新聞記者の甲斐毅彦さんから届いた、ブリアナ・ギガンテさんの『世界でいちばん私がカワイイ』の書評をご紹介。
ブリちゃんの言葉は、”禅僧”の言葉に当てはまるといというご指摘に…驚き…からの、なるほど!!
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新聞という伝統メディアに身を置く者として、インターネットによって、その環境が劇的に変化させられていることは、今さら当たり前すぎることでしょう。中でもマスメディアには全く関わりのない個人が発信し、影響力を持ち得るようになったという点は、既存メディアの価値観を大きく揺さぶるものとなる力を持っています。
特異なメイクのYouTuber、ブリアナ・ギガンテさんも、その発信力を備えた一人かもしれません。この度、新刊「世界でいちばん私がカワイイ」(幻冬舎)を出版されたので、読んでみました。
ご自身の人生を踏まえた上でのエッセイなのですが、まず感じるのは、弱点を強みに転換するという発想は多くの人を勇気づけうるものであるということ。根が大変真面目で、しっかりした価値観をお持ちですね。そして気づいたのは、これは形を変えた現代の「法話集」であるということです。
「指先まで神経が行き届いた人は自然と所作が美しくなる」という言葉には非常に禅的なものを感じますし、言葉を選ぶ大切さは「愛語」ですし、バランスを取ることの大切さは「中道」でしょう。各章ごとに禅語を当てはめてみたくなって来ます。
「法話集」に譬えましたが、説教臭さや押しつけがましさとは、対極にあります。今の自分を肯定して、生きていいんだ、と気づかせてくれる好著でした。
――記者 甲斐毅彦(報知新聞)
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ブリアナ・ギガンテ 世界でいちばん私がカワイイ
なぜか心が救われる!と、発売前からバズって、発売前重版が決定!
…という、人気も多め、謎も多めのYouTuberブリアナ・ギガンテ、待望の初書籍について、ご紹介するコーナーです。
”どこまでいっても、自分の人生は自分のものよ”
謎に包まれた経歴と存在感で人気のYoutuberが、傷つきやすく自分を見失いがち&他人を簡単に傷つけて追い込みがちな現代人に、「ちゃんとここにある幸せ」を伝える一冊。
メイクやオシャレ。恋愛のこと。人間関係のこと。心のこと。――「素敵」も「悲しい」もたくさん経験してきた、波乱万丈なブリちゃんの言葉とは。