祝・連載200回！vol.5「あさこの号泣」特集｜あぁ、だから一人はいやなんだ。｜いとうあさこ

車の中でも、映画館でも、楽屋でも。

5回に渡ってお届けする記念特集もラストとなりました。

vol.5のテーマは「号泣」。
本連載で感情を存分に表現してくださるあさこさん。
最終回は「号泣」を集めた特集をお送りします。

涙は女の武器、なんて聞いた事あるけれど、今まで生きてきてその実感は一度もない。やっぱり“武器”になるのは“美女”が“ハラハラ”泣くヤツ。私は昔からNOハラハラ。どちらかと言うと、エグエグ。嗚咽系です。

“超”がつくほど大ヒットの映画「ボヘミアン・ラプソディ」。私は普段映画を観る時、公開してしばらく経って空いた頃に映画館へ行く。ですがこの映画。人気がありすぎて、待てど暮らせど満員御礼状態。「え～い、行ってまえ！」と意を決したのが今年の1月始め。公開から2ヶ月以上経っていましたし、平日＆昼間と言う出来うる限り空いているであろう条件を揃えて行ったのですが、ちゃんと満席。すごい人気。

★楽屋で号泣
第167回情熱大陸　

情熱大陸、上陸してまいりました。そうです。葉加瀬太郎さんのコンサートに行ってきたのです。
以前書いた事がありますが、ある夏の日、朝からがっつりカレーを食べながら朝のワイドショーを観ていた時の事。“葉加瀬太郎サマーフェス”の映像が流れてきて。汗だくの葉加瀬さんが「ワン！　ツー！　スリー！」と力強くカウント。そしてあの「情熱大陸」を演奏し始めたのです。そのイントロの♪チャチャチャ～ラッチャ～を聞いたとたん、突然ブワーッと涙が溢れてきて。もう大号泣。自分でも意味はわからないんです。でもなんか、心にドーンと来たんですよね。そこからアルバム買って車の中とかで葉加瀬さんの曲をよく聞くようになりました。

書籍には「サザンオールスターズのライブツアーで号泣」や「合唱を聴いて号泣」など、ここではご紹介しきれないエッセイが満載！ぜひチェックしてみてください。

連載を楽しみにしてくださっているみなさま、いつもありがとうございます。
今後とも「あぁ、だから一人はいやなんだ。」をどうぞよろしくお願いいたします。

【祝・200回！　記念特集】
vol.1「あさこの誕生日」特集
 vol.2 「大久保さんとの正月旅行」特集
 vol.3 「イッテQ！」特集
 vol.4 「あさこのキャンプ」特集
vol.5 「あさこの号泣」特集

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関連書籍

いとうあさこ『あぁ、だから一人はいやなんだ。3』

海への恐怖を感じた、初めての遠泳。4人で襷を繋いだ「24時間駅伝」。お見合い旅inマカオ。“初”キスシーンに、“初”サウナ。ドラクエウォークで初めての高尾山。接続できずに大騒ぎのリモート飲み会。拍子抜けだった大腸検査。ブームに乗って、のんびり「おばキャン」、のつもりが……。いくつになってもあさこの毎日は初めてだらけ。

いとうあさこ『あぁ、だから一人はいやなんだ。2』

セブ旅行で買った、ワガママボディにぴったりのビキニ。いとこ12人が数十年（？）ぶりに全員集合して飲み倒した「いとこ会」。47歳、6年ぶりの引っ越しの、譲れない条件。気づいたら号泣していた「ボヘミアン・ラプソディ」の“胸アツ応援上映”。人間ドックの検査結果の◯◯という一言。ただただ一生懸命生きる“あちこち衰えあさこ”の毎日。

いとうあさこ『あぁ、だから一人はいやなんだ。』

ぎっくり腰で一人倒れていた寒くて痛い夜。いつの間にか母と同じ飲み方をしてる「日本酒ロック」。緊張の海外ロケでの一人トランジット。22歳から10年住んだアパートの大家さんを訪問。20年ぶりに新調した喪服で出席したお葬式。正直者で、我が強くて、気が弱い。そんなあさこの“寂しい”だか“楽しい”だかよくわからないけど、一生懸命な毎日。