一穂ミチ中毒、続出！書店員さんから絶賛の嵐！一穂ミチ（作家）

絶賛発売中の『砂嵐に星屑』。

直木賞候補、本屋大賞ノミネートなど話題沸騰中の一穂ミチ、期待の最新刊です。

なにより、書店員さんたちからの熱視線がすごい！

ぜひみなさまにもその熱量をお伝えしたく、一部ご紹介いたします。今回はパート6になります。

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思い出したくない過去に他人が触れた一瞬、外の世界と自分の心が高い壁に隔てられるが、分かり合えない想いと大阪という土地が入り混じることによって、ゆっくりと許しにも似たカタルシスが落ちていく。改めて一穂ミチは短編の名手だと思った。

大盛堂書店　山本亮様

地道に生きている人間の、情けない部分や揺らぎを ありのままに見せてくれる『砂嵐に星屑』。

どうしようもない自分で生きていく、ということを

深く考えさせられました。

最終話の「変でも変わりたくない」という箇所には

切実なやさしさがあって、この作者の

ありがちな予定調和におさめない誠実さが

改めて、とても好きだと思いました。

梅田 蔦屋書店　永山裕美様

短篇集は短いからこそ凝縮された物語に『シュッ！』と入り込めるのが好きです。今回のように連作だと、ひとつの物語がありながら中・長篇とはまた違う、登場人物達の絡みや魅力が増幅されてたまらないです。

20代～50代の男女2人ずつ、彼らの口には出せない、出したくない心の声や思い。読んだ中では、歳も近いので中島さんの回や晴一くんの回で彼にかける言葉が、自分の中にもあるうまく表せなかった気持ちに近いものを感じ、同調して一緒に自己嫌悪に陥ったり、頷いたり。

「若いんやから何でもやったらええやん、て思うけど、その年寄りの気持ちがわからへんのが若さということやもんな」には激しく頷きました（笑）。

それから広道さん。彼の告白に涙腺崩壊。ゆうたくんへの想いを広道さんごと、抱きしめてくれる人と出逢えますようにと祈らずにはいられません。傷つき、悩み、つまづき、カッコ悪いこともあるけど、小さくて微かでも光を発してる彼らはカッコ良くて、私もひとつ頑張りますか！って気持ちを奮い立たせてもらった物語でした。

丸善広島店　小林裕子様

それぞれの人が自分なりに一生懸命生きている。その姿がとてもいじらしい。

「大丈夫いろいろあるさ」

背中を優しく叩かれている気分になりました。やさしいやさしい物語でした。

朗月堂　駒井伸一様

主人公のプラスの面のみならず、知らないふり、見なかったことにしたくなるマイナスの面を丁寧に描く、時には自分のことのように感じられ読んでるこっちの胸が痛くなるほどに。ミチさんの描く世界は「あなただけじゃない、誰しも必死に生きている」そう言われてるように感じられほっとします。この人の文章好きだなあ、もっともっと読みたい！

有隣堂ルミネ横浜店　岩堀華江様

グッときました。心の奥底からこみあげてくるものがありました。現実に様々な状況を受け入れて暮らしている人が想像できすごく共感しました。一穂さんさすが！！

未来屋書店名西店　福井由美子様

主人公たちと同じでちょっとした波で浮いたり、沈んだりしている私。市井の感情をすくいとる名手だと思います。一穂さんの短編の中にある細やかな描写は今回も無数の星たちにより添ってくれていました。

丸善八尾アリオ店　大江佐知子様

どの話も心に残る、それぞれ心に刺さることがあり、さすが一穂さん！！と感動してしまいました。読まれた皆さん、書かれてはいるとは思いますが、どこかで誰かが体験していそうな気がするぐらいリアルで作品世界にすっとはいり込める。読後は、大きな変化があったようななかったような、でも背中を押してもらえる。明日も頑張ろうと、勇気をもらえる。

読んで損はさせない。心の底から応援したいと思った作品です。

宮脇書店ゆめモール下関店　吉井めぐみ様

久しぶりの恋愛小説でした。切なくて胸が苦しくなる。二人の立場が違えばもっとよかったのだろうか…。初めて愛を知ったことができたのに報われないのが悲しすぎました。文章も読みやすくてあっという間に読みふけてしまいました。読ませて頂けて良かったです。

コメリ書房鈴鹿店　森田洋子様

躓きや過ちを含めて今まで生きてきた自分を肯定し、これから先を生きていく自分に活力を与えてくれる物語。自分を認めることでしか、他人を認めることはできないと気付かされる。

くまざわ書店錦糸町店　阿久津武信様

誰と居ても、わたしたちはそれぞれの孤独を抱えている。それでも転覆せずに立っていられるのは、その寂しさを時折交信することができるからではないだろうか。 この本は「誰かの人生」がすぐそこにあることを教えてくれる。

ジュンク堂書店吉祥寺店　田村知世様

興味深い謎、志を共にする仲間たちの語らいはいつかあった青春の時代を見せてくれる。けれども、その隙間に垣間見る若者たちの社会や政治への憂いがそのような日々が長く続かないことを予感させます。見えない未来への不安との闘いはこれからも続くのか、光あるところに影はある、その内面を捉えることのできる作品でした。

明文堂氷見店　前花裕太様

卑屈だったり、わがままだったり自分でもままならない感情に振り回されながらも誰かに気づかされて、助けられて踏ん張りながら生きている人たちの物語に胸を真っすぐ突かれて、じわじわと前向きになれるように励ましてもらったように感じました。

ジュンク堂書店名古屋栄店　近藤梨乃様

 

『スモールワールズ』で心を鷲掴みにされた方、まだ一穂ミチさんの世界に触れた事のない方、すべての方たちにおすすめしたい物語です！　

大阪のテレビ局が舞台の連作短編集。華やかにみえる世界の裏で、こつこつ働いている人たち。私たちと同じように悩み、自分を見つめ直し、前へと進んでいく姿に共感しました！　挫けそうになった時に元気と勇気がもらえる一冊です。

丸善名古屋本店　竹腰香里様

 

自分の過去や現在のポジションにとらわれず、自分がやりたいことを頑張っていい。2作品を読んでそんな気付きとエールを貰った気がします。私は「嵐のランデブー」が大好きでこのような素敵な物語を生み出した一穂先生のお人柄にも興味を持ちました。いつかエッセイも読んでみたいです。でもその前に「砂嵐に星屑」ですね。発売楽しみにしています。これからも応援させていただきます。

ＴＳＵＴＡＹＡＢＯＯＫＳＴＯＲＥ重信　門田千春様

自分の弱さにも当てはまるし、こんな風に悩んでる人いるだろうなぁ。それでも、ちょっと考え方を変えたり、一歩踏み出せば何かが変わる！見てくれてる人がいる！ 生き方が不器用だっていいじゃないか。 

未来屋書店長久手店　加藤知嘉子様

一穂ミチさんの短編は今回も胸にささる作品でした。なんやかんやイヤなこととかどうしようもないことを抱えながら、それでも毎日を生きていくしかない人間というものの内面や、その心の動きをこまやかにすくいとっていてまたもや心をつかまれました。

水嶋書房くずはモール店　井上恵様

世間というのか、自分以外の人には「まぁそんなこともあるよね」程度のことも自分には大問題、むしろそれしか頭の中にない、というのは誰しも経験があるだろう。

そんな些細な大きな壁は、抜けきらない棘のようにチクチクする。

様々なマイノリティはあるだろうが、それを膨らませるのではなくありのままを描き切る作品というのは、一歩近しく感じられる。

そういう意味での親近感が作品から溢れてくるようだ。

撫であうだけのコミュニケーションが9割以上でもほんの数パーセントの私を見て欲しいと訴えてくる。

砂金の1粒に出会えたような作品だ。

ブックマルシェ我孫子店　渡邉森夫様

「ああっ！凄い・・・これは凄い作品だ」

圧倒的な人物描写！一穂ミチ先生のなにが凄いかを尋ねられたら、私はこう答えるだろう。

そして書き出しの秀逸さ。読者はページをめくる選択肢しか残っていないのだ。

古典で言えばイアン・フレミングやコナン・ドイル、最近ではカズオ・イシグロ。これらの巨匠たちの作品の魅力の一つに、何気ない仕草や会話から登場人物たちの立場や性格を余分な説明を加えず読者に明確に伝えてくる事があげられると思う。一穂先生の作品からもそれが感じられる。そして読者はそこに惹かれてしまうのだ。

プロローグからエピローグまで、淀みなく流れるようなストーリー展開もぜひ味わって欲しい。

谷島屋ららぽーと沼津店　小川誠一様

4編全て違う物語ですが、どれも等身大で、そこかしこに「あーわかる」とうなずいてしまう要素が散りばめられており、ゆっくりと噛みしめるように読みました。

社会で生きていれば必ずぶつかる理不尽という壁、己の黒歴史、周りは成功しているのに、なぜ自分だけこんな目にと思ってしまったり、思い通りにいかなくて、他人に八つ当たりしてしまったり…この本を読むことで、自分と向き合える良い時間になりました。

「大丈夫、これから頑張っていこうね」と語りかけてくれる作品で、胸にしみます。私のネガティブを受け入れて”そっかそっか”って聞いてくれる心の友になりそうです（笑）。短くて読みやすいし、私のようなネガティブに悩む人たちに届いてくれたら嬉しいです。

椿書房　渡部哩菜様

時に人の不幸を扱う仕事。
彼らはゲラ読み趣味の書店員以上にワーカホリックだった。
一穂ミチさんが読者に教えてくれる、新しい世界の自分のことのような話は、世界を救う力があります。

紀伊國屋書店イオンモール座間店　東莉央様

一穂さんの小説は、「こんなこと、あるよなぁ」という共感と、「こうなったら、うれしいなぁ」の希望との塩梅がとても心地いいなぁと毎度思います。自分とは立場も考えも違う登場人物なのに、どこか自分と地続きのような感じがする。そんな登場人物達が「100％ハッピーではないけど、前よりちょっとは良い状態」になるのを読んで、なんとなく自分の行く先も、なんとかなるんじゃないかな、と思わせてもらいました。キラキラのハッピーエンドにはちょっと疎外感を覚えてしまう人におすすめしたい作家さんです。

紀伊國屋書店学習院大学ブックセンター　吉田実穂様

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以上、現在いただいている感想を6回にわけてご紹介いたしました。

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