ウクライナ危機で今関心が高まっているロシア。そのロシアと日本は、どんな関係にあるのか。最新の社会科(地理、歴史総合、公共、日本史、世界史、政治・経済、倫理)を使って多角的に解説します。第1日目は「地理」。
好評発売中の『1日1ページで身につく!歴史と地理の新しい教養365』から一部を試し読みとしてお届けします。
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日本の領土の東西南北の端とは?
日本列島は、北海道・本州・四国・九州の4島を中心に、約7000もの島からなります。
日本の領土の東西南北の端(はし)は、東端=南鳥(みなみとり)島(東京都)、西端=与那国(よなぐに)島(沖縄県)、南端=沖ノ鳥(おきのとり)島(東京都)、北端=択捉(えとろふ)島(北海道)です。
ただし、日本はロシアとの間に北方領土問題を抱えており、北端を択捉島とするのは日本側の主張です。昨今のロシアの動向を見ても地政学(地理学×政治学)的に極めて重要な地域で、「よく知らない」では済まされません。
北方領土とは、オホーツク海を北海道からカムチャツカ半島に向かう千島列島南部、択捉島・国後(くなしり)島・歯舞(はぼまい)群島・色丹(しこたん)島のことです。太平洋戦争終結後にソ連に占領され、今もなお領土問題となっています。
4島や周辺海域には、地下資源や水産資源が豊富にあります。工業や都市が発展し、人口密度も高い日本は、常に資源・エネルギー問題や食糧問題を抱えており、北方領土は、非常に重要な位置づけの地域となっています。
(第2日「歴史総合」へ続く)
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