4月13日(水)に文筆家・ツレヅレハナコさんの最新刊『まいにち酒ごはん日記』が発売になりました。本書は、食と酒と旅を愛する著者が、インスタグラムに綴ってきた投稿の直近3年間分を厳選&大幅加筆修正したオールカラーの日記本です。前半は国内海外と旅に出て外ごはんを楽しむ一方、後半はコロナ禍で自炊生活に勤しむ日々が綴られています。日記本とはいえ情報量がとても多いので、ぜひメモを片手にお楽しみくださいませ。また、巻末には「読むだけで作れる31レシピ」も収録されています。本書からこの季節の内容を、少しずつ抜粋してご紹介します。
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冷たい麺には天ぷらを!
自宅ランチでよく登場するのが、「ざる麺」+「天ぷら」の組み合わせ。 うちのパントリーには乾麺が数種類常備してあり、今日はどれにしようか と選ぶのもまた楽しいのです。乾麺は、出張先の地方で珍しいものがあったり、近所のスーパーでおいしそうなものを見かけるとすぐに買うのでたまる一方……。どんどん食べねば消費しきれない!
今日は、新潟・妻有の「妻有そば」(うまーい!)に、そら豆とちくわ のかき揚げ、パプリカとしめじの天ぷら。もちろん、冷えたビールもビシッとね。本生わさびチューブのまぶしさよ。
私の『ツレヅレハナコの揚げもの天国』(PHP研究所)では、週末の昼に家で食べる揚げたて天ぷらとざる麺の幸福についても語っております。 ぜひ皆さんにも、家でジャンジャン揚げてほしい! 日本人の最大の発明といってもいい天ぷら粉(私は日清製粉ウェルナの「コツのいらない天ぷら粉」派)を使えば、誰でも簡単にカラッと揚がります。簡単だよー!
揚げる具材も海老なんてなくてもいいから(あれば、なお良しだけど)、 冷蔵庫にある残り野菜で良いのです。私がよく作るのは、にんじんの細切りと桜海老を混ぜたかき揚げ。実家の定番で、翌日のお弁当はいつも残っ たかき揚げの天丼だったな。それも、なんだか好きでした。
まかないの土鍋ごはん
私の料理レシピ撮影は、「おつまみ」がテーマなことが多いので、撮影後の試食時お腹にたまる料理があまりない。だから、麺やごはんなどの「まかない」を余分に作ります。 今日は、土鍋で炊く豆ごはん。この時期だけの青豆~。ほかにも、春はたけのこ、夏はとうもろこし、秋は栗や鮭やきのこ……。旬は逃すと一瞬 だから、買い物に行くと、「おっ、早く炊かなくちゃ」とソワソワしちゃ うくらい。
浸水した米を土鍋に入れたら昆布・豆をのせ、酒と塩を加えた水を入れて炊き始めます。沸騰したら弱火にして、あとはいい香りがしてくるまで15分ほど放置。炊き上がったら火を止め、おじゃこをたっぷりのせて、ふたをして10分ほど蒸らせばできあがり。一度に3~4合炊いて、余ったらスタッフにお土産で持って帰ってもらうこともしばしば。
今日のおかずは撮影した料理のほか、昨日お土産にもらった南千住の居酒屋「丸千葉」のから揚げ(作り方も材料も普通なのに、やたらとうまい。 大きくてジューシー! )、山形・鶴岡「本長」で買った漬物も出してみた。 おみそ汁は、最近ハマっている煮干し出汁でなめこと長ねぎ。かつおの出汁パックとは違う、良い味が出るのよね~。
食いしん坊の持ち寄り宴会
ナチュールのワインショップ勤務の友人宅で、持ち寄り昼酒宴会。ワイ ンもおつまみも、激うまで幸せすぎたわ……。
各自が持ち寄ってくれたのは、しっとりむっちり鶏レバーのコンフィ、 ピリ辛たけのことひき肉のミントキャベツサラダ、オレンジとセロリのサラダ、さつまいものココナッツサブジ、文旦とフライドオニオンのサラダ、「王子サーモン」5種食べ比べ、「アルパージュ」のチーズいろいろ、「ベッカライブロートハイム」のパン、「紀ノ国屋」のアルザスパン、焼き具合完璧な自家製腸詰めとハーブポテト、「大同電鍋」で蒸した台湾おこわ、ワインによく合う自家製オレンジピール……。きゃー、ごちそう! 食いしん坊の友人は、多ければ多いほど良い!
私はクスクスのタブレ、クミンを効かせた猪のラグーと揚げなすとベシャメルの3層ムサカを持参しました(あ、ゆで卵もむりやり入れたんだった)。自宅で軽めに焼いて器ごと持参し、 現地のオーブンで再度焼かせてもらうと熱々をサーブできる。リビングに降り注ぐ明るい光と 共に、すばらしきワインを呑んで食べて天国かと思ったよ……。
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まいにち酒ごはん日記
2018年春から2021年夏まで、ちょうどコロナで世の中が変化した狭間の3年間の飲んで食べて旅して感じたこと、考えたことを集めたオールカラーの日記本。巻末には読むだけで作れる31レシピ付き。
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