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時をかける老女

2022.08.10 公開 ポスト

【番外編】

[pick up]ウクライナとオードリーと『ひまわり』中川右介

1929年生まれ、認知症になっても刻まれていたこと、それは戦争の記憶――。

※この記事は2022.04.21に公開されたものの再掲です

*   *   *

この日記の連載ではちょうど1年前の2021年4月が掲載されていますが、現実の私と母は、その1年後を暮らしています。

基本的には、相変わらずの日々です。テレビを見て、新型コロナの感染者が云々というニュースを見るたびに、「何の感染者が増えているの」「コロナウイルス」「なに、それ、風邪みたいの?」「もっとひどくて、肺炎になって死ぬ」「怖いわね」という会話を毎朝、毎晩、ニュースのたびにしています。

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※連載は終了しましたが、著者への感想、コメントはしばらくの期間、こちらのフォームで受け付けています(非公開)。これまでも様々なご感想をお寄せいただき、誠にありがとうございました。

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時をかける老女

91歳の母親と、33年ぶりに一つ屋根の下で暮らすことになった。この日記は、介護殺人予防のために書き始めたものである。

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中川右介

一九六〇年東京都生まれ。編集者・作家。早稲田大学第二文学部卒業。出版社勤務の後、アルファベータを設立し、音楽家や文学者の評伝や写真集を編集・出版(二〇一四年まで)。クラシック音楽、歌舞伎、映画、歌謡曲、マンガ、政治、経済の分野で、主に人物の評伝を執筆。膨大な資料から埋もれていた史実を掘り起こし、データと物語を融合させるスタイルで人気を博している。『プロ野球「経営」全史』(日本実業出版社)、『歌舞伎 家と血と藝』(講談社現代新書)、『国家と音楽家』(集英社文庫)、『悪の出世学』(幻冬舎新書)など著書多数。

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