タバコを吸わない、宝くじを買わない、食事はワリカンにせずおごる、引き出せない口座を持っている、いつもニコニコしている……。公認会計士の平林亮子さんによれば、これらはすべて「お金持ち」に共通する習慣だそう。そんな平林さんの著書『お金が貯まる5つの習慣』(2010年刊)には、私たちもマネできる「お金が貯まる習慣」が盛りだくさん。その中からいくつかご紹介しましょう。
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お金持ちの会食でワリカンはない
寄付をするのと同様、お金持ちは会食の際に「自分がその支払いをする」ということを躊躇しません。
医療関係の企業を経営している経営者、不動産の家賃収入だけで生活をしている方、どうやって生活をしているのかわからない方(笑)と私の4人で食事をしたときのこと。丸の内でランチをしたのですが、食事をしている間、その支払いを誰がするのか何となく様子を見合っていました。
お金持ち同士での会食で、割り勘はほとんどありません。ファミレスで食事をするときは割り勘もありますけれど、コース料理をいただくようなレストランでは、誰かが負担することが多いのです。
割り勘をしない理由はいろいろあります。おしゃれなお店で、テーブルの上に代金をみんなで置くのはスマートではありません。レジで一人一人支払うのも同じ。お店を出てからお金のやり取りをするというのも人目につきます。
また、会社を経営している場合、仕事の会食であれば、割り勘にしなければ会社の経費にできるものも、割り勘にしたがために経費にすることが難しくなったりもします。
でも、一番の理由は「人の分まで支払う」ということが大切だからです。それは、天国のお料理の話と同じ。見返りを期待しているわけではありませんが、みんなのためにお金を使うことが投資になることを知っているからです。
これぞスマートな「おごり方」
ちなみに、年齢、立場、関係など、その時々で一番ふさわしい人が明確であれば、たいていはその方が支払います。ただ、そのときの4名は、それが明確ではない関係でした。だから、みんなが「自分が払う」と意気込んでいるのがわかったのです。
結果はどうなったかって? 用事があるからと言って途中退席をした方が、支払いを済ませておいてくれたのです。途中退席の際、残された私たちから「支払いは適当にしておきますよ!」とお伝えしてあったので、支払いが済んでいる事実を知らされたときには本当に「やられた~!」という感じでした。
余談ですが、とあるレストランは、会食の際のメンバーの関係をよく見てくれていて、その時々でウェイターさんが対応を変えてくれます。
友人同士で食事をしたときには「お支払いは別々になさいますか?」とさりげなく聞いてくれるのですが、接待のときには支払いをするであろう人のところに伝票を置いてくれて、決して「別々になさいますか?」なんて聞きません。
お金の出し方がいかに大切かということを、レストラン側も知っているからなのではないかと思います。
ただ、お金持ちは、自分が負担するからには、一緒に食事をしたことに意味を見出すことができるかどうかを厳しく判断しています。
逆にいえば、「一緒に食事をしても楽しくない」と判断すれば、そもそもそういう人と食事に行かないのです。「楽しいと思えないのに一緒に食事に行くことのほうが相手に対して失礼だ」と言う人もいます。
お金が貯まる5つの習慣
タバコを吸わない、宝くじを買わない、食事はワリカンにせずおごる、引き出せない口座を持っている、いつもニコニコしている……。公認会計士の平林亮子さんによれば、これらはすべて「お金持ち」に共通する習慣だそう。そんな平林さんの著書『お金が貯まる5つの習慣』(2010年刊)には、私たちもマネできる「お金が貯まる習慣」が盛りだくさん。その中からいくつかご紹介しましょう。