スティーブ・ジョブズやイチローなど、世界的な著名人も実践していることで知られる「瞑想」。心にも身体にもいい影響があることが科学的にも実証され始めていますが、とはいえ毎日、時間をとって座禅を組むのは少々ハードルが高いですよね。
そんな忙しいあなたにオススメなのが、テレビでもおなじみの齋藤孝さんが書いた『疲れにくい心をつくる すすっと瞑想スイッチ』。ハミングをする、鏡に映った自分を見る、バッハの曲を聴く……。スキマ時間で簡単にできる、気持ちを鎮めて意識を整える方法を、本書からいくつかご紹介します。
* * *
「身体が水のよう」と感じてみる
風呂はそのまま瞑想空間に変換できます。
風呂に浸かって、水の質と身体の質にできるだけ一体感を持たせるようにします。軽く湯船で全身を揺すってみるといいでしょう。
風呂の中で身体を揺すると、身体のほうが水によって揺すられているように感じます。水と身体が揺りかごのように一緒に動き、まるで自分の身体が水になったように感じます。
この「身体が水のようである」という感覚を覚え込ませると、全身がリラックスし、水の感覚に浸れます。全身が水だと感じられた時点で、かなりいい具体に瞑想状態に入っているといえます。
緊張したり、身体がガチガチに力んだりしているときには、瞑想的な心に入ることはできません。
できるだけ筋肉を緩めてリラックスすることです。
肩の力を抜くだけで、ずいぶん瞑想しやくなります。
風呂に入っているときの身体は、その意味でも瞑想向けの状態なのです。
お風呂でハミングしてみよう
風呂でできることは他にもあります。
水は拡散すると湿気になり、湿気がこもったところでは、音の響きがよくなります。そこで、風呂場でハミングをすることで瞑想状態に入ることができます。いわば「ハミング瞑想法」です。
歌を口ずさむのでもいいのですが、それではあまりに気分がよくなり、カラオケ状態になってしまいます。音楽の力によって瞑想に近づくことはありますが、歌うことは、瞑想的ではありません。
ハミングのほうが瞑想に近いといえるでしょう。
ハミングとは音を出すのではなく、響きを伝えることです。
ハミングをしていると、全身がビーンと響く楽器になるのを感じます。
ハミングが下手な人は首のあたりが力んでいるために、身体を響かせることができないのです。
力んでしまうと、身体を響かせているというより、「むぉーん」と無理に鳴らしている状態になってしまいます。
リラックス、そして響かせる、です。
疲れにくい心をつくる すすっと瞑想スイッチ
スティーブ・ジョブズやイチローなど、世界的な著名人も実践していることで知られる「瞑想」。心にも身体にもいい影響があることが科学的にも実証され始めていますが、とはいえ毎日、時間をとって座禅を組むのは少々ハードルが高いですよね。
そんな忙しいあなたにオススメなのが、テレビでもおなじみの齋藤孝さんが書いた『疲れにくい心をつくる すすっと瞑想スイッチ』。ハミングをする、鏡に映った自分を見る、バッハの曲を聴く……。スキマ時間で簡単にできる、気持ちを鎮めて意識を整える方法を、本書からいくつかご紹介します。