ここまで生きてくると、もうこれからは自分の好きなものを、好きな量だけ、気楽に食べたい。作る時も食べる時も疲れないですむ、こころ落ち着くごはん。
生きていく人生の段階によって変化していく食事の風景。自分がおいしいと思うもの、それがいちばんのごちそう。
『60歳、女、ひとり、疲れないごはん』の「日々のメニュー」の写真から、銀色さんにいろいろ質問しました。
* * *
Q 人参サラダは人参の他に何が入ってますか?
A この時のはシーチキンと玉ねぎですね。他によく作る人参サラダは、人参の細切りをレモン汁、塩コショウ、アマニオイルで和えたものです。
Q 鯛のお刺身の漬けの汁(?)の配合を教えてください。
A しょう油、みりんやお酒、すりごまやねりごま、あったら細切りのしそ、わさびなど。最もシンプルな時はしょう油だけのことも。
Q 玄米・白米・雑穀米と色々食べてますが、何が一番好きですか?
A 最近は白米に『もち麦入り十六穀米』というのを入れて炊くのが好きですが、しばらく食べていると飽きるので、その日の気分で変えています。チキンライスを作るのはやはり白米ですね。カレーはまあどれでも。玄米は買った玄米の品質、炊き方によってかなり味が違うのでたまに失敗した~と思うことがあります。
Q 2月11日夜は随分と少食に見えますが、足りましたか?
A 豚肉のソテーはフライパンにあったのをおかわりしたかも。玄米に湯葉ちりめんをのせていますが、これはけっこうお腹いっぱいになります。玄米は、よく噛むことになるので。
Q 玉ねぎ炒めは真ん中のですよね? 黒い昆布みたいなのが見えますがこれは?
A 焦げた部分です。よく焼いたので。玉ねぎはしっかり焼くのが好きなので、よく焦がします。
Q ブロッコリーにはマヨネーズだけですか?
A 塩で茹でたので、この時はそうですね。私はマヨネーズが好きで、焼き魚にそえられた大根おろしにもかけます。
Q 豆ごはんの他に、好きな混ぜごはん、炊き込みごはんはありますか?
A 豆ごはんは色もきれいなので特別に好きですが、他にと言えば、鶏肉とゴボウとか。前にレシピ本を見て作ったチーズと山椒の実もおいしかったです。ずっと前に読者の方から教えてもらったもやしとベーコンの炊き込みご飯は今でも年に1回ぐらい作ります。炊き込みご飯にもやしというのが強烈な印象で、味もとてもおいしいです。ベーコンを炊飯器の底に敷いてもやしをゴマ油でさっと炒めてお米の上にのせて炊くというものですが、こってりと味が濃くて、ついおかわりしてしまいます。
Q 自家製らっきょうを作られたのですか?
A はい。なにごともチャレンジだと思い、道の駅でらっきょうを買ってきて、苦手ならっきょうを作ってみました。でもつけ方が浅かったのかちょっと辛かったです。
Q 大根となすのお好み焼きはオリジナルですよね? なぜ作ろうと思ったのですか?
A 大根となすがたくさんあって、どうにかして食べようと考え、大根をお好み焼き風に敷き詰めて焼いて、ひっくり返してなすも敷き詰めて焼いて。でも量が多すぎたみたいで途中で飽きました。この4分の1の量ならおいしいと思えたかもしれません。
60歳、女、ひとり、疲れないごはん
ここまで生きてくると、もうこれからは自分の好きなものを、好きな量だけ、気楽に食べたい。作る時も食べる時も疲れないですむ、こころ落ち着くごはん。生きていく人生の段階によって変化していく食事の風景。自分がおいしいと思うもの、それがいちばんのごちそう。