一般入試よりも推薦型・総合型選抜で大学に入る生徒の方が多い時代。その中でも「英検」は最もコストパフォーマンスの高い戦いです。英検さえとっていれば早稲田、GMARCHをはじめ、科目試験を受けずに入れる大学も多いからです。そんな「現代の英検」とは何なのか、効果的な英検の勉強法とは、を解説した『3か月で英検準1級をとる!』(著・相佐優斗)よりお届けします。
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英検®の「超・スピード合格!」はなぜ可能なのか
「英検®準1級は3か月で合格できる」このことばを聞いて、どう思いますか? いやいや、ありえないでしょ……そう思いますよね。
実際、公表されていた2016年までのデータによると、英検®準1級の合格率は15%程度。受験者は2級に合格している人がほとんどですが、なかには何度受けても準1級の壁を突破できない人もいます。
それがたった3か月で合格だなんて、よほど英語が得意なお子さんか帰国子女でもない限り無理だと思うかもしれません。
しかし、わたしが塾長を務める「クラウドEnglish」では、この「3か月で合格」は「ありえる」どころか、「あたりまえ」の光景になっています。
詳しくは第2章でご紹介しますが、2級から準1級に合格するのに3か月、それよりも低い級だと、たとえば準2級から2級へは1か月半で合格する生徒もいます。もちろん帰国子女ではありません。それどころか、英語の成績が学年下位の生徒や、定期テストで0点をとった生徒もいます。
なぜそんなスピード合格が可能なのでしょうか?
答えは簡単です。英検®はやるべきことが明確だから。つまり、やるべきことをやりさえすれば合格できるのが英検®です。具体的には、2級から準1級合格に必要な勉強時間は300時間。つまり、1日3時間の勉強を100日つづければ合格できます。
ただ、ほかの勉強や部活などで忙しい中高生にとって、この「3時間100日」の勉強を自分ひとりでやりとげるのは至難のわざです。それを可能にし、3か月という短期間で結果を出すために、英検®取得に特化したオンライン英語塾「クラウドEnglish」がどのようなしくみで、どのような指導をしているのかを紹介するのが本書の目的です。
「英検®」と「面接」だけで憧れの大学に受かる!
そもそも、なぜ英検®にそれほど力を入れる必要があるのでしょうか。高校・大学受験を控えたあなた、またはそんなお子さんをお持ちの方なら、すでにご存じかもしれませんね。
英検®はとにかく「受験に有利」なのです。
どのように有利なのかは本編で詳しく説明しますが、英検®で高い級を取得していれば入試で加点される大学は多く、なかには英語の試験が満点扱いになる大学もあります。
また、毎年のように大学入試における英語の試験方法の変更が話題になり、対策を講じるのがますます難しくなるなかで、「読む・書く・聞く・話す」の4技能がバランスよく鍛えられる英検®は、まさに「備えあれば憂いなし」の態勢で受験に挑める武器になります。
さらに何より、現在は推薦や総合型選抜などで進学する生徒が増えています。こうした入試方式では英検®で高い級を取得していることが大きなアピールポイントになります。英検®さえとっていれば、難関校合格の突破口を開けることがあるのです。
実際、いまは一般入試より、推薦型・総合型選抜で大学に入る生徒のほうが多い時代です。推薦型・総合型の場合、英検®さえとっていれば、科目の試験を受けずに面接と小論文だけで早稲田にでもGMARCHにでも行けてしまいます。
入試科目の得点を上げるために一般的な塾や予備校に通うとしたら、かかる費用は夏期講習や冬期講習も含めて年間100万円程度。それだけコストをかけても、志望校に合格できるかどうかは入試当日のコンディションしだいです。確実性をギリギリまで高めることはできません。
ところが、英検®を取得して推薦型・総合型で受験すれば、1年かけて受験塾に通う必要はなく、夏期講習や冬期講習も不要。3か月だけ本気で英検®の勉強をして取得してしまえば、コストも時間も大幅に節約できて、ほぼ確実に志望校合格をつかむことができます。
しかも、一般入試より早期に合格が確定するうえ、偏差値ベースで選ぶよりランクの高い大学に合格できるのです。
つまり英検®は、
- やるべきことをやりさえすれば短期間で合格でき、
- 難関大学合格などの大きなリターンが得られ、
- お金や時間の面でも極めてコストパフォーマンスが高い
闘いなのです。
さて、こう書くと、英検®は受験のためだけのもののように聞こえるかもしれませんが、実はそうではありません。
情報のキャッチアップが早い保護者のなかには、お子さんが小学校低学年のうちから英検®を受けさせている方々も珍しくありません。英会話教室や英語塾に通わせるよりも、英検®を取得することのほうが明確なメリットがあることに気づいておられるのでしょう。この点についても、本編で詳しく説明することにします。
大事なことは、お子さんにとって受験はきわめて大きな関門であること、英検®はその受験で強力な武器になること、そして、受験も英検®も、人生のゴールではないということです。
英検®や受験は通過地点にすぎません。だからこそ、クラウドEnglishは短期間での英検®合格にこだわっているのです。英検®なんか(とあえて書きます)は短期間で合格して早くその先へ進み、自分の夢や目標にどんどん近づいていってほしいのです。
3時間100日の勉強は、もちろん簡単なことではありません。しかし、1日勉強すれば1日分の実力と自信がつきます。100日分の実力と自信を持って英検®に挑み、合格することによって、英検®以外のことにも自信を持って積極的にチャレンジしていけるようになります。
本書では、できる限り実用的なデータを交えながら受験と英検®をとりまく環境についても説明していきます。これからの時代を生きる若い世代が英検®を通して自信と可能性を大きく高め、自分の力で未来を切り拓いていくために、本書が多少なりともお役に立てれば幸いです。
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『3か月で英検準1級をとる!』目次
第1章「英検®」は最も「コスパ」のいい闘いだ!
「偏差値時代」の終わり/英検®があればこんなに有利! /英検®とは? /英検®準1級合格には「300時間」が必要
第2章 英検®に「超・スピード合格」した生徒たち6名
第3章 クラウドEnglishの「生徒を勝たせる」コーチング
日本でいちばん生徒に寄り添う塾/きめ細かな入塾面談/「3時間100日」のモチベーションを保つ戦略/ひとりひとりに寄り添ったコーチング/超実践的・超アウトプット型の授業/徹底的な数値化 等
第4章 クラウドEnglishの英検®「超・スピード合格」戦略
英検®の「やってはいけない」勉強法/英検®「超・スピード合格」の裏技7か条/ライティングはシンプルに書くべし/スピーキングは「つなげる」発想を強化すべし 等
第5章 なぜクラウドEnglishには優秀な講師が集まるのか
クラウドEnglishの「生徒を勝たせる」講師たち/なぜ講師に「挫折経験」を求めるのか/講師の求人から採用・研修まで 等
第6章 クラウドEnglishがめざす未来
アメリカでの学校生活、日本での学校生活/英検®での挫折と再起/クラウドEnglishがめざす未来 等
3か月で英検準1級をとる!
一般入試よりも推薦型・総合型選抜で大学に入る生徒の方が多い時代。その中でも「英検」は最もコストパフォーマンスの高い戦いです。英検さえとっていれば早稲田、GMARCHをはじめ、科目試験を受けずに入れる大学も多いからです。そんな「現代の英検」とは何なのか。そして「3か月で合格」を次々成し遂げている「クラウドEnglish」の極意を解説します。
★英検はまず「仕組み」から理解せよ
★「すきま時間」をうまく活用せよ
★「偏差値」で大学を選ぶ時代は終わった
★単語は「見たことがある」回数を増やせ
★「3時間100日」のモチベーションを保つ戦略 等…