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勝負できる思考と体を作るビジネスの本質

2022.07.13 公開 ポスト

一日一喜、一日一言…生まれ変わった自分になる「一日一挑戦」のすすめ守谷雄司

コロナ禍を経て、急速に変化している私たちの働く環境。しかし、時代が変わっても、本当に大切な「ビジネスの本質」が変わることはありません。合宿研修の草分け的存在で、長年、人材育成のプロとして活躍してきた守谷雄司さんの『勝負できる思考と体を作るビジネスの本質』は、言葉の使い方からメンタルの鍛え方、リーダーとしての立ち居振る舞いまで、つい見落としがちな「基本」を教えてくれる一冊。若手ビジネスパーソンにぜひ読んでいただきたい本書から、心に喝が入る教えをお届けします。

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「一日一挑戦」のすすめ

人間、生きている限りは、取り組んだことのない新しい何かに挑戦し続けたいものだ。成長=変化と考え、能力や人間性を日々、変化・成長させていこう。「自分を変えたくない」とか「自分は変われない」と言って、変化に消極姿勢を取ったり、成長を拒否、拒絶した途端に、身も心も老化してしまう。

(写真:iStock.com/koyu)

では、どんなことをすれば、心が色あせることなく、脳が若返って心身が活性化するのか? 最初から大それたことは考えなくていい。とりあえず、次の6つの小さな変化を意識的に生活に取り入れてみてはどうだろうか。小さな冒険の勧めだ。

 

(1) 一日一喜……1日に1つ小さな幸せを見つけて書き留める

たとえば朝、ウォーキング中に美しい花を発見し、嬉しい、楽しい、ラッキーだと感じたら、そのことを言葉で表現し、書き留めておく。人に見せるものではないので、遠慮なくどんどん書くといい。夜、寝る前に読み返したら、いい夢が見られるかもしれない。

私は寝床にいつも数冊の本を置いていて、感動的な言葉を発見したら、「いただき!」と即メモ帳に書くことにしている。ある日のページには「『読む・書く・会う』がなかった日は、何もしなかったも同じだ」(中谷彰宏『仕事運が強くなる50の小さな習慣』)という言葉が記入されていた。

 

(2) 一日一言……1日に1回はハートのある美しい言葉を口にする

「ありがとう」「嬉しい」「お世話さま」「素敵ですよ」といった他人が喜び、自分も楽しくなる言葉を、1日1回といわず、ことあるごとに口にする。お互いが美しい言葉、思いやりの言葉を発信し合えば、言葉に対する感受性も強くなり、人生が豊かになっていく。

テレビでは、「チョー」「メッチャ」「カワイイ」といったワンパターン語彙が繰り返され、我々自身も「生きざま」「感動をありがとう」「癒やし」といった情緒的な言葉で場をしのごうとする傾向があるが、たとえば「ぐっと来た感じなら『胸に迫る』、ずしんと来たなら『胸を打つ』、じわじわ来たなら『胸に染みる』」(高橋こうじ『日本の大和言葉を美しく話す』)といった言葉の使い分けをしてみようではないか。

あるいは、年長者から自慢話を聞かされたら、眉をひそめるのではなく、「ご苦労があったんですね。教えて下さい」と言ってみよう。これぞ老人キラーの言葉だよ。

 

(3) 一日一新……1日に1つ新発見をする

たとえば会社からの帰途、1つ手前の駅で降りて歩いてみたりする。自分が毎日利用している駅と、どこがどう違うか、周辺にどんな店があるか、どんな人たちが住んでいるかなど、興味をそそられることがたくさんあるはずだ。要は慣れないことをするのが脳の活性化にも役立つということだ。

「小さな冒険」を日常に取り入れる

(4) 一日一笑……1日に1つユーモアで人を笑わせ、自分も笑う

ユーモアで職場や家庭をなごませる人が、ジョークも言えない尊大な人よりも好かれるのは当たり前だ。笑いは人間関係の潤滑油である。

(写真:iStock.com/ArtRachen01)

「笑いは武装を解除する」という言葉もある。

人と人との関係で、笑いほど大切なことはない。お互いの間に横たわる“垣根”を取り除き、信頼関係を築く第一歩になるのも笑いであり、信頼関係を確認するのも“笑い”だからだ。

笑顔は、相手にとって危険なことはありませんよ、という“心の信号”と言ってもよい。

「教育とは雰囲気なり」ということについて、私はそこに指導する人間の笑顔がなくてはいけないと思う。組織の中で、いつも肩肘張ってめったに笑わない権威的な上司よりも、いつもにこやかなリーダーに、部下は率直な意見を述べやすいし、大げさにいえば、笑顔こそ情報のプール、アイデアの源泉なのだと言ってよい。

上司と部下、いや人間は笑うことで親しくなれるのだ。一緒に笑うことによって、お互いの距離がぐっと縮まってくるからである。

 

(5) 一日一想……1日に1回、楽しいことを考える

独善的でも、バカバカしくても、あり得ないことでもいい。心楽しい夢を描こう。ストレスを撃退できるし、心に「そうありたいなあ」という変化の芽がきざすかもしれない。

私など、超楽観主義でとてつもなく独りよがりな夢を見る。たとえば単行本の執筆なら、「もし何百万部の大ベストセラーになったら、編集者やマスコミ関係の自宅詣でがひきもきらないだろうなぁ。その時、私は平常心で対応できるだろうか? 私の生涯テーマでもある合宿研修の時間は確保できるだろうか?」といった具合だ(笑)。

 

(6) 一日一動……1日1回は体を動かす

私の体力トレーニングの定番は、ラジオ体操、ストレッチ、腕立て伏せ、前屈運動、腹筋、体幹、足上げ運動、全身曲げ運動の8項目だが、オプションもある。たとえば5月から8月の夏場は、早朝ウォーキングを取り入れている。

外に出て、ひんやりとした空気を頬に感じただけで気分が引き締まる。私にとって早朝ウォーキングは、気取って言うと、「歩きながらの禅」、つまり、「歩禅」と言ってもよい。「暁に悟りあり」なのだ。

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この続きは書籍『勝負できる思考と体を作るビジネスの本質』をご覧ください。

関連書籍

守谷雄司『勝負できる思考と体を作る ビジネスの本質』

時代が変わっても、「ビジネスの本質」は変わらない。今こそ「王道」を学べ! 大変化の現代で”長く活躍できる人”になるための決定版。 急速に変化し、先の見えない時代で戦うためには、「基本」こそが、最強の武器になる! 言葉の使い方、気配りの本質、心と体の鍛え方から、リーダーとしての立ち居振る舞い、組織で活躍するときの所作、自らを高める方法まで――。 人材育成50年のプロ・守谷雄司氏が教える55のヒント。

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勝負できる思考と体を作るビジネスの本質

コロナ禍を経て、急速に変化している私たちの働く環境。しかし、時代が変わっても、本当に大切な「ビジネスの本質」が変わることはありません。合宿研修の草分け的存在で、長年、人材育成のプロとして活躍してきた守谷雄司さんの『勝負できる思考と体を作るビジネスの本質』は、言葉の使い方からメンタルの鍛え方、リーダーとしての立ち居振る舞いまで、つい見落としがちな「基本」を教えてくれる一冊。若手ビジネスパーソンにぜひ読んでいただきたい本書から、心に喝が入る教えをお届けします。

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守谷雄司

人材コンサルタント。1937年生まれ。國學院大學文学部を卒業し、東京三洋電機株式会社に入社、社長室にて能力開発プロジェクトチーフとして活躍。1971年に人材育成コンサルタントとして独立し、以来50年にわたり、人材育成と社員教育のための講演、合宿訓練、執筆などで活躍。日本生産性本部、静岡県東部生産性本部の講師を務める。

合宿研修一筋の草分け的存在であり、若手・中堅社員を対象にした2泊3日の合宿研修は「頭を磨く」「心を磨く」「体を磨く」をキーワードに、ボイストレーニングや筋力トレーニングを取り入れ、自ら率先してトレーニングにあたる。2000年より、ファッション誌『SENSE』を発行する出版社、株式会社センスの顧問も務める。

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