人気雑誌『STORY』、『Marisol』などでカバーや巻頭特集を飾ってきたモデルの亜希さんが、幻冬舎plusで新たに連載をスタートします。テーマは「人生相談」。今回は連載スタートの前に、亜希さん自身のことや悩み相談についての思いを語っていただきました。
1969年生まれの亜希さんは今年で53歳、10代の頃から数々の人気女性雑誌で活躍してきたモデルであり、プライベートでは大学生と高校生の男の子2人を育てるシングルマザーです。
そんな彼女は1年半前、新たな挑戦としてオンラインサロンを立ち上げました。“明日を笑って迎えるためのエネルギーを培う、もう一つの居場所”と銘打ち、亜希さんのもとに幅広い世代の女性会員が集まり、悩みを相談しあったり、情報交換したり。ゆるいつながりの中、毎日がちょっと元気になるヒントやパワーをシェアしているコミュニティです。亜希さんは今、ファッション誌モデルとは違ったフェーズで、同時代を生きる女性たちと心の交流ができる場作りを模索しはじめています。
40代の最後、モデルの仕事に一旦区切りをつけた理由
「20代の頃の私はモデルという仕事にまったく自信が持てなかったんです。私って必要とされてるんだろうか? そんな不安で縮こまりながらカメラの前に立つ日々で、楽しさも見出せなくて。31歳のときに私の人生の景色をガラッと変えた結婚、そして2人の子どもの出産。30代は生活の中心は家事と育児でした。
家族にも後押しされて、39歳のときに改めてモデルの仕事を再開することに。20代の頃とは違って、ファッション誌のカバーモデルとして毎号表紙を飾らせていただきました。キレイにヘアメイクしてもらって、キレイな服を着せてもらって、キレイキレイって言われながら撮影されて、もう完全に調子に乗ってましたね。(笑) 表向きのイメージのためにセレブ妻風に演じてる自分がいたし、そんな自分に少し酔ってるところもあったと思う。あの頃の自分に今会ったら、絶対ひと言モノ申しますね、『仕事をなめるな』って。(笑)
その後、私の人生にいろいろなことが起きて、(笑) シングルマザーとして、2人の子どもを育てていくことになり、仕事との向き合い方も変わっていきました。モデルとして本当に信頼できるチームとの出会いに恵まれたこともあり、10代の終わり頃からはじめたモデルの仕事ですが、40代後半になってやっと、この仕事楽しいって思えたんです。
“モデルの仕事、もうこれでやり切ったかも”って思ったのは、モデル・スタイリスト・編集者の3役を私自身が担当する、モデル亜希責任編集の特集企画を何回か経験させていただいたことがきっかけです。服のリースに駆けずり回って、撮影スタジオからロケ弁までみんなと一緒に考えて、撮影後の編集作業では画像セレクトやキャッチコピー作りにも関わった。カバーモデルとしてチヤホヤされる撮影とはまったく違って、スタジオマンやロケバスさん、たくさんのアシスタントさんたち、陰で支えてくれてる人たちともきちんと向き合えた。“みんなでいいものを作ろうよ”という気持ちで動くことが楽しくて。“自分さえ良ければいいという時代は終わったな、これからはもっと新しい自分を探したい”って思ったんです。それで、自分の意思でモデルの仕事を一旦スローダウンすることにしました。
みんなが頼ってくれるのは、“不幸の香り”のおかげ(笑)
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子育ての悩みから仕事、これからの生き方についてなど、ジャンル問わず、男性・女性、みなさんからのお悩みをお待ちしております。
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人生袋とじ ~亜希のお悩み相談
綺麗な生き方より、少し焦げた人生の方が愛らしい。焦げ目がついたくらいからが人生の本番! ではないか。「人生、焦げついてなんぼ!」と明るく笑う亜希さんによる、人生相談。
幾多の経験を重ねた亜希さんが生み出したのは、へこたれず、笑いに変えていく力。一人では難しくっても、人に話すことでもしかしたら少しだけ前を向けるかもしれません。
皆さんからの相談をお待ちしています。