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資本家マインドセット

2022.07.13 公開 ポスト

資本家になる第一歩は時間効率を高めて「かけ算」で稼ぐマインド三戸政和(株式会社日本創生投資代表取締役CEO)

フリーランス、セミリタイア、地方移住など、多様化している私たちの生き方。これからの人生をどう歩むべきか、迷っているあなたにヒントを与えてくれるのが、事業投資家・三戸政和さんの書籍『資本家マインドセット』です。サラリーマンと同じ労力で、数十倍、数百倍の成果を手にすることができる。好きなことを、好きな人と好きなようにできる。そんな「資本家」という新しい生き方を提案してくれる本書から、その魅力と、資本家になるための具体的方法を探っていきます。

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「お金を生む仕組み」をつくろう

資本家の仕事とは何なのか。

先ほど会社の株を持って、経営をコントロール下に置けばそれで資本家だと述べた。経済学的に言えばそういうことになる。だが、私が考える資本家の仕事の本質はそこにはない。

お金を生む仕組み」をつくること。

それが、私が考える、資本家のいちばん大事な仕事だ。

(写真:iStock.com/bee32)

「働く」という字は「人が動く」と書く。だがそれが働くことの本質だとは、私は思わない。働くことの目的は「何かを生み出すこと」にある。だったら、できるだけ少ない動き効率良く働いたほうが、より多くのものを生み出せることになる。

 

時間は誰にとっても有限だ。1日24時間、1年365日しかない。

しかし同じ1年間で、300万円しか稼げない人もいれば、3億円稼ぐ人もいる。では、3億円稼ぐ人は、300万円の人の100倍動いているのだろうか?

もちろんそんなことはない。300万円の人のほうが3億円の人より長時間働いているようなケースは、世の中にたくさんある。

 

サラリーマンの働き方は、基本的に「人(自分)が動く」だ。有限の時間を切り売りしているから、稼ぎが爆発的に増えることはない。

これに対して資本家は、同じ時間の中でお金を何倍にも増やす。サラリーマンの稼ぎ方が「足し算」だとすれば、資本家は、時間効率を高めて限られたリソースを何倍にも膨らませて、「かけ算」で稼ぐ

 

お金を生む「仕組み」とは言っても、もちろん、その内実は人。人が動かなければ富を生むことはできない。だから資本家は、自分ではなく他人に動いてもらう

「人を働かせて利益を得る」と聞くと、まさにマルクス的な「搾取する資本家」という悪役イメージを抱くだろうか?

でも、社会が資本主義経済で動いている以上、そういう仕組みになるのは必然だ。ブラック企業のように、過労死に追い込むまで理不尽な働き方をさせるのは論外だが、資本家と労働者の両方がいなければ、世の中の経済は回らない

お金は幸福になるためのツール

お金を生む仕組みをつくるとか、かけ算で稼ぐとは、金融資産や不動産を持って、そこからの収入で食べていくことでしょう? と聞かれることもある。

私の考えではそれは「資産家」の生き方で、「資本家」ではない

(写真:iStock.com/Varijanta)

資産家は、お金を貯め込むことでお金を生む。だから、あまり積極的にお金を使わない。基本的には、自分の資産を「守る」ことで生きていく。いわば、お金そのものを「目的」とするようなライフスタイルだ。

 

私の定義する資本家にとって、お金は生きていく上での「ツール」にすぎない。だから、儲けたお金を貯め込むのではなく、次の事業にどんどん使う。そうやって自分のやりたいことを次々と実現していくのが、資本家にとっての幸福だ。

 

そもそもお金それ自体には、何の価値もない。誰にとっても、本来は自分なりの幸福を手に入れるためのツールにすぎない。

人はお金だけでは幸せになれない」とよく言われるが、本当にそうだ。

私は数百億円の資産を持つ大金持ちも知っているが、会うといつも家族の愚痴ばかりこぼしていたりして、全然幸せそうじゃない人は多い。

 

だから、資本家の目的は守るべき資産を持つことではない。

少なくとも私は、お金は「使ってナンボ」のものだと考えているので、貯金なんかまったくしていない。稼いだら、そのお金を次に何に使うかを考える。

この本では、このあともお金の話が多く出てくるし、「いかに資本家は儲かるか」という話もする。だが、私が「資本家になろう」と言うのは、「お金持ちになろう」と言うのとは違う。このことは何度でも強調したい。

どんなにお金を持っていても、それにふさわしい「マインド」を持っていなければ、資本家にはなれない。逆に言えば、お金なんか持っていなくても、必要なマインドさえあれば資本家として生きていくことができるのだ。

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この続きは書籍『資本家マインドセット』をご覧ください。

関連書籍

三戸政和『資本家マインドセット』

なぜ資本家になると「好きなことを、好きな人と、好きなようにやる」ことができるのか? 資本家は「経営者」「投資家」「資産家」とはどう違うのか? どうやったら「資本家」になれるのか? 資本家とはいったいどんなマインドセット(思考様式、考え方の枠組み)を持っているのか? サラリーマンでは金持ちになれない、それどころかサラリーマンという職業がもはや絶滅の危機に瀕している。そんな時代に、自分の好きなことを追求して成功したい若者や、老後が不安なサラリーマンに向けて、「資本家」という新しい生き方を提案する、必読のビジネス書。

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資本家マインドセット

フリーランス、セミリタイア、地方移住など、多様化している私たちの生き方。これからの人生をどう歩むべきか、迷っているあなたにヒントを与えてくれるのが、事業投資家・三戸政和さんの書籍『資本家マインドセット』です。サラリーマンと同じ労力で、数十倍、数百倍の成果を手にすることができる。好きなことを、好きな人と好きなようにできる。そんな「資本家」という新しい生き方を提案してくれる本書から、その魅力と、資本家になるための具体的方法を探っていきます。

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三戸政和 株式会社日本創生投資代表取締役CEO

株式会社日本創生投資代表取締役CEO。1978年兵庫県生まれ。同志社大学卒業後、2005年ソフトバンク・インベストメント(現SBIインベストメント)入社。ベンチャーキャピタリストとして日本やシンガポール、インドのファンドを担当し、ベンチャー投資や投資先にてM&A戦略、株式公開支援などを行う。2011年兵庫県議会議員に当選し、行政改革を推進。2014年地元の加古川市長選挙に出馬するも落選。2016年日本創生投資を投資予算30億円で創設し、中小企業に対する事業再生・事業承継に関するバイアウト投資を行っている。また、事業再生支援を行う株式会社中小事業活性の代表取締役副社長を務め、コンサルティング業務も行っている。著書に『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 会計編』(いずれも講談社+α新書)がある。
Twitter: @310JPN

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