毎朝、300円のラテを買って出社する。「送料無料」のために余計にモノを買う。「格安SIM」を検討したことがない……。もし思い当たるところがあれば、あなたは「隠れ貧乏」かも? 将来、後悔しないためにも読んでおきたいのが、ファイナンシャルプランナーで「家計再生コンサルタント」の横山光昭さんによる『1日500円の小さな習慣』です。実践すれば、みるみるお金が貯まるようになる本書から、ぜひ試していただきたいメソッドを紹介します。
* * *
貯金ができる人、できない人
「目指せ、憧れの年収1000万円!」
よく雑誌などでそんな見出しが躍っていることがありますよね。
しかし、収入が1000万円ある夫婦でも、何にでも漫然とお金をかけているメタボ家計の人は、貯金ゼロということが珍しくありません。
「年収1000万円あれば、自然とお金が貯まるもの」
そう勘違いしていると、簡単にメタボ家計に陥って、お金に余裕がなくなり、貯蓄もできません。年収が高いはずなのに、実質的には年収300万~400万円の家庭とあまり変わらない、もしくはそれ以下の蓄えしかない場合もよくあります。
相談者の中には、年収300万円の家庭でも、お金をかけるべきものとそうでないものの優先順位をつけ、食費や教育費や生命保険料などを見直し、必要最低限の支出で家計がうまく回るように改善した結果、1年で100万円の貯金に成功した事例もあります。
貯金ができる人と貯金ができない人の差は、単純に収入の多寡で決まるわけではないのです。
収入にある程度余裕があると、切り詰めなくても生活に困るわけではないので、「このくらいかかるのは、普通でしょ」と、家計のぜい肉に鈍感になりがちです。
逆に収入に余裕がないと、今あるお金の中でうまくやりくりしないと生活が苦しくなるので、「これは本当に買う必要があるだろうか?」「これはムダな出費だから削ろう」と、常にお金の使い方に敏感になります。
お金の使い方に鈍感か敏感か――それが、貯められる人と貯められない人の大きな差になるのです。
自分の信じている「普通」を疑う
「ちゃんと収入があるはずなのに、お金が全然貯まらない……」
とお悩みの人は、自分にとっての「普通」をもっと客観的な目線で精査する必要があります。
自分の「普通」は、きゅっと引き締まったスリム家計の人から見ると、ブヨブヨにたるんだぜい肉であることが往々にしてありますから。
たとえば、相談者の中には、毎月の食費が10万円以上かかっていたり、ガス代が1万5000円かかっていたりしていても、「どこの家もこんなもんじゃないの」とスルーしてしまっているケースがよくあります。
「4人家族で食費が10万円以上というのは一般平均より高いですよ」
「5人家族でガス代が1万円超えというのはかなり高いですよ」
そんな風に他人に指摘されないと、メタボ家計の人は自分の感覚のズレになかなか気付けません。
まずは、自分の信じている「普通」を疑うことです。
自分の中の「普通」というフィルターを通してしか家計を見ないと、いつまで経ってもメタボ家計の「異常値」に気付くことができませんから。
特に、高収入なのに貯金できないのは、家計になんらかの異常がある証拠です。
自分の家の家計は普通ではなく異常だと気付くことが、貯められないスパイラルから脱出する第一歩になります。
浪費体質チェック診断
最初に、あなたはお金が貯まる体質なのか、お金が貯まらない体質なのか、簡単な「チェック診断」をしてみましょう。
次の10の項目の中で、当てはまるものにチェックを入れてみてください。
さて、チェックを入れた項目の合計はいくつでしたか?
5つ以上チェックの付いた人は、お金の貯まらない生活習慣がありそうです。自分でも気付かないうちに、お金の小さな失敗を重ねている可能性が高いです。
「えっ、どの項目も、今どきごく普通のことばかりでは?」
と思われるかもしれませんが、実は普段何気なく行っているこうした思考や習慣の中にこそ、お金が貯まらない失敗原因が潜んでいるのです。
* * *
この続きは書籍『1日500円の小さな習慣』をお買い求めください。
1日500円の小さな習慣 「隠れ貧乏」から「貯蓄体質」へ大変身!
毎朝、300円のラテを買って出社する。「送料無料」のために余計にモノを買う。「格安SIM」を検討したことがない……。もし思い当たるところがあれば、あなたは「隠れ貧乏」かも? 将来、後悔しないためにも読んでおきたいのが、ファイナンシャルプランナーで「家計再生コンサルタント」の横山光昭さんによる『1日500円の小さな習慣』です。実践すれば、みるみるお金が貯まるようになる本書から、ぜひ試していただきたいメソッドを紹介します。