文筆家・ツレヅレハナコさんの最新刊『まいにち酒ごはん日記』が発売になりました。本書は、食と酒と旅を愛する著者が、インスタグラムに綴ってきた投稿の直近3年間分を厳選&大幅加筆修正したオールカラーの日記本です。前半は国内海外と旅に出て外ごはんを楽しむ一方、後半はコロナ禍で自炊生活に勤しむ日々が綴られています。日記本とはいえ情報量がとても多いので、ぜひメモを片手にお楽しみください。また、巻末には「読むだけで作れる31レシピ」も収録されています。本書の内容を、少しずつ抜粋してご紹介します。
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とろけるエロい鶏肉
新潟市内へ戻って酒場めぐり。車じゃないと行けない場所にある人気店「せきとり」、すごかったな……なんだこのエロい鶏肉!!
一応焼き鳥店なのですが、半身の素揚げが名物。カレー風味のパリパリの皮に超ジューシーな肉、無心で骨までしゃぶって食べるうまさなんですけど……。市内にもいくつか半身揚げを出す店があるらしいけれど、おそらくココは別格なのでは。
さらに感動したのが蒸し鶏! こんなの初めて食べた。肉のうまさはもちろん、皿にたまる乳白色のとろとろ蒸し汁がすごいー。うまみ爆弾!蒸し鶏を浸して食べるよう推奨されているけれど、キャベツせん切りを追加注文して浸して食べたら最高であった。白メシにかけたらもっと最高だろうけれど自粛……。しかも両方「時価」! でも別に高くないし、タクシーで行く価値はあるのではないかと。
それからさらに2軒行って東京へ。はー、呑んだ食べた。新潟楽しかったなあ。また来ます!
根性で行くぜビール園!
新居の台所を作ってくれている厨房機器メーカー「タニコー」へ書籍用の取材。想像していた以上に、すべての商品がフルオーダーならでは……職人さんたちの技術命なミリ単位のローテクに感動! すごー!
取材後、「40分しかないけど、どうしても行きたい!」と初めての「サッポロビール園」へ車を飛ばす。ていうか、私、北海道に来たの10年ぶりくらいだな。限定醸造の北海道生とサッポロクラシックの樽(!)をジョッキ2杯一気呑みしてから狸小路へ。
カメラマンさんオススメの「GRIS」。もしやここ編集者の岡本仁さんが、いつもオススメしていたところなのでは……というわけで、もちろん素敵な店だったわー。焼売の大きさとおいしさに、お店柄が表れとる!
ワインは、さすが札幌な「二番通り酒店」セレクト多し。さらに「札幌に来たなら行くべき」とのクラフトビール好きの意見で閉店間近の「ノースアイランド」へ飛び込み。もう一軒くらい行きたかったけれど、連日寝てないので限界!
衝撃すぎたカープ観戦
そして! カープの試合にお招きいただいたのです。人生初の野球観戦。いろいろカルチャーショックすぎて、なんだか最初から最後まで呆然としてしまったわ……。
来るたびに広島人の持つ「ネイティブなカープ愛」に衝撃を受けていたけれど、料理教室スタッフも全員がユニフォームやキャップ、手拍子用のミニバットとかの応援グッズ(ブレスレットなんてのもある!)持参。「街の中から着るのが普通」とのことで、私も借りて着てみました。
「私たちなんて、全然ゆるいファン」だそうだけれど、数々の応援歌も「いつの頃からか自然と歌える」し、ミニバットでの複雑な拍子も余裕でとれる……これが広島人!
「観戦にはゆで卵じゃけんね」と朝から卵をゆでて持って来てくれた(笑)。 片手に赤いカップの生ビール、つまみはせんじがら(ホルモン揚げ)と枝豆。試合は負けちゃったけれど、ホント楽しかった!チケット、家族総出で取ってくれて感謝。
まいにち酒ごはん日記
2018年春から2021年夏まで、ちょうどコロナで世の中が変化した狭間の3年間の飲んで食べて旅して感じたこと、考えたことを集めたオールカラーの日記本。巻末には読むだけで作れる31レシピ付き。
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