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ニュースはあなたをこう変える

2014.06.27 公開 ポスト

ニホンウナギ絶滅危惧種指定が「朗報」の理由
2020年には完全養殖ウナギがスーパーに並ぶ!?渋谷和宏

 私たちはとうとうレッドカードを切られてしまった。
「今年は昨年よりも稚魚(シラスウナギ)の漁獲量が増え、スーパーなどでのウナギの店頭価格がいくらか下がりそうだ」と報道された直後の6月12日、世界の科学者で組織する国際自然保護連合(IUCN)はニホンウナギをパンダやトキと同じ「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い絶滅危惧種」に指定した。
 この決定が持つ意味は重い。今後数年以内に、早ければ再来年の2016年にはニホンウナギの国際取引が規制されるだろう。絶滅危惧種に指定された動植物は高い確率で、絶滅の恐れがある野生生物の国際取引を禁じるワシントン条約の規制対象リストに加えられるからだ。次回のワシントン条約締約国会議(条約を批准した国が集まる会議)は2016年に南アフリカで開かれる。そこでニホンウナギの国際取引への規制が議題に上るのは間違いない。

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作家・経済ジャーナリストの渋谷和宏が、話題のニュースを分かりやすく解説します。
 

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渋谷和宏

1959年12月、横浜生まれ。作家・経済ジャーナリスト。大正大学表現学部客員教授。1984年4月、日経BP社入社。日経ビジネス副編集長などを経て2002年4月『日経ビジネスアソシエ』を創刊、編集長に。2006年4月18日号では10万部を突破(ABC公査部数)。日経ビジネス発行人、日経BPnet総編集長などを務めた後、2014年3月末、日経BP社を退職、独立。
また、1997年に長編ミステリー『銹色(さびいろ)の警鐘』(中央公論新社)で作家デビューも果たし、以来、渋沢和樹の筆名で『バーチャル・ドリーム』(中央公論新社)や『罪人(とがびと)の愛』(幻冬舎)、井伏洋介の筆名で『月曜の朝、ぼくたちは』(幻冬舎)や『さよならの週末』(幻冬舎)など著書多数。
TVやラジオでコメンテーターとしても活躍し、主な出演番組に『シューイチ』(日本テレビ)、『いま世界は』(BS朝日)、『日本にプラス』(テレ朝チャンネル2)、『森本毅郎・スタンバイ!』(TBSラジオ)などがある。2014年4月から冠番組『渋谷和宏・ヒント』(TBSラジオ)がスタート。
http://www.tbsradio.jp/hint954/

講演等のご依頼は info_shibuya@gentosha.co.jp までお寄せください。

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