フリーランス、セミリタイア、地方移住など、多様化している私たちの生き方。これからの人生をどう歩むべきか、迷っているあなたにヒントを与えてくれるのが、事業投資家・三戸政和さんの書籍『資本家マインドセット』です。サラリーマンと同じ労力で、数十倍、数百倍の成果を手にすることができる。好きなことを、好きな人と好きなようにできる。そんな「資本家」という新しい生き方を提案してくれる本書から、その魅力と、資本家になるための具体的方法を探っていきます。
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「他人の時間」を生きるのをやめる
ひたすら無駄な時間を排除して効率化を図ることは、資本家の生命線だ。
お金は増やすことができるが、時間は1日24時間、1年365日と決まっている。こればかりは増やすことができない。
時間は、この世でいちばん有限な資源だ。
その制約から自由になればなるほど、資本家の稼ぎは大きくなる。資本家はIRR(内部収益率)をもっとも意識しなければいけない。詳細は『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 会計編』に譲るが、端的に言うと、今日の100万円と、明日の100万円では、価値が違うということだ。時間は、利息を生むからだ。
同じリターンを見込める投資対象があれば、1秒でも早くリターンを回収できる投資対象を選択しなければいけない。早く回収できれば、次なる対象に投資でき、資産価値を指数関数的に増加させることができるからだ。「時給いくら」で稼ぐサラリーマンとはその点が違う。
無駄な時間をなくすとは、別の言い方をすれば、「他人の時間」を生きるのをやめ、「自分の時間」だけで生きられるようにするということだ。
私は日々の生活で常に「この無駄をなくせないか?」と考えている。
たとえばコンビニなどのレジで「ポイントカードはお持ちですか?」「いや、持ってません」「失礼いたしました」という1往復半の会話を強いられるのもイヤだ。まさに「他人の時間」を生かされている感覚がする。
当然ながら私はポイントカードの類は持っていない。何枚もカードを携帯して、ことあるごとに提出する作業自体が無駄だと思うからだ。
実際に私のまわりの資本家で、ポイントカードを差し出す人など存在しない。お金を持っているからポイントを集めないのではない。ポイントカードに加入し、日々携帯し、毎回、差し出さなければいけないという無駄な作業に「自分の時間」を取られたくないからだ。
そんなことに時間を奪われるのであれば、ポイントで得られる以上の収益を生み出すことに力を配分したいと発想するのが、資本家マインドセットだ。
資本家は「時間の無駄」を嫌う
スマートフォンのメールに「未読」を何百件も溜めている人がいるが、これも理解しがたい。
おそらく大半は各種の案内・宣伝やメルマガなどだろう。そういったメールが溜まっていたら、見るべきメールを探すのに延々と画面をスクロールしなければいけない。その時間が無駄だ。
もちろん、そういったメールを削除する時間ももったいない。ほんの0.1秒の作業だとしても、塵も積もれば山となる。
だから、読まないメルマガは配信停止にしたり、メーラーの振り分け機能を使ったりして、本来必要なメールに不要なメールが混ざらないように、絶えず設定している。
単に私が性格的に短気なだけだと思われるかもしれないが、時間の無駄というものをとにかく嫌うのは、多くの資本家に共通する特徴だ。
たとえば堀江貴文さんは、最近開発されたばかりの「一瞬で歯が磨ける電動歯ブラシ」を使いたいと言っていた。その気持ちは私もよくわかる。毎朝・毎晩の歯を磨く時間。あの時間で、いったいメールの返信を何通書けるだろう?
また、堀江さんもそうだし、アップルのスティーブ・ジョブズやフェイスブックのマーク・ザッカーバーグもそうだが、いつも同じような服を着ている資本家は多い。
これは、毎日「今日は何を着ようか」と考える時間が無駄だと考えているからだろう。私も、できるだけ時間をかけずに選べる服ばかりにしている。
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この続きは書籍『資本家マインドセット』をご覧ください。
資本家マインドセット
フリーランス、セミリタイア、地方移住など、多様化している私たちの生き方。これからの人生をどう歩むべきか、迷っているあなたにヒントを与えてくれるのが、事業投資家・三戸政和さんの書籍『資本家マインドセット』です。サラリーマンと同じ労力で、数十倍、数百倍の成果を手にすることができる。好きなことを、好きな人と好きなようにできる。そんな「資本家」という新しい生き方を提案してくれる本書から、その魅力と、資本家になるための具体的方法を探っていきます。