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幻冬舎新書・これから出る本

2014.05.20 公開 ポスト

2014年5月発売の新書幻冬舎編集部

編集長より

 3月刊行の新書のなかでは、小池龍之介さんの『しない生活』と、中川右介さんの『悪の出世学~ヒトラー、スターリン、毛沢東~』がとくに売行き好調です。

 担当した新刊が出ると、幻冬舎の多くの編集者は「ジャンキー」と化します。すなわちアマゾン・ジャンキー&パブライン・ジャンキー。「パブライン」というのは、全国の紀伊國屋書店さんで、それぞれの本がその日何冊売れているかが、リアルタイムで分かるサービスです。

 発売が始まれば「出足はどうかな」とアマゾンでの順位を確認し、「何冊売れたかな」とパブラインを調べ、新聞広告が出た日も「広告は効いたかな」と一日に何度もパソコン・スマホをチェックせずにはいられず、そのたびに一喜一憂。仕事への集中の妨げになることこの上なし。それは分かってるんだけど、やめられない……。

 5月刊が出ると、またしばし心穏やかでない、ジャンキーな日々が始まります。もうそれに抵抗しようなんて思うのはやめようかな。集中力を要する大事な仕事はせいぜいその前にできるだけ片付けておこうかな。……と、個人的に開き直り(?)の境地に達しつつあるところで、5月刊ラインナップのご紹介です。

 

2014・5月発売
理系あるある

小谷太郎著 定価(本体780円+税)

「ナンバープレートの4桁が素数だと嬉しくなる」「花火を見れば炎色反応について語り出す」「揺れを感じると震源までの距離を計算し始める」「液体窒素でバナナを凍らせる」……。本書では理系の人なら身に覚えのある(そして文系の人は不可解な顔をする)「あるある」な行動や習性を蒐集し、その背後の科学的論理をやさしく解説。ベッセル関数、ポアソン確率、ガウス分布、ダーク・マターなど科学の知識が身に付き、謎多き理系の人々への親しみが増す一冊。


編集後記
数学や物理と聞くだけでなんだかじんましんが出そうになる人、多いのではないでしょうか? かくいう私もそのタイプ。ところが小谷先生は、理系オンチの私の理解が追いつくまで、本書の原稿を何度も書き直してくれました。おかげで今では、ガウス分布やベッセル関数やダーク・マターがざっくりわかるまでになったのです! 理系嫌いを自覚している人にこそ「ぜひ読んでみて!」と言いたいです。

最近はSTAP細胞問題が騒がれたこともあり、理系の世界への関心がますます高まっているように思います。本書では「『リケジョ』の呼び名は不本意だ」「論文に弱点があることは本人が一番わかっている」といった、理系のホンネも赤裸々にご紹介。ブラック・ユーモアあふれる小谷先生の解説に、理系も文系もニヤニヤしてしまうことうけあいです。

担当・前田 

 

2014・5月発売
性犯罪者の頭の中

鈴木伸元著 定価(本体780円+税)

平成24年、警察に届けられた強姦は1240件、強制わいせつは7263件。だが実際の被害は約10倍とも言われる。性犯罪者は「見た目も気持ち悪い人」と思われがちだが、実際は身なりも会話もごく普通で、結婚しているケースも多い。不自由ないように見える彼らは、なぜ性犯罪をし続けるのか?「強姦するたびに自分がレベルアップしていく感覚があった」と10件以上の性犯罪を繰り返す者もいれば、性犯罪をやめられない自分を苦に自殺する者もいる。共通するのは日常生活での“満たされなさ”。その感情がどう変化し、彼らを性犯罪へと駆り立てるのか。性犯罪者の知られざる心の闇を赤裸々に綴った一冊。


 

2014・5月発売
弱者はもう救われないのか

香山リカ著 定価(本体780円+税)

大企業優遇の経済政策、生活保護費など社会保障費の削減、社会全体に浸透する「人の価値は稼ぎで決まる」という価値観……国による「弱者切り捨て」が進み、人々もそれを受け入れつつある日本社会。この流れは、日本だけでなく、グローバリズムに席巻【せつけん】された世界全体の潮流でもある。私たちは人類が苦闘の末に獲得した「自由と公正を柱とする福祉国家」のモデルを、このまま手放してしまうのか? 古今の思想・宗教に弱者救済の根拠を探り、市場経済と多数決を乗り越える新しい倫理を模索する、渾身の論考。


編集後記
診療、大学の講義、テレビ出演、講演その他いろいろ。「香山さんってあんなに忙しいのに、いつ書くの?」「インタビュー(口述)でつくってるの?」と同業者からよく訊かれます。で、「口述じゃなく、全部ご自分で書いてます」と答えると、当然のことながら驚かれる。でもホント、そうなんです。私は地下鉄の車内で書いている姿を目撃したこともあります(先生、顔バレしますって!)し、「原稿遅れていてゴメンナサイ。いま大学で会議中なので、すぐ仕上げて送ります」というメールをいただいたこともたびたび(学生じゃなくて、先生が内職ですか!)。香山さんは自分では「私は努力するのが嫌いで」なんて言いますが、執筆への真摯な姿勢には頭が下がるばかりです。今回もそうやって新しい一冊が紡がれました。「このテーマこそ香山さんが書くべき本です!」と、担当編集が思わず熱くなってしまった一冊。お読みいただけると嬉しいです。

担当・小木田 

 

2014・5月発売
なぜいくら腹筋をしても腹が凹まないのか

中野ジェームズ修一著 定価(本体800円+税)

腹を凹ませるために鍛えるべきは、腹筋でも体幹でもない。実は「下半身」である。ダイエットの鉄則は「基礎代謝」を上げてエネルギーを消費しやすい体を作ること。そのためには、まず体全体の筋肉量を増やす必要がある。だが腹筋は、内臓を膜状に覆っている薄い筋肉なので、いくら鍛えても筋肉量はさほど増えない。それよりも大腿筋や大臀筋など下半身の大きな筋肉を鍛えた方が基礎代謝が上がり、結果的にお腹が凹むのだ。ダイエットの常識を覆し、最も効率良く内臓脂肪と皮下脂肪を落とす、目から鱗のトレーニングバイブル。


 

2014・5月発売
陰謀論の正体!

田中聡著 定価(本体820円+税)

安倍晋三首相がケネディ駐日米大使と交わした握手がフリーメーソン式であったということで、安倍首相はフリーメーソンだと断じる人たちがいる。小泉純一郎元首相の“脱原発”も実は「大きな力が動いている」せいだと信じる人たちがいる。三・一一以降、マスメディアへの信用が失墜し、ネットの情報に依存して、いつの間にか陰謀論が世界を覆っている。その理由を解き明かし、「陰謀論の時代」を生きるためのリテラシーを提示する。


 

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