タバコを吸わない、宝くじを買わない、食事はワリカンにせずおごる、引き出せない口座を持っている、いつもニコニコしている……。公認会計士の平林亮子さんによれば、これらはすべて「お金持ち」に共通する習慣だそう。そんな平林さんの著書『お金が貯まる5つの習慣』(2010年刊)には、私たちもマネできる「お金が貯まる習慣」が盛りだくさん。その中からいくつかご紹介しましょう。
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笑顔にはこれだけのメリットがある
お金持ちは、本当にいつもニコニコしています。そういうと、お金があってゆとりがあるからニコニコしているのだろう、という反論が聞こえてきそうですね。それは否定しません。実際、生活に困るほどお金がなければ、そうそうニコニコしてもいられません。
でも、それだけではないのです。お金持ちは、「本当は今、ちょっとイライラしている」というときでも、「怖い人に脅されたときさあ」と過去の恐怖体験について話しているときでさえも、ニコニコしているのです。
理由は明快です。
それは、どんなときでも人生を楽しんでいるから。人生を楽しもうとしているから。
一度しかない人生、楽しい時間が長いほうが幸せです。また、楽しいと感じているときは、判断力や集中力が高まるそうですから、的確な判断ができたり、短時間で物事を処理できたりするのです。そうなればさらに人生が楽しくなって笑顔になる。笑顔が笑顔を呼ぶ良い循環が生まれます。
ちなみに、笑顔でいると、脳は「今は楽しい状態なのだ」と勘違いするそうですから、ニコニコしているだけで、効果抜群というわけ。
また、しかめっ面をしている人のところに、人は集まらないものです。人が集まらなければ、良い情報も集まりません。人や情報が集まらなければ、お金も集まりにくくなります。
ニコニコしていると人もお金も集まってくる
「あんまりニコニコしていると威厳が感じられないのでは?」という疑問の声も聞こえてきそうですが、ニコニコしていても威厳がある人はあるし、ない人はないと思いませんか?
いずれにしても、お金持ちにとっては威厳などどうでもいいことなのです。他人から見てどう思われるかではなく、自分が自分の人生を幸せだと感じて過ごすことが大切なのです。
そして、そのためには、ニコニコしているのが一番効果的なのです。
世の中で生じる出来事そのものには、幸不幸の性格はないといわれます。その性格付けをするのは人間なのだと。同じ出来事でも、幸せと思えば幸せな出来事、不幸せだと思えば不幸せな出来事になってしまうのだと。
そうであるなら、できるだけ幸せな出来事だと受け止めるほうが、幸せな人生になるはずです。いつも笑顔でいる人は、あらゆる出来事を楽しみ、人生を幸せにすることのできる達人なのです。
笑顔は、人生を楽しもうという気持ちのあらわれであり、それが幸せにつながるカギでもあります。また、ニコニコすることで脳が活性化し集中力や判断力が高まるだけでなく、人もお金も集まって、さらに豊かになっていくのです。
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お金が貯まる5つの習慣
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