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僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)

2022.04.29 公開 ポスト

「いちいちおもしろい」と言ってくれた板尾創路さんからの「超おもしろ変化球な推薦文」に、お礼の返歌岡本雄矢( 主に“トホホ短歌”を詠む「日本に(たぶん)ただ1人の歌人芸人」)

4月27日に発売になった、歌人芸人・岡本雄矢さん(スキンヘッドカメラ)の短歌&エッセイ集全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割

ひとつひとつの歌につぶつぶしたドラマがあって、笑っちゃったり、共感して頷いたり、時々ホロリと来たり…。

そんな本書に、大先輩芸人・板尾創路さんから、最高にイカした推薦文が届きました!

ドラマ化決定! 業界はこんな原作を待っていた!
来春NHKでオンエアなので本は買う必要なし!

――板尾創路さん

コメントをいただいて、ぶっ飛んだ岡本さん。とんでもない変化球に、笑いが止まりません。この衝撃と感動をどうお伝えしようか…と、悩んだ岡本さんが、感謝の返歌&返エッセイを書きました。

*   *   *

【板尾創路さんへ感謝の一首】
現実にドラマになってくれないか監督・脚本板尾創路で

「いちいちおもしろい」

あの板尾さんが、僕の書いたものを見て、そう言ってくれているーー!

それは現実のことではないようで、嬉しさよりもフワフワとしていたことを覚えています。

 

吉本興業が、本を出版したい人を集めて行った「よしもと作家育成プロジェクト」というのがありました。

板尾さんはそのプロジェクトのアンバサダーとして会場に来ていて、僕はそのとき初めてお会いしました。

 

学生時代、ダウンタウンさんに憧れていた僕は、ダウンタウンさんのテレビ番組を欠かさず見ていました。

特に好きだったのが「ダウンタウンのごっつええ感じ」です。

ダウンタウンさんはもちろんのこと、そこに一緒に出演しているみなさんにも同じように憧れていました。

その中でも一際異彩を放っていたのが、板尾さんです。

不思議な空気感。圧倒的な存在感。独特の間。

口を開けばおもしろいのはもちろんのこと、話さなくても、そこにいてこっちを見ているだけでおもしろい。

この人はいったいなんなんだ?

学生時代に惹きつけられてから約20年。

僕の中で一度もぶれることなく、ずっとおもしろい人です。

その人が、僕の書いたものを見て「いちいちおもしろい」と言ってくださっています。

その場ではふわふわしていましたが、何時間後の帰り道で、僕は思いました。

とてつもない言葉をいただいた!

ずっとおもしろい人に「いちいちおもしろい」と言ってもらえた!!

本当に嬉しく、今思い出しても初めて聞いたときのように嬉しくなれる一言です。

 

そのご縁もあり、今回板尾創路さんが推薦コメントを書いてくださることになりました。

ドラマ化決定! 業界はこんな原作を待っていた!
来春NHKでオンエアなので
本は買う必要なし!

いやいや、ドラマ化なんて決まってませんから! 初耳なんですけど。なので本は、なにがなんでも買ってほしいんですけど!

僕は心の中でツッコミを入れさせてもらいます。

でも、この推薦コメントは「いちいちおもしろい」に匹敵するくらい嬉しいコメントでした。

そして、板尾さんが言ってくださったのなら、もしかして本当にドラマ化があるのではないか?

考えてもいなかったことですが、板尾さんが言ってくれたのなら、”夢のような話”ではないのではないか?

そんな風に思えてきます。

もしもそんなことが現実になったなら、監督・脚本は板尾さんにお願いします。

そしたら必ず「いちいちおもしろい」作品になると思うので。

*   *   *

新刊『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』に続き、
全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』が文庫に!
読めば読むほど、なぜか幸せな気持ちにしてくれる短歌&エッセイをお楽しみください。

 

関連書籍

岡本雄矢『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』

今日も世界の片隅で、ひとり膝を抱える僕とあなたのために。 不幸に愛された、トホホ名人……歌人芸人が身を切って綴る、“せつなさとおかしみ”、“短歌とエッセイ”のマリアージュ。

岡本雄矢『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』

昨日もトホホ、今日もトホホ。憂鬱だらけの毎日も、短歌に詠めば何かが変わる!「あの数ある自転車の中でただ1台倒れているのがそう僕のです」「さっきまで順調だったレジの列 急にもたつきだす僕の前」「ものすごい数のハトが集まっているおじさんに人は集まらない」他、105首の短歌とエッセイで綴る、ほろ苦さとおかしみに満ちた愛すべき日々。

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僕の不幸を短歌にしてみました(エッセイつき)

著者は、主に”不幸短歌”を詠む「日本にただ1人(たぶん)の歌人芸人」。
よく失敗する、言いたいことが言えない、反論したくても返せない、なぜ自分だけこんな目に合うのかといつも思う、自分には劇的なことが起こってくれないと嘆いて生きている……。
そんな著者から見える”世界”を、フリースタイルな短歌(&ときどきエッセイ)にしてお届け。
もしあなたが自分のことを「不幸だ」と思っているなら、「もっと不幸な男」がここにいると思ってください。

バックナンバー

岡本雄矢 主に“トホホ短歌”を詠む「日本に(たぶん)ただ1人の歌人芸人」

詠み始めるとなんでも”トホホ短歌””不幸短歌”になってしまうという特徴を持つ、「日本にただ1人の歌人芸人」。1984年北海道生まれ。吉本興業所属。コンビ「スキンヘッドカメラ」で活動中。YouTubeで「芸人歌会」を開催。北海道新聞等で連載も。

短歌とエッセイを収録した初の著書『全員がサラダバーに行ってる時に全部のカバン見てる役割』には、俵万智さん、穂村弘さん、板尾創路さんからアツい推薦文が寄せられた。

最新刊は『センチメンタルに効くクスリ トホホは短歌で成仏させるの』。

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