あなたの才能＝“ビジネスの種”は「当たり前」の中にある前田伊織（株式会社イオリズム代表取締役／伊織塾主宰）

1000人以上の起業女子を誕生させたコンサルタント、前田伊織さん初の著書『女性のための稼ぐ教科書　一瞬で経験をお金に変える魔法』は、才能や天職を見つけて、幸福度の高い人生を歩みたい女性のための一冊。「好き」を仕事にして、最短で月商100万円を稼ぐノウハウを全公開しています。ここでは本書から一部を抜粋して紹介します。

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あなたの経験の中で「お金になりそうなことは？」「ビジネスになりそうなことは？」。

人に聞かれて、「○○です！」と答えられる人は少ないです。

「自分にもお金になる何かがあればいいのに……」

そんなふうに感じた経験が、あなたにはありませんか？

実は、「ビジネスの種」は誰にでもあります。

そのことに気づいていないだけなのです。

なぜなら、金脈は自分の当たり前の中にあるからです。

私の場合は、初対面の人と話している時に、

「この方、こんなビジネスをすればうまくいきそうだな……」

「こんなことをブログで書いたら、きっと人気が出るだろうな」

誰と話していても自然と頭の中にイメージが湧いてきます。時にはその人のブログのヘッダーに使う画像までビジュアルが浮かぶこともあります。

少し話をしただけで、相手のビジネスの種がなんとなくわかるのは、私にとっての金脈の一つです。

もちろん頼まれていないのに、そのイメージを伝えることはありませんが……。

あなたも誰かに対して、

「この人の肌の色なら、この色の服が似合いそう」

「この順番でお料理すれば、もっと手際よくできるのに」

「その姿勢をちょっと注意すれば、肩こりも治るはずなんだけど……」

などなど、ふっと頭をよぎることがあるはずです。

私は、それがビジネスの種だと思っています。

「そんなことみんな思っているし、全然特別じゃない」と、思うかもしれません。でも、当たり前のようなことも、実はそうではないのです。

色に興味がなければ人に似合う色なんて気にならないし、普段お料理をしなければ段取りも気づきません。肩こりや腰痛の悩みがなければ、人の姿勢をどうしようなどとも考えないでしょう。

あなたがふと思うことは、あなたの人生の中で形づくられてきたものであり、あなただけのビジネスの種です。

友達や家族から言われて気づいた自分のクセや習慣は？

仕事中に、段取りや接客で褒められたことは？

あなたのこだわりは？

大切にしている価値観は？

ゆっくり時間をかけてあなたの人生の棚卸しをしてみましょう。

過去を振り返ってみると、気づけることがたくさんあります。あなたが世界でオンリーワンの存在であることが、きっとわかります。

あなたにしかない金脈を見つける、ザ・バイオグラフィー

では、私と一緒にあなたの「金脈」を探しに出かけましょう！

必要なのは、ノート1冊と筆記用具だけ。

そこにあなたの人生の出来事を、1年単位で書き出していきます。

名付けて、「ザ・バイオグラフィー」。

この作業をする理由は、過去にこそ「金脈」を見つけるヒントがあるからです。

スティーブ・ジョブズ氏は、スタンフォード大学の卒業式のスピーチで、

「将来をあらかじめ見据えて、点と点をつなぎ合わせることなどできません。できるのは、後からつなぎ合わせることだけです」という言葉を残しました。

過去の経験（点）には必ず意味があり、それは過去を振り返った時にしかつなげることができません。だからこそ、いつかつながると信じて進んでいくことが大事ですし、時折過去を振り返る必要があるのです。

これから起業しようと思っていると、どうしても今の自分に目を向けがちで、忘れていることがたくさんあります。

ザ・バイオグラフィーの書き出しをすることで、

「そういえば、こんなことがあった」

「なるほど、この頃の経験が今につながっていたのか」

「私って、実はこれが好きだったんだ」

など、あなたが自発的に動いていた事象が見えてきて、その点と点がつながって線になり、面になっていくはずです。

そして、これから主体的に生きて成長していく中で、線や面がつながりあって美しい立体を作りだしていきます。人によって形も輝きも様々な、この世でただ一つのアート作品なのです。

私自身も、人生をかけたアート作品をまだ制作途中で、自分のお客さまの人生のアート作品を見てみたいというのも今の仕事を始めた一つの動機になりました。この本で出会ったあなたのアート作品も見てみたいです。

ザ・バイオグラフィーで、あなたが今までに積み上げてきたビジネスの種を見つけてどんどん育てていきましょう。点と点をつないだ先には、ワクワクする未来が待っています。