情報収集を習慣化すると、知識に大きな差がつきますが、いかに集めれば最も効果があるかについて言及します。
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取引先などに行くとき、初めて訪問する会社であれば、行く前にできるだけ詳しく先方のことを調べる習慣をつけましょう。
会社のウェブサイトや過去のニュースなどを見るだけでも、ざっと表面的な情報は押さえられます。
できれば決算資料も3、4年分くらい目を通して、業績も確認したいところです。
さらにいえば、私はその会社が属する業界全体のことも、できるだけ詳しく調べることを習慣にしています。市場規模はどれくらいか、競合にはどんな会社があるか、競合企業の業績など、調べようと思えば調べられる、見ておくべき情報はたくさんあるものです。
会う相手が企業のトップの方などで情報を探しやすい場合、その方のこともできるだけ詳しく調べます。インターネットで情報収集し、お話ししている動画があれば視聴するのはもちろんのこと、著作があればそれも買って読みます。
ここまで情報収集に力を入れなくても、表面的な情報を押さえておけば、その場でうまく会話できてしまう人も多いでしょう。
しかし、さまざまな情報を調べて、状況をよく理解したうえで相手に会うほうが、「よく知らない人」に会うよりもリラックスして臨むことができます。どんな話が出ても的確に対応できるという自信を持てれば、自分の気持ちが安定するからです。
すると会話の中身に集中しやすくなり、面談の場でよりよい対話や交渉ができるようになります。
情報収集を習慣化すると、情報がどんどん蓄積されていきます。1回の機会で得られる情報はたいした量でなくても、それを積み重ねていくと、情報収集をしない人と比べて、ビジネスをするうえでベースとなる知識に大きな差がついていくものです。
調べすぎて損をすることは何一つありませんから、可能な限り、事前に情報を集めて目を通すことをおすすめします。
シリコンバレーで結果を出す人は何を勉強しているのか
シリコンバレーにはビジネスで成功し、億万長者になる人が世界一多いといわれる。14年前に日本から移住し、多くの成功者を観察してきた著者はその理由を「彼らが有機的に学んでいるからだ」という。大学までは熱心に勉強するが、社会人になった途端学ばなくなる日本人に対し、シリコンバレーの成功者は「学び」をやめない。社会人になってからも知識・情報をインプットし続け、新しい体験による生きた勉強をし、付加価値を高めていく。20~50代までの年代ごとに必要な勉強とは? 成功のために絶対不可欠な体験とは? シリコンバレー流の学び方を身につければ、生涯現役まちがいなし!