人付き合いが苦手、自分に自信が持てない、つい悲観的になってしまう……。こうした性格に悩んでいる人は少なくないでしょう。しかし、数多くの成功者と接してきた経営コンサルタントの影浦誠士さんは、「一流のビジネスパーソンほどネガティブ思考の人が多い」と断言します。そんな影浦さんの著書『人付き合いが苦手な人のためのリーダー力』より、短所と思いこんでいた個性を長所に変える、逆転の成功法則をご紹介します。
一人で過ごすのは悪いことではない
人付き合いが苦手な人というのは、すべての人と付き合えないというわけではありません。付き合う相手をかなり吟味する人だということです。ですから、それほど親しみを感じない人と付き合うためには相当な努力を要するのです。
このような人たちから見れば、友達や知人が多いことを自慢している人の多くが、実はたいして理解し合えてもいない人たちと付き合っているように見えます。そしてその浅い付き合いを維持するために、有限で貴重な資産である時間を使うことは浪費に思えてしまいます。
私の場合は、無駄な付き合いをする時間があったら自分一人のために費やしたいと考えているため、実際に一人で過ごす時間が多くなります。このことを冗談のように、自分には友達が5人しかいない、飲み友達もいないのでだいたい一人で過ごしている、などと言うと笑ったり哀れんだりしてくれる人もいます。
当然、私はこのような反応を気にしません。
なぜなら、高度な人間関係の構築とは、「どれだけ自分だけの時間を有意義に過ごし、自己研鑽し、自分をブランディングできるだけの知識や経験をものにできているか」ということに依存していると考えているためです。
少々わかりにくいかもしれませんね。
たとえば、私の定義では「寂しがり屋」と「ネガティブな人」とは異なります。寂しがり屋の人は、一人の時間を持ちたくないため、多くの人間関係を必要とします。そのため、常に誰かを飲みに誘ったり、食事に誘ったりします。あるいはつい長電話していたりします。そのような状態に安心を求めているのです。
その交友関係には価値があるか?
その結果、自分のポジションを明確にできなくなってしまっている人がなんと多いことでしょうか。実のない話や堂々巡りの考えで人を巻き込み、あるいは自ら巻き込まれ、とにかく誰かと時間を共有してさえいれば安心なのです。
このような「寂しがり屋」さんにとっては、何か新しいことに一人で打ち込んでみたり、一人で本を多く読んでいる人などが、寂しそうなかわいそうな人に映るかもしれません。本当は自分こそが寂しくてかわいそうな人なのに、です。
ですから、後になってみれば、どちらが成長し、独自の人間関係を多く築けているかは明白になるのですが、「寂しがり屋」さんや一生懸命にポジティブを演じている人は、気づくことはないかもしれません。
そうはいっても、家族がある人は自分の時間の多くを家庭に費やしてしまうことも多いでしょう。もちろん、それが自分の喜びだ、ということであればそれはそれで価値のある時間です。
ならばなおさら、不必要な交友関係を持たないようにすべきです。その交友関係には貴重な自分の時間を費やすだけの価値があるかどうかを、しっかり考える習慣を持つべきです。
とくに、独身の人たちのように時間に余裕がない家庭持ちの人は、より交友関係を吟味するべきでしょう。
一方、独身の人はかなり自分の時間を自由に使えますが、それだけに時間の貴重さを忘れてしまいがちです。独身の人も、独身の間にどれだけ自分の時間を作り、自己研鑽ができたか、あるいは自分を高めてくれる人たちと過ごす時間を作れたかが、その後の人生の価値を決めると心しておくべきでしょう。
人付き合いが苦手な人のためのリーダー力
人付き合いが苦手、自分に自信が持てない、つい悲観的になってしまう……。こうした性格に悩んでいる人は少なくないでしょう。しかし、数多くの成功者と接してきた経営コンサルタントの影浦誠士さんは、「一流のビジネスパーソンほどネガティブ思考の人が多い」と断言します。そんな影浦さんの著書『人付き合いが苦手な人のためのリーダー力』より、短所と思いこんでいた個性を長所に変える、逆転の成功法則をご紹介します。