雑談から、会議、スピーチ、営業トーク、異性をオトす口説き文句まで、「話し方」ひとつで印象は大きく変わるもの。どうせなら、あなたも「できる人」に思われたいですよね。数多くのベストセラーを世に送り出している樋口裕一さんの『たった1分でできると思わせる話し方』は、すぐに使えるフレーズや会話例が満載の一冊。書かれていることをマネるだけで「できる人」だと思われる、そんなお得な本書から、とっておきのワザを公開します。
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人はこの2つに弱い生きもの
「だらしのない甘えん坊」と思われずに、ほんの少しの甘えとスキを見せるには、「頼みごと」と「打ち明け話」が無難だ。
「頼みごと」といっても、労力や時間を要することは避けるべきだ。仕事の上での頼みごとでも意味がない。仕事の頼みごとは、相手を信頼していることを示す役には立つが、それ以上に発展させる役には立たない。
「煙草を買ってきてくれ」「お茶をいれてくれ」などは論外。楽しんでしてくれそうな頼みごとを見つけるべきだ。
まずは、相手の趣味を利用するのが一番。絵を描く人には「あなたの絵が一枚ほしい」、芝居好きな人には、「先日、芝居を見て自分はおもしろかったけど、あなたがどう思うか教えてほしい」というような、「おだて」を含むような「頼みごと」がベストだ。こうしておいて、だんだんと深入りさせてゆくわけだ。
「打ち明け話」のほうも、初めのうちは深刻なものはよしたほうがよい。「実は昔、大恋愛をして……」といったややもすると深刻になりがちな告白は、結婚を考えるほど親しくなってからにとっておいて、つき合い始めには避けるべきだ。
せいぜい、子どもの頃の他愛のない思い出話や「実は同じ課のだれだれとうまくゆかずに、先日、言い合いをした」といったくらいの話にしておくほうが無難。
そして、だんだんと、心を許して、心の悩みを打ち明けるのもいいだろう。
「共通の敵」を見つけてみる
ところで、この「打ち明け話」は必ずしも事実である必要はない。「心の悩み」と今書いたが、それも、本当の悩みである必要はない。
まったくのでは、後で辻褄が合わなくなることがあるのであまり勧められないが、多少の脚色は許される。人の話として聞いたことを自分の身に置きかえてしゃべったり、やや話をオーバーにしたりするくらいのことはかまわない。
ということはつまり、相手の女性の性格によっては、かわいそうな少年時代を作り上げて、それを売り物にするのもいいだろう。自分にだけ明かされる「暗い過去」というものも、女性には、悪い気はしないはずだ。
もう一つ、女性と意気投合するいい方法がある。
女性の嫌っている人物の悪口を言うことだ。共通の敵をもつことが、団結を強める上で非常に有効であることは、歴代の独裁者が国内のまとまりが悪くなると、外に敵を求めたことからもわかるというものだ。
女性同士の場合、親しそうに見えても、実はお互いに苦々しく思っていることが多い。当の女性がだれを心の奥では嫌っているかを見きわめて、その批判をするわけだ。
もちろん、初めから口汚くののしってはいけない。軽く批判して、相手が乗ってきたら、だんだんとエスカレートさせればよい。とはいえ、言うまでもないことだが、そのために人間関係がギクシャクしてきたり、いじめにつながったりしないように配慮する必要はある。
共通の敵は必ずしも人間である必要はない。私は、その昔、同じベータ方式のビデオをもっていて、顔を合わすたびにソニーのグチを言っているうちに、女性と親しくなったことがある。このように、共通して利用している製品やブランドを通して、親しくなることができる。
いずれにせよ、共通の敵を見つけて意気投合するわけだ。
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たった1分で できると思わせる話し方
雑談から、会議、スピーチ、営業トーク、異性をオトす口説き文句まで、「話し方」ひとつで印象は大きく変わるもの。どうせなら、あなたも「できる人」に思われたいですよね。数多くのベストセラーを世に送り出している樋口裕一さんの『たった1分で できると思わせる話し方』は、すぐに使えるフレーズや会話例が満載の一冊。書かれていることをマネるだけで「できる人」だと思われる、そんなお得な本書から、とっておきのワザを公開します。