人気占い師、真木あかりさんの新刊『2022年下半期 12星座別あなたの運勢』より、12星座別・ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。
総合運
回り道すら財産にして、自分のフィールドを広げていく
5月半ば頃からの日々を振り返ってみると、日常にワクワクするようなことが増えてきたという人は少なくないでしょう。それがどんどん本格的になってくるのが、2022年下半期から2023年上半期です。向こう一年あまりは、みずがめ座の人にとっては視野が広がる好調期。胸が高鳴るようなテーマや人、スポットを見つけ、行動範囲をもりもりと広げていくことになるでしょう。
みずがめ座はもともと、12星座のなかでもトップクラスの広やかな視野を持つ人々です。常に社会全体、世の中全体を広く見つめ、誰もがそれぞれの人生をのびのびと謳歌できるといい、などと考えています。そんなみずがめ座に今更「視野が広がる」と言うのも野暮な気がするのですが、ここでの対象はごくごく身近な物事の数々。生きているうちに触れられるかどうか……といった遠い何かに憧れるのではなく、思い立ったらすぐにアクセスできるようなものに関心を持ち、積極的にかかわっていくでしょう。学びやコミュニケーション、フットワーク軽くあちこちに出向くことなどの機会が、これまでとは段違いに増えてきます。何も知らない人からは、あなたが急にアクティブになって驚かれるかもしれません。
面白いのは、何かにハマるとどんどん「広がっていく」ということ。たとえば学びにしても、関心を持ったことを徹底的に掘り下げ、人生を捧げるような学び方はあまりしないでしょう。それに触れるのが楽しいし没頭もするのですが、そこから他の分野に関心を広げたり、友達ができたりと、枝分かれするようにして広がっていくのです。
たとえば麻婆豆腐にハマって、自分でも作ってみたら作るのにもハマったという場合。ストイックに麻婆豆腐だけを作り続けて研究を繰り返すのが前者だとしたら、後者である今年のみずがめ座は麻婆豆腐を起点として、どんどん興味・関心が分かれていきます。「中華料理っていいね。青椒肉絲も作ってみよう」「スパイスって面白いな! よし、次はスパイス調合のところからカレーにチャレンジだ」「友達を呼んで料理を振る舞うぞ」「ツイッターで知り合った中華料理マニアとあの行列店に行くぞ」「マジかよ、ツイッターに載せた麻婆豆腐のレシピがバズってる。料理研究家の人がシェアしてくれたんだ!」といった具合でしょうか。社会全体に目を向けるのとはまた違う、視野の広がり方なのですね。
この下半期はそんなふうに、自分を取り巻く世界のなかの「すぐに手で触れ体験して、理解して、自分のものにできる面白いこと」とたくさん出会えます。それをきっかけに出会える人も、盛り上がれる話題も、数珠つなぎで増えていくでしょう。どんなものでも面白がってみるといいでしょう。
特に8月下旬からは、胸がカッと熱くなるような冒険心も出てきます。知らないこと、見たことがないものへの関心が増していきますので、さらに面白くなってくるでしょう。仮にこの時期、もしも退屈で退屈でたまらないようなことがあったとしたら、そのときの自分にとって「無駄」と思えることをしてみるといいかもしれません。もちろん、退屈でいることもまた人生です。「退屈でいたいんだ!」と思われているなら別ですが、もし面白くしたいのであれば、道に迷うことすらそのきっかけになるだろうと思います。
スマホを見れば、目的地までの最短距離がわかる時代です。往来を行きつ戻りつして目的の建物を探して、変な小道に迷い込んで……なんて無駄な時間も、随分少なくなりました。でも、道に迷ったからこそ見つけられる、というものもあります。きれいな花でいっぱいの小さな美しい公園とか、こぢんまりした美味しいお団子屋さんとか。まだまだ現役の井戸、窓ガラスの向こうから柴犬がのぞく家。こうした風景を知っていることは、ちょっと嬉しいことです。泣きそうな心を落ち着かせるために出向いたり、人を誘って楽しんだりすることもできますね。この時期、あなたが関心を向けることは、一見すると有益でないこともあるかもしれません。ただ、人生にふと迷ったとき、むなしくなったときに自分を支えるのは、ほかの誰でもない自分が胸を熱くして心に取り込んだ、「世界のかけら」の集積のような気がします。
実力へのコンプレックスは、卒業間近
2020年末から、みずがめ座の人は30年に一度巡ってくる、少々ハードな成長期にあたっていました。自分を厳しく律し、さまざまな試練に向き合って鍛えられていきます。「なんかうまくいかないな」ということが増えるので、物事のネガティブな面にばかり目が向かうように。ずっとコンプレックスとして抱えてきたことが、これまで以上に意識にのぼり、たまらない気分になることもあったでしょうか。頑張っていらっしゃいましたね。
そうした成長期は、来年3月上旬に終了します。この下半期は過去を振り返りつつ、足りない部分をちょこちょこクリアしていく仕上げの時期。「やっぱり自信が持てない」と「でもちゃんとしなきゃ」が交互に心にのぼってきたりするのですが、そんなあなたを「情熱と闘いの星」と呼ばれる火星が、ちゃんと応援してくれます。
火星はこの時期のあなたを、力強く鼓舞します。自信がなくても、やってみたらいいじゃん。やればできるかもしれないじゃん。仕事で、恋愛で、日常の何気ないシーンで、そんな声が心の奥底から呼びかけてくるでしょう。この時期のあなたは非常に行動的で、いろいろなことに関心を持ち、新しいチャレンジを恐れません。心の声を待たずして、「やった! できた!」という成功体験や自己効力感が、あなたを勇気づけることもありそうです。
私は思うのですが、自信というものは持とうと思って持てるものではないのですよね。自分の意思で行動を起こし、自分の力で何かをやり遂げたときに、自然にそなわるものです。コンプレックスは、簡単にはなくならないかもしれない。それでも、コンプレックスに苦しむという段階から「コンプレックスがあっても、自分はこうしていくんだ」と思える段階に移ることができたなら、大きな一歩と言えるでしょう。
ちなみにこの時期、あなたの心を励ましてくれる情熱の対象は、いかにも自信をつけてくれそうな「すごいこと」ではないかもしれません。他人からは「いいトシしてそんなものに夢中になって……」なんて言われるようなものだったりしそうなのです。それでも、まったく気にする必要はありません。胸が熱くなる、とことんやりたくなる、それだけが大事です。もちろん、すごいことや立派なことをしたって、いいのですけれどもね。
これまでに得た能力に、知識や自信をアドオンしていく
11月から12月20日にかけて、みずがめ座の人々は「自分が持っているもの」に目を向けるようになります。今の自分には必要なくなったものを処分し、資産を増やす算段をし、生活を今の自分に合ったサイズに整えていくでしょう。そうするなかで、特に意識していただきたいのが「能力」です。おそらく10月までの間にチャレンジしたこと、学んだことからさまざまな学びを得ているでしょう。それを、能力と掛け合わせるかたちで発揮していくことができそうです。たとえばみずがめ座の人は、ITを始めとした時代の最先端をいく技術を取り入れるのが上手ですが、そこに学んだことを応用してみるといった感じです。ブレイクスルーにつながるヒントや、思わず膝を打つようなアイデアが、ここから生まれるかもしれません。
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※完全版(12星座分)のみの特典となります。星座別の分冊版からはご覧いただけません。恐れ入りますが、ご了承ください。