文筆家・ツレヅレハナコさんの最新刊『まいにち酒ごはん日記』が発売になりました。本書は、食と酒と旅を愛する著者が、インスタグラムに綴ってきた投稿の直近3年間分を厳選&大幅加筆修正したオールカラーの日記本です。前半は国内海外と旅に出て外ごはんを楽しむ一方、後半はコロナ禍で自炊生活に勤しむ日々が綴られています。日記本とはいえ情報量がとても多いので、ぜひメモを片手にお楽しみください。また、巻末には「読むだけで作れる31レシピ」も収録されています。本書の内容を、少しずつ抜粋してご紹介します。
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春キャベツと塩豚の煮込み
1週間寝かせてええ感じのあめ色になった塩豚。普通にゆでて葉っぱで包んで食べようかなーと思っていたけれど、インスタで友人宅が塩豚を春キャベツと煮ていておいしそうなので私もそれにする(ただし自己流)! そんな感じで作りたいものが決まることは、めちゃよくあります。
ザクザク切った春キャベツを鍋にたっぷり敷き詰めたら、ゆでて冷凍しておいたひよこ豆をゆで汁ごと入れる。分厚く切った塩豚をのせ、にんにく・タイム・砕いた黒こしょう。あとは水を少なめに加えて30分ほど蒸し煮にすればできあがり。器に盛ったらオリーブオイルとパセリをかける。
お腹がすいたので18時から呑み始めてごはん。塩豚のうまみを吸ったくったくたのキャベツって、ひとりで半玉食べられそうなおいしさね。ポイントは、ただの豚肉でなく塩豚にしてうまみを熟成させること。水を入れすぎずギリギリで蒸し煮してうまみを引き出すこと。そして、やわらかな春キャベツを使うこと。はー、うまい。
ランブルスコ開けたのでシェーブルも食べよ。
家晩酌でのマイブーム
最近好きなお刺身の食べ方。
白身魚の刺身を昆布締めにしておく(今日は鯛)。そこに、塩もみしてレモンで和えたきゅうりを添えて一緒にパクリ。きゅうりの塩気と酸味で刺身を食べる感じです。爽やかうまい~。
4日前からみそに漬けておいた卵黄は、半透明になっております。生卵黄だとくずれて失敗しやすいので、ゆで卵(熱湯に入れてきっちり8分!)の黄身を漬けている。余った白身は、その場で立ち食いすべし。
あとは豆苗のごま和え。ごまたっぷりで、ビシッと甘くするのが好きー。お酒は引き続き「庭のうぐいす」のはなびえ。なんか、この前よりおいしくなった気がするのは気のせいかな。
それと久しぶりに家を出て(どんな引きこもり生活だ……)近所の良い肉屋さんへ行ったので、美しい牛すじを1kg買って呑みながら下ゆでスタート。小分けして冷凍しておけば、ひとり暮らしでもいろんなアレンジで結構食べきれちゃうよねー。ボリートミストも、カレーも、チゲ鍋も、下ゆで牛すじがあれば自由自在。毎日に小さな楽しみを!
新入りの調理グッズ
最近、買って良かったものいろいろ。
ステンレスカッター付きのバターケース。室温に戻したバターに専用カッターを当ててグイッと押すと約10g にカットできる。グサッと刺して取りやすい先割れのナイフ付き。
シャレたブランドものの琺瑯とか木製のバターケースを買うか長年迷っていたのですが、便利さに負けた……(あと一気に切るのめちゃ楽しい)。ドンキで売ってそうな激しく美意識を試されるパッケージにひるまず買った自分を褒めたい。めちゃめちゃ便利。楽天で買えますよ。
それと電動のペッパーミル。「レアックジャパン」てとこのやつ。これまで手動でゴリゴリやっていたのは何だったのか! ボタンを押すといい感じに出るのがうれしくて、何にでもこしょうかけまくってる。
あとは持ち運びできるBluetooth スピーカー、「JBL」と「BOSE」。一軒家と仲良くなるには、家のどこにいても心地よい音楽が流れるのが結構キモだと思い始めた。
まいにち酒ごはん日記
2018年春から2021年夏まで、ちょうどコロナで世の中が変化した狭間の3年間の飲んで食べて旅して感じたこと、考えたことを集めたオールカラーの日記本。巻末には読むだけで作れる31レシピ付き。
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- レシピ本通りに作ることの大切さ
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