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幻冬舎新書・これから出る本

2022.11.15 公開 ポスト

2022年11月30日発売の幻冬舎新書幻冬舎編集部

幻冬舎新書の11月刊後半は5点、30日発売です。

90歳の人間力』外山滋比古

定価990円(本体900円+税)

高齢者ともなれば、どんな人間にも後悔、失敗、恥がある。リンゴはキズがあるほうが甘くなるという。人間も同じだ。キズがあることでかえって幸せになれることもあるし、人としての魅力も増す。さまざまなキズを糧にして、歳をとるほど明るく元気になる生き方とは? 260万部を超える大ベストセラー『思考の整理学』の著者で、96歳まで現役で活躍した“知の巨人”が晩年になって到達した卓見の数々。「厄介なことは忘れるに限る」「失敗のない成功は危ない」「気長にかまえ、チャンスに飛び出す者が勝つ」など人間力を養う34話。

外山滋比古(とやましげひこ)
1923年、愛知県生まれ。東京文理科大学英文科卒業。お茶の水女子大学名誉教授。『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学などで教鞭をとる。専門の英文学だけでなく、言語学、修辞学、教育論、ジャーナリズム論など幅広い分野を研究し、多くの評論を発表。また、軽妙なエッセイにも定評があり、多くのファンをもつ。2020年、96歳で逝去。『思考の整理学』『「読み」の整理学』(ちくま文庫)、『ちょっとした勉強のコツ』(PHP文庫)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社文庫)など著書多数。

「80歳の壁」を超える食事術』吉村芳弘

定価990円(本体900円+税)

「80歳の壁」を超えるには、まず「食べる」こと。「健康=やせる」だった若いときとは逆で、70代では「やせない」ことが何より大切だ。老化に伴う病気でも、怖いのは病気そのものよりも、治療後に体力が落ちてしまうこと。そうならないために、65歳を過ぎたら食事をギアチェンジ、なんでも好きなものをしっかり食べて「小太り」「ぽっちゃり」になっておこう。筋肉を増やす食べ物、どうしても食欲がわかないときの対処法等々。高齢者の栄養・筋肉維持の第一人者である医師がアドバイスする、健康長寿のための新常識。

吉村芳弘(よしむらよしひろ)
1975年、熊本県生まれ。熊本大学医学部卒業。医師、医学博士、リハビリテーション科指導医・専門医。東京女子医大心臓血管外科レジデント時代に、やせ細っていく高齢の入院患者の実情を知り、栄養管理とリハビリの重要性を痛感。外科医からリハビリテーション科の専門医に転身。国際的な臨床栄養の専門資格European ESPEN Diplomaを取得した数少ない日本人医師のひとり。熊本リハビリテーション病院でサルコペニア・低栄養研究センター長を務めながら、多くの高齢の患者さんの診療に当たる。

とれない「痛み」はない』柏木邦友

定価1034円(本体940円+税)

人の身体は50歳を過ぎると、あちこちに痛みが出てくるもの。日本人は「我慢は美徳」とばかりに耐えようとするが、痛みは生活の質を落とすだけでなく、我慢するほどに強まる仕組みになっているから無意味だ。痛みは深刻な病気のサインのこともあるため、放っておくのは禁物である。そこで本書では、痛みが生じるそもそもの仕組みから、部位別の痛みのとり方、薬や病院の選び方、終末期の苦しみのとり除き方まで、痛みに関するあらゆる疑問を解説。痛みや苦しみの恐怖から解放されること間違いなしの一冊。

柏木邦友(かしわぎくにとも)
麻酔科専門医。東京マザーズクリニック麻酔科医。アネストメディカル株式会社代表取締役。2004年順天堂大学医学部卒業後、2006年順天堂大学浦安病院臨床研修修了。順天堂医院、順天堂練馬病院麻酔科、聖隷浜松病院麻酔科を経て、2009年以降は順天堂大学浦安病院麻酔科で主に勤務し、手術麻酔を中心にペインクリニック外来、産科麻酔に従事していた。2014年以降は、鼻のクリニック東京、東京マザーズクリニックで主に勤務している。鼻のクリニック東京では年間1000件以上の全身麻酔日帰り手術を担い、東京マザーズクリニックでは年間300件近くの産科麻酔に関わっている。

世襲――政治・企業・歌舞伎』中川右介

定価1540円(本体1400円+税)

日本の企業数は約367万社、そのうち99%が中小企業で、規模が小さい「家業」ほど世襲率は高くなる。本来、実力ある者が後継すればいいだけなのに、システムとして不合理で無理筋、途絶や崩壊の可能性が高い「世襲」はなぜ多いのか。破綻を回避する術はあるのか。世襲が目立つ三業界――公職の私物化が進む政界、基幹インフラ産業の自動車・鉄道、藝は一代限りともいいながらほぼ世襲の歌舞伎界――を比較研究。このグローバルな時代にいつまで「家業」を続けられるか。実例でみる栄枯盛衰の世襲史。

中川右介(なかがわゆうすけ)
1960年東京生まれ。編集者・作家。早稲田大学第二文学部卒業。出版社勤務の後、アルファベータを設立し、音楽家や文学者の評伝や写真集を編集・出版(2014年まで)。クラシック音楽、歌舞伎、映画、歌謡曲、マンガ、政治、経済の分野で、主に人物の評伝を執筆。膨大な資料から埋もれていた史実を掘り起こし、データと物語を融合させるスタイルで人気を博している。『プロ野球「経営」全史』(日本実業出版社)、『歌舞伎 家と血と藝』(講談社現代新書)、『国家と音楽家』(集英社文庫)、『悪の出世学』(幻冬舎新書)など著書多数。

なぜ理系に女性が少ないのか』横山広美

定価1034円(本体940円+税)

大学・大学院など高等教育機関における理系分野の女性学生の割合は、OECD諸国で日本が最下位。女子生徒の理科・数学の成績は世界でもトップクラスなのに、なぜ理系を選択しないのか。そこには本人の意志以外の、何かほかの要因が働いているのではないか――緻密なデータ分析から明らかになったのは、「男女平等意識」の低さや「女性は知的でないほうがいい」という社会風土が「見えない壁」となって、女性の理系選択を阻んでいるという現実だった。日本の男女格差の一側面を浮彫りにして一石を投じる、注目の研究報告。

横山広美(よこやまひろみ)
1975年東京生まれ。東京理科大学理工学研究科物理学専攻 連携大学院高エネルギー加速器研究機構・博士(理学)。博士号取得後、専門を物理学から科学技術社会論に変更。現在は、東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構副機構長・教授。東京大学学際情報学府、文化・人間情報学コース大学院兼担。第5回東京理科大学物理学園賞(2022)、科学技術社会論学会柿内賢信研究奨励賞(2015)、科学技術ジャーナリスト賞(2007)を受賞。

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