アイフォーン画面の自分が可愛すぎる～松山しげき展「ナルキッソスは水面を見続ける」鈴木涼美

スマホ登場以前に青春を送っちまった者として、友人の結婚式の思い出フィルムなどは結構鬼門で、というのも、自分の手元に残っている、写ルンですで撮影したような青春の一コマは、半目のやつとか二重顎のやつとか超太ってるやつとか、要するに現実に間違いないのだけどできれば目を瞑りたいタイプの現実が写り込んでいるものについては、きっちり間引いて無印良品のプラスチックのアルバムなどにまとめてあるのだが、友人のアルバムの中までは管理できてないので、主役である友人の写りがよければ、そこに二重顎の私が写り込んでいようが、半目デブで激ダサい服を着た私が写り込んでいようが、容赦なく大画面に映し出されることが結構ある。