教育の多様化が進む現代。それを裏付けるように、2021年度はついに、推薦型・総合型選抜での入学者が全体の半数を超えました。そこで受験ハックとしてオススメしたいのが「英検」をとっておくこと。どのくらいメリットがあるのかを、Amazon「英語」ランキング1位の書籍『3か月で英検準1級をとる!』(著:相佐優斗)から解説します。
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早稲田も上智も立教も…英検®があればこんなに有利!
まず、大学入試で多いのが、取得している英検®の級に応じて個別試験に加点されるケースです。
たとえば、2級なら15点、準1級なら30点が試験の点数にプラスされるといった具合です。加点される点数は学校・学部ごとに異なり、多いところでは準1級で100点以上加点されます。1点の差が合否を分ける大学入試で、この加点がどれほど大きいかは火を見るより明らかです。
また、英検®の級を個別試験の点数に換算するパターンもあります。
たとえば、2級なら個別試験の80点、準1級以上は満点に換算するといったところまであり、その場合は実質的に英語の個別試験は免除ということになります。
このパターンを採用している大学・学部を受験するのであれば、英検®の準1級を取得しておくだけで、個別試験の英語科目は満点が保証され、入試前の英語の勉強が不要になって、ほかの科目に時間を使えるようになるわけです。
そのほかに、一定レベル以上の級を取得していることが出願資格になっている大学・学部もあります。一般入試でこの出願資格を設けているケースもありますが、どちらかというと推薦型・総合型選抜で多く見られるパターンです。
高校で上位の成績をキープできる学校推薦型選抜向きの生徒や、大学が求める学生像にあてはまる総合型選抜向きの生徒は、英検®を取得して出願資格をクリアしておくことで、英語の科目試験なしで難関大学に合格できる可能性も広がります。また、取得している級を「参考」として考慮し、合否判定の際に優遇するケースもあります。
このように、大学受験では英検®取得が非常に大きなメリットになります。英検®以外にも英語民間検定試験はいくつかあり、たとえばTOEIC®やGTEC、IELTSなども英検®同様に利用できるところもありますが、大学入試での採用率が最も高いのは英検®です。
学校で学ぶ英語に最も近く、参考書や問題集が豊富で最も対策がしやすいのも英検®なので、受験する大学を決める際の選択肢を広げるためにも、勉強効率を上げるためにも、英語検定試験は英検®を選ぶことをおすすめします。
大学入学共通テストでは導入が見送られた英語民間検定試験ですが、実態としてはすでに各大学での活用が進んでおり、日本に800校近くある大学のなかで、上記いずれかのかたちで民間試験を採り入れている大学は約半数にのぼります。
英検®2級を取得していれば「使える」ケースが多く、準1級以上ならさらに有利に受験を勝ち抜ける可能性が高くなります。
高校受験・中学受験でもこんなに有利になる
英検®が受験に有利なのは、大学入試だけではありません。高校入試の場合、公立高校の優遇措置は地域によって異なりますが、3級以上で内申に加点されるパターンや、2級以上で試験点数に換算されるパターンなどがあります。
たとえば大阪の府立高校では、準1級を取得している場合、入試当日の英語の点数が満点とみなされます。加点や換算がなくても、合否ボーダーライン上だった場合に優遇されるケースもあります。
また、東京の都立高校ではじまったスピーキングテスト(ESAT-J)は英検®とは異なるものの、英検®では3級以上の二次試験でスピーキングテストがあるため、英検®対策がそのままESAT-Jの得点アップにつながります。
私立高校の場合は加点や換算にとどまらず、入学金の免除、奨学金、単位認定といった優遇措置を受けられる学校もあり、公立高校よりもさらに英検®のメリットが大きいといえます。
中学入試に関しては、前述のとおり英語入試を実施する学校が増えるなかで、高校入試と同様に加点や換算、入学金の免除、奨学金などの優遇措置が受けられる学校が多くあります。
2020年度に小学校高学年で英語が教科化されたことで、今後ますます中学入試でも英検®の活用が進み、それに伴って英検®そのものの受験者も低年齢化すると考えられます。
そうした状況のなか、早めの英検®取得によって中学入試が有利になるだけでなく、その後の成績や高校・大学入試にまで英検®が大きくプラスに働くことは間違いないでしょう。
3か月で英検準1級をとる!
一般入試よりも推薦型・総合型選抜で大学に入る生徒の方が多い時代。その中でも「英検」は最もコストパフォーマンスの高い戦いです。英検さえとっていれば早稲田、GMARCHをはじめ、科目試験を受けずに入れる大学も多いからです。そんな「現代の英検」とは何なのか。そして「3か月で合格」を次々成し遂げている「クラウドEnglish」の極意を解説します。
★英検はまず「仕組み」から理解せよ
★「すきま時間」をうまく活用せよ
★「偏差値」で大学を選ぶ時代は終わった
★単語は「見たことがある」回数を増やせ
★「3時間100日」のモチベーションを保つ戦略 等…