人気占い師、真木あかりさんの新刊『2022年下半期 12星座別あなたの運勢』より、12星座別・ご縁の傾向と対策をお伝えいたします。
総合運
人の声が、笑顔が日常に戻ってくる
コロナ禍は私たちの日常にさまざまな変化をもたらしました。なかでも、もっとも身近な変化はコミュニケーションのあり方ではないでしょうか。テレワークが導入されて自宅からオンラインミーティングに参加したり、「ちょっと飲みに行こうよ」というお誘いを控えるようになったりと、これまでに経験したことのないタイプの変化や制限が、年単位で続くことになりました。「通勤がないなんて天国!!」「定時ギリギリまで寝られて最高!」などといったメリットも山ほどあったはずですが、ふたご座の人はもともとフレキシブルにあちこちを飛び回り、人と人をつなぎ、持ち前の知性をほとばしらせるようにして会話を楽しむことに生きがいを見出す人々です。オンラインでつながれる世の中とはいえ、やりたいことが充分にできないもどかしさ、満たされなさというのは、かなりのものであっただろうと想像しています。
さて2022年下半期、ふたご座の人の毎日には、かつてのような賑わいが戻ってきます。世の中的に「ウィズコロナ」「アフターコロナ」という流れができてくる、というのも確かなのですが、人から声をかけられたり、あなた自身もまた以前のようにお誘いをしたり、といった出来事が増えてくるのでしょう。仕事で、会食で、プライベートな集まりで、「やっぱり、顔を合わせるっていいね」と笑い合えるような時間が増えてきます。一度は制限されたからこそ、その喜びは格別。嬉しい気持ちが、人と人が顔を合わせることで起こる“化学反応”を加速させていくのです。
おそらくですが、この夏に接点を持つ人とは不思議と「これからは、こんなことをしていこうよ」という未来志向の話が多いでしょう。ひとりでは叶えられない夢に、生まれなかったアイデアに、同じビジョンを持ち合える皆で手を伸ばす。そんな光景が、あなたが行く先々で見られるようになります──いえ、あなたが主導するかたちで、夢が広がっていくのでしょう。
こうした傾向は8月になるといったん落ち着き、「どのような形が望ましいのか」と熟考するフェーズに入ります。これは決して「勢いが弱まる」ということではなく、何事もさらっと軽く済ませるという“いつものパターン”ではうまくいかないということでしょう。そう簡単ではありませんし、あなたとしてもやる気にあふれています。だからこそ、じっくり考える時間を持ちたくなるのでしょう。
ふたたび人を巻き込むかたちで動き始めるのは、年末のこと。ここから2023年の前半にかけて、新たな行動を次々と起こしていくことになるでしょう。人脈も、夢も大きく広がっていきます。自分のなかにある「当たり前」にとらわれすぎず、どんなチャレンジも「アリ」なのだと思って挑戦してみたいところです。
理不尽なことに、もう黙ってはいられない
8月下旬、あなたのなかの「闘志」に火がつきます。「情熱と闘いの星」と呼ばれる火星があなたの星座に巡り、7ヵ月にわたってあなたを後押しし続けることになっているからです。火星は通常、ひとつの星座に1ヵ月半程度留まります。ただ、1年半に一度程度「逆行」という動きをし、通常の4倍以上の期間をかけて、ゆっくりとひとつのテーマに熱を加えます。2022年から2023年にかけては、ふたご座がその火星の居場所。よって、「闘い」「競争」といった言葉から連想されるような、アグレッシブな行動力で自分を打ち出していくこととなります。仕事も恋も積極的にコミットできるのはもちろんのこと、不思議と勝負強くなるので、交渉や調整事にも胸をはって臨みたいところ。勝ち取りたい未来があるならば、ぜひ前向きに行動を起こしていってください。人に先んじて動くことで、運が味方してくれるはずです。
頑張りたいことは人それぞれかと思いますが、この時期のあなたが突き上げるような衝動とともに行動したくなるキーフレーズが「理不尽な状況を変えていく」ということです。職場でも、特定の誰かとの関係性でも、それから広く世の中全体に対してでも、マイノリティへの差別や古い慣習といった、この世の中に溢れかえっているさまざまな理不尽に「もう黙っていたくはない」「おかしいことは、おかしいと言う」と心を決めるのですね。
ふたご座はもともと、揺らぐことのない反骨精神の持ち主でもあります。皆が「そういうことになっているから」と従っているような状況でも「おかしいよ、変えたほうがいいよ」とストレートに言える純粋さと、本質を見極める目を持っているのです。視野が広がり、現実に即した理想を描ける今のあなたの状態も、声を上げるのに素晴らしい追い風となるでしょう。
ひとつ申し上げるなら、ここでの行動というのは、ふたご座の人々が得意とする短期決戦では終わりません。おそらくは夏の終わり頃に何らかの行動を起こしたあと、12月上旬に見直しと調整。そして2023年3月まで一気に駆け抜けていくという、長期にわたる取り組みとなります。こんなことを書いてはふたご座の人に叱られてしまいそうですが、途中で飽きないようにすることも大事かもしれませんね。
もし飽きてしまいそうな予感があるのなら、「人と一緒に頑張る」という作戦は途中離脱を抑止してくれそうです。おそらくですが、あなた本来の力をもっとも発揮しやすいのは、並走してくれる誰かがいるときではないでしょうか。心に浮かぶ相手がいるならば、ぜひ大切にしていただけたらと思います。
情熱の期間に訪れる“一休み”で、火星の使い方がうまくなる
8月下旬から2023年3月下旬まで、ふたご座の情熱をもり立ててくれるのは「情熱と闘いの星」と呼ばれる火星です。ただ、7ヵ月のあいだずっと高め安定というわけではありません。アグレッシブな火星のエネルギーが一旦OFFの状態になり、スッと温度を下げるような例外の期間が、11月から1月中旬に置かれています。
この時期は端的にいえば、不完全燃焼状態。言いたいことが言えない、やりたいことがあっても今ひとつ元気が出ない。そんな空気のなか、ふたご座の人は8月からの自分を振り返りつつ、強く出すぎたところは改め、自分の行動を調整していくのでしょう。あなたさえよろしければ、ここでの心理をしっかりめに観察しておいてはいかがだろうかと思います。
火星がONのときと、OFFのとき。このふたつを比べてわかるのは、自分にとってちょうどいい火星の使い方です。ONのときに感情がアンコントローラブルな状態になってしまっていたなら、次にONになる2023年1月13日以降は、ちょっと冷静さを持つようにする。情熱のままに動いて失敗することが多かったなら、すぐに答えを出さないようにする。そんなふうにひとつひとつ検証し対策を立てていくと、1月13日から3月末にかけての火星がふたたびONになる時期を有効活用していけるはずです。
起こることすべてを、感情の隅々までをコントロールはできずとも、星を活かして生きやすくすることはできる。それが、星占いのロマンであり、実用的なところだと私は考えています。
よき友に恵まれ、違いから学ぶ
これは2022年下半期に限った話ではなく、2023年前半にかけて続いていく流れなのですが、ふたご座の人はかけがえのない「親友」を得ることになりそうです。もちろん、友達と呼べる人はすでにたくさんいるだろうと思うのですが、あなたの広やかな好奇心をバリバリと刺激してくれる人と、この時期は出会えそうなのです。
その人は、同じ選択をしても、あなたとはまったく違う感想を持つ人。考え方は同じなのに、まるで違う行動パターンの人。驚いたり感心したり、笑ったりしながら、お互いに視野を広げるなかで唯一無二の絆を作っていくのでしょう。素晴らしい行動力に恵まれる時期ですから、出会いそのものはとても多いのです。特に、SNSでの出会いには光るものが多そう。気が合いそうな人をフォローしたり、イベントに出かけてみたりすると面白くなっていきそうです。
これは全員に起こることではないと思いますが、友達と呼べる存在の人たちは、新しく出会ったり増えたりするばかりではないのでしょう。そう、疎遠になることも考えられます。転職や退職、子どもができたなどのライフステージの変化によってまったく話が合わなくなったり、変な思想にハマって人が変わったようになったり。あるいは、なぜか素っ気なくされたり、嫌な対応を取られたりと、ちょっと寂しい思いとともに距離ができてしまう人もいるのかもしれません。友達ってなんだろうね、と思わず考え込んでしまいそうですが、もし心が離れてしまっても、敢えて追わなくて大丈夫なのだろうと思います。おそらくは、互いの成長スピードがたまたま変わっただけ。ご縁があればまた必ずつながりますから、寂しいなと思っても遠くから応援しているくらいが、一番なのでしょう。
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※完全版(12星座分)のみの特典となります。星座別の分冊版からはご覧いただけません。恐れ入りますが、ご了承ください。