不安や心配、恐れ、執着……といったマイナスの感情は、とらわれ続けると自分の心や体を確実に蝕みます。素早く手放し、悪い方への変化を避け、軌道修正するにはどうするか。ヒマラヤ秘境で修行を重ね、サマディ(究極の悟り)を成就したシッダー・マスター相川圭子氏からのメッセージ。(『ヒマラヤ大聖者の免疫力を上げる「心と体」の習慣』より)
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マスクや食べ物を買い集めたり、外で遊びたい気持ちをコントロールできずに苦しんだり。「執着」というものは、一度心に付着すると、次々と同質のものを呼び込み、くっついていき、なかなか取ることができません。
けれども、多くの人はすでに気づいているはずです。何かに執着することで、心が振り回されて余計なエネルギーを消耗しているということに。
よく考えてみれば、実は大して必要ないもの、少量でも足りるものにこだわり、「手に入れなければならない」と必死になる。そのせいで、どれほどのエネルギーが食いつぶされて生命力を消耗していくことでしょう。また、欲をかくのはみっともないとわかってはいても、どうしても不安で、物に執着してしまう人もいると思います。わかっていても止められないのです。
けれども、執着を取ることができれば、身も心も軽くなり、とても楽に生きられるようになります。物という外側の事柄ではなく、自分の内側にベクトルを向けさえすれば、「幸せは自分の内側からもたらされる」という真理に気づくことができるのです。
そのために大切なのは、執着と反対の行為をすることです。
- 捧げる
- シェアをする
- 親切にする
これまでの、抱え込む行為とは反対の、自分からいいものを出していく生き方を心がけましょう。ありがとうございますという気持ちで周りの人に感謝を捧げたり、分かち合ったり、困っている人を助けたり。真に人を助ける布施や奉仕は、特に執着が取れて浄まり、心の奥にある無限の力を引き出すのです。
世界中が不安に包まれ、セルフィッシュな思いが蔓延しやすいときこそ、そういう練習をしていくことが大切ではないでしょうか。愛こそが、世界を救うのです。
ヒマラヤ大聖者の免疫力を上げる「心と体」の習慣
不安な心や執着、ストレスなどを手放せば、心と体の免疫力が上がります。
・幸せは自分の内側からもたらされます
・病気になるという思いの回路を断ちましょう
・感謝の気持ちでストレスを溶かしましょう
・体調が悪い時は、少しやすみなさいという、神様からのメッセージです……他
ヒマラヤ大聖者が伝授する、健やかな人生を送るための「心と体」の使い方。