん中ぐらいまで切り込みを入れてください。5ミリ幅の毛先を持ったゴム製ブラシを作るイメージです。
間隔は多少広くなったり、狭くなったりしても問題ありません。ただし、あまり広すぎると切り込みにホコリが刺さってくれません。ひとつひとつのツメがベロンベロンになってしまうからです。逆に狭すぎると今度は接触面との抵抗が大きすぎて動かすのがたいへんです。
スクイージーはもともと窓掃除に使用する道具で、接触面との間に水があってはじめて動かせます。そのため、そのままの状態でお掃除に使おうとすると、うまく動いてくれません。最初、切り込みを入れないで試してみたのですが、床にピッタリとくっついて滑ってくれませんでした。
そこでハサミで切り込みを入れて何度か試してみた結果、5ミリ間隔で切り込みを入れるのが一番とわかったのです。
はじめてうまくいった時は「わおー」と声を出して歓喜しました。「うわっ、ホコリが刺さった」と驚き、同時に「こんなに取れるのか!」と感動さえしました。ここまでの成果は考えていなかったからです。自分で作っておいてなんですが、スクイージーのスゴさにびっくりしたのです。
ぜひ、みなさんにもわたしと同じ驚きと感動を味わっていただきたい。
これは絶対です。すごくいいです。たったひとこすりでたくさん取れます。
騙されたと思ってぜひ一度、松本式スクイージーを試してみてください。
病気にならない掃除術
ゴシゴシこすってはいけない、いきなり水拭きをしてはいけない、フローリングのホコリに掃除機は禁物、ウイルスの除菌・消毒は正しくやらないと効果なし……。『病院清掃35年のプロが教える 病気にならない掃除術』は、これまでの掃除の常識がくつがえされる驚きの一冊。掃除はただ部屋をきれいにするだけでなく、自分と家族の健康をも左右する大切なもの。本書でぜひ、正しい知識を学んでください。