人気雑誌『STORY』、『Marisol』などでカバーや巻頭特集を飾ってきたモデルの亜希さんが、幻冬舎plusで新たに連載をスタートします。
テーマは「人生相談」。女として母として、モデルとして人生の荒波を豪快に乗りこなす亜希さんの言葉をお楽しみください。
第1子が生まれたばかりなのに、夫の転職癖がなおりません。もっと安定してほしい。
◆30代女性Aさん
結婚して5年になるのですが、短期間で転職を繰り返す夫に悩んでいます。応援したい気持ちはあるのですが、夫は安定よりも、やりがいや将来性で仕事を選ぶため、安定志向の私は正直そろそろ落ち着いて働いてほしいです。
待望の一子が生まれたばかりで、今は育児もお手伝いしてくれる夫ですが、新しい職場では求められる仕事も大変そうで、慣れるまではサポートも期待できないかなと感じています。
私としてはもう少し落ち着いたタイミングで転職を考えてほしかったのですが、押し切られてしまったな、という感覚が強いです。
日常の些細なことでも割と夫の意見が強く、自分のことは二の次になってしまいます。
彼に上手に意見を伝えるにはどのようにしたら良いでしょうか?
(回答)働いているだけいいじゃない!と考えてみる
ご相談読んで、正直、私、Aさんのことがちょっと羨ましいなって思ってしまいました!(笑)
この数年、2人の子どもを育てる一家の大黒柱として働いてきたせいか、私、どうしても男目線になってしまうところがあるんです。そのせいか、Aさんのダンナさん、結構頑張ってるなぁ、ってちょっと共感してしまった。家庭や子どもをちゃんと背負っていこうって思ってらっしゃるんじゃないかな。自分のポリシーで会社を選び、しかもその職場から「求められている」なんて立派なことですよね。
転職の決意とか勝負のタイミングとか、できればもっと事前にコミュニケーションをとりたかったという気持ちも痛いほどわかります。特にお互い若い頃は余裕もないし、夫婦とはいえ同じスピード感で歩いていくのが難しいな、という葛藤はたくさんあって当然だと思います。
でもやっぱりここは、Aさんに背中押してあげてほしいなって私は思ってしまいます。「やりがいや将来性」を大事にして前向きに頑張ってるダンナさん、でもきっとその裏では彼なりにものすごくもがいていると思うから。
同じ悩みを持っていたからこそなんとなく感じるのですが、もしかしたらAさん、自分が欲しい答えを先に用意しちゃってるところ、あったりしませんか?
ダンナさんの事情や人生観を聞く前に、“こんな夫婦でありたい”みたいな理想の姿を自分の中に強く持っているのかもしれないな、と思いました。
もしそうだとしたら、ツラいですよね。自分が思ってる“理想の答え”を相手に期待しても、夫婦とはいえなかなか思い通りにはいかないもの。それは愛情のある・なしや、信頼関係とは、また別の次元で。
期待と違う答えが出てきたとしても、楽しみながら折衷案を提案してみたり、潔く諦めて他のことで気晴らしするとか、(笑) Aさん自身がもうちょっと楽に構えていられると、ダンナさんも逆にいろいろと話してくれるようになる気がします。
自分の時間が急速に失われる不安
“待望の一子が生まれたばかり”っていうタイミングなんですね。本題からちょっと外れるかもしれませんが聞いてくれます?
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人生袋とじ ~亜希のお悩み相談
綺麗な生き方より、少し焦げた人生の方が愛らしい。焦げ目がついたくらいからが人生の本番! ではないか。「人生、焦げついてなんぼ!」と明るく笑う亜希さんによる、人生相談。
幾多の経験を重ねた亜希さんが生み出したのは、へこたれず、笑いに変えていく力。一人では難しくっても、人に話すことでもしかしたら少しだけ前を向けるかもしれません。
皆さんからの相談をお待ちしています。