「好きなことだけして稼ぐ人になろう」。そんなことができるのは、特別な才能がある人だけでしょ? と思ったあなた、違うんです。お金に関する正しい知識さえあれば、私たちは自由に働きながら稼ぐことができます。
これまで3万人以上の起業を成功させてきたカリスマ講師、今井孝さんの『誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方』には、そのノウハウがたっぷり。オリエンタルラジオ・中田敦彦さんも「学校では教えてくれない『お金の基本知識』が学べる一冊!」とオススメする本書から、一部を抜粋します。
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10人×30万円で300万円。たくさんの人に買ってもらわなくていい
たくさんの人に買ってもらうことは簡単ではありません。大きな会社にしかできないことだと割り切ってもいいでしょう。
最初から、たくさんの人に買ってもらうことを目指してしまうと、いきなりエベレストに挑戦するようなものですので、すぐに挫折してしまうことになります。
それに、実際にはたくさんの人に買ってもらう必要はありません。
これは計算してみればすぐに分かります。
冷静に具体的に考えてみましょう。いったいあなたは、1年間に何人の人にサービスを買ってもらう必要があるのでしょうか?
100人でしょうか?
1千人でしょうか?
例えば、Iさんの片づけコンサルティングは30万円だそうですが、10人が買ってくれたら、それでトータル300万円です。
10人で300万円。
20人で600万円。
30人で900万円。
年間でたった10人から30人に買ってもらえば、自分一人だけであれば十分生きていけるのではないでしょうか。
だとしたら、毎月1人から3人に買ってもらえば良いだけです。
そう考えると、自分の力でお金を生み出して自由に生きるということは、それほど難しいことではないことが分かると思います。
サービスを受けてくれる人が少なくていいのであれば、広いニーズに応える必要はありません。無理せず自分の好きなことや得意なことに絞り込んでも問題ないわけです。
数十万円を出して「片づけ」を習おうとする人は多くはないと思います。1%ぐらいの割合かもしれません。
しかし、そんなニッチな分野であっても、全国規模で見れば十分な市場があります。
たとえ1%の人にしかニーズがないとしても、日本人の人口を1億人として、単純計算で100万人の見込み客がいるということになるのです。0.1%だとしても10万人です。
ネットを利用すれば、その規模の市場に比較的簡単にリーチすることができますので、たった1%であってもちゃんと成り立ってしまうわけです。
実際にIさんの片づけコンサルティングの売上は3千万円以上になっているわけですから。
ナンバーワンにならなくてもいい
ナンバーワンしか選ばれないのであれば、どんなサービスであってもトップを目指さなければならなくなります。最高のクオリティや最安値で勝負しなければなりませんが、それは至難の業ではないでしょうか。
そして、「他の人より劣っていたら選ばれない」と考えてしまうと、勝手にライバルを作って、勝手に比較して、勝手に疲弊してしまいます。
そんな時は、一度、「消費者の視点」に立って考えてみて下さい。
つまり、「自分は一番のものしか買わないだろうか?」と問いかけてみて下さい。
最高水準のものしか買わないとか、一番安いものしか買わない、というポリシーを貫いているでしょうか。
実際はそんなことはないと思います。
例えば、最高の味というほどではないのだけど、好きで行っている居酒屋さんがあるという話はよく聞きます。
また、頑張っているから新人の営業マンから買ってあげた、という話もちらほら聞きます。
私の友人はミュージカルが好きなのですが、歌も踊りも申し分ない劇団ではなく、あまり歌がうまくない俳優さんのいる劇団のファンです。理由はというと、なぜか応援したくなるとのことでした。
こんな風に、競合他社よりサービスが劣っていたとしても、同業者より経験が浅かったとしても、接客がおぼつかなくても、お客様が「それで良い」と言ってくれればそれで良いのです。
ですので、商品のクオリティや価格でナンバーワンを目指す必要はありません。競合他社と常に比較して、負けないように必死になるような、そんなしんどい勝負の世界に行く必要はありません。どうにかナンバーワンになったところで、その座を死守するために常に戦い続けなければならないのですからきりがないのです。
ナンバーワンにならなくてもビジネスで成功できるとしたら、理屈としては、同業者が100人いたとしたら、100人とも成功できるということになります。
例えば、ITサポートの仕事をしている人が100人いたら、100人全員が商売繁盛となることは可能です。100人のライター全員が成功することも可能です。100人の整体師全員が成功することもできるでしょう。
同じ業界であっても、まったく同じサービスということにはなりません。それぞれが独自の路線に進み、自分らしい味を出していきます。そして、それぞれがそれぞれのお客様に愛されて成功するわけです。
先述の通り、たくさんの人に買ってもらう必要はないわけですので、顧客を奪い合う必要はありません。
わざわざ同業者を気にしてエネルギーを無駄にしても仕方ありませんので、目の前の誰かに貢献することだけを意識しましょう。そのほうが成功確率も高まります。
もちろん、お互いに切磋琢磨して商品やサービスのクオリティを高め合うことは素晴らしいことです。
相手を蹴落とすためではなく、お互いに成長するために学び合い、協力し合えば、すべての人が幸せになれます。
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