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山野海の渡世日記

2023.04.25 公開 ポスト

第24回

手に汗握る一週間山野海(女優、劇作家、脚本家)

我々の仕事というものは、暇なときは本当に暇なのに、重なる時はむちゃくちゃ重なる。

先日も一週間の間に三本の仕事を掛け持ちすることになった。
しかもロケ先が長野と豊橋と東京を行ったり来たり。
労働時間より移動時間の方が長かったんじゃないかと思うくらい。

とは言え、三本の仕事は全てやりがいのある役で、私の胸は高鳴っていた。
が、高鳴ってばかりはいられない。
まずは一週間家にいない間の犬と猫のこと。
犬二匹はいつもお世話になっている動物病院のホテルにお願いすることにした。
我が家の犬は老犬だが、動物病院のホテルに預けられればその点も安心だ。
猫も、親しくしている後輩が毎日家までシッターさんとして通ってくれると快諾してくれて安心。
これで犬猫問題は解決。

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山野海の渡世日記

4歳(1969年)から子役としてデビュー後、バイプレーヤーとして生き延びてきた山野海。70年代からの熱き舞台カルチャーを幼心にも全身で受けてきた軌跡と、現在とを綴る。

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山野海 女優、劇作家、脚本家

1965年生まれ。東京新橋で生まれ育ち、映画女優の祖母の勧めで児童劇団に入り、4歳から子役として活動。19歳で小劇場の世界へ。1999年、劇団ふくふくやを立ち上げ、全公演に出演。作家「竹田新」としてふくふくや全作品の脚本を手がける。好評の書き下ろし脚本『最高のおもてなし!』『向こうの果て』は小説としても書籍化(ともに幻冬舎)。

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