人気占い師、真木あかりさんの新刊『2023年下半期 12星座別あなたの運勢』(6月30日発売)より、全体運をご紹介します。
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全体運
自分の居場所はどこにある?
「自分の居場所」というと、あなたはどんな場所を連想するでしょうか。自分の家、なかでも自分の部屋や書斎スペースを思い浮かべる方はとても多そうです。仕事を愛する人なら職場かもしれませんし、行きつけのお店など“サードプレイス”と呼べるような場所という人もいるでしょう。物理的なものばかりではありません。たとえば気が置けない友人たちとの時間、自分の知識やスキルを頼られることなど、精神的なつながりや満たされた感覚を居場所と考えている人もいそうです。「ここには、自分の居場所がない」と感じてしまうのはつらく寂しいことですが、流れ着くようにして見つけた場所は自分を整え、癒やしてくれますね。屋上の隅っこ、使われていない小部屋、非常階段など、誰もがそうしたテンポラリーな居場所をひとつやふたつ、持っているのではないでしょうか。飾らない、本当の自分でいられる場所。損なわれる心配なんてしないで、ホッとした気持ちになれる場所。そうした「居場所」が、2023年下半期のみずがめ座の人々のテーマです。
2023年下半期、みずがめ座の人は「自分の居場所」と呼べるスペースを持つ、あるいはこれまで以上に心理的な支えとするようになるでしょう。たとえば理想の物件に引っ越しをしたり、家を建てたりする人は多いでしょうし、ガレージや趣味の部屋などパーソナルなスペースを持つ人もいそうです。この時期は2024年5月末まで続くので、お引っ越しや土地の購入など、時間がかかることはどんどん情報収集を進めておくといいでしょう。場所が決まったことによって心の準備ができ、場所に人生を合わせていくようなこともあるのがこの時期です。新しく探すばかりではありません。すでに住んでいる場所を、いっそう居心地のいいものにすべく、手を加える人もいます。日々の整理整頓や掃除は、向こう1年ずっと、ラッキーアクションにあたっています。
なかには、これまで以上に職場が快適に思えたり、「自分の居場所がない」と思ったことをきっかけに転職を考えたりする人もいるでしょう。家と職場は対極のものであるように思う人も多そうですが、心がホッとする、自分らしくいられる場所と思えるのであれば、職場だって居場所に該当します。「ウチの場合はね」などと話せる場所は、どれもこの時期の対象と考えていいでしょう。
冒頭で例に挙げたように、人間関係を「居場所」としたり、そうした関係になれる相手を見つけたりすることもありそうです。趣味や好きなアーティスト、学びなどのつながりで、時間を忘れて語り合えるようなコミュニティに入るというのはその典型です。「わかる!」「いいよね」といったポジティブな共感から「つらいよね」「許せないね」といったネガティブな感情まで、どんなあなたでも素直に出せる場です。“外”では「上司」「先生」などといった役割を担っていても、「居場所」では解放されます。
こうした場所に関心を向けることで、いったいどんなメリットがあるのでしょうか。私は思うのですが、「どこに行っても、どんなことがあっても、自分には帰る場所があるんだ」と思える途方もない安心感が軸となっている人は、レジリエンス(心の回復力)が高くなるのではないでしょうか。生きていれば、傷つくことも損なわれることも、避けることはできません。どんなに誠実に生きても、どんなに頑張っても、だめなときはだめです。そんなとき、おふとんの中で思い切り泣いて、自分を守った人は多いことでしょう。なんとか回復して、また新しい1日を生きる。もちろん元気なときだって、心からくつろげる場所で心を休め、体力を回復することで、仕事をはじめとした社会での活動に身が入ります。居場所はさながら、ベースキャンプとしての役割を持っていると言っても過言ではありません。回復とさらなる躍進のための、大事な場所です。
家族とのかかわりが強くなる。
家族との関係が濃くなる、家のことにコミットする人もいるでしょう。たとえば、家族のサポートのため東奔西走する、家族間で問題となっていたことを話し合い、解決するといった具合です。責任を取る、落とし前をつけるといった暗いムードを伴うことではなく、あくまで広がりのある未来のために、前向きに解決をはかっていくイメージです。
この場合、「家族同然の間柄の人」「身内と呼べるような人」もカウントされると思っていていいでしょう。たとえば結婚を前提として付き合っているパートナー、長く付き合っている親友、仲良しの同僚などです。恋人であれば、この時期に家族に紹介するというイベントもあるだろうと思います。
家族や身内に目を向けることで、自然と狭いコミュニティ内での活動が増え、広がりには欠けるように思えるかもしれません。「できるだけいろいろな人と交流しましょう」というのは、一般的によく言われることです。見聞を広め、いろいろな価値観を知ることで柔軟になれますし、仕事や恋愛のチャンスも増えるでしょう。知り合いが多いことは、ポジティブなことです。ただ、「交流の輪を広げるよりも、まずは身内」というのが2023年下半期です。目の前の人をないがしろにして、他の人を大切にできるなどということはありません。身近な人を大切にすることが、人間関係の土台になるわけですね。
といっても、家族のあり方はさまざまですね。何が正解かなんてわかりませんし、そのときは理想的な家族像に思えても、誰かの我慢によって成り立つものだったりもします。時代が変われば、また別の問題が見えてくることもあります。誰もが与えられた環境のなかで、限られた選択肢と向き合って、そのときどきで一生懸命やっていくしかありませんし、行政が介入すべき家族の問題もあります。
場合によっては、どう頑張ったって折り合いがつかない、わかり合えない家族だっているのでしょう。何年もかけて努力して、諦めるかのようにして「わかり合えない」ということを受け入れるのが、どれほどつらいことでしょうか。そういう人にとって「家族を大事にするときです」などという占いは、受け入れがたいものだと思います。寂しい、つらい気持ちにさせてしまっていたら申し訳ありません。
仲良しなのがいいわけでも、親子が頻繁に会うのがいいわけでもないと私は思います。仲良くなくても、たまにしか顔を合わせなくても「これが今のベストな距離感」と思えるならば、素晴らしいことです。そうした、一瞬の光明のようなものを見(み)出(いだ)しやすいときと言えるでしょう。長年の誤解が解けて、少しだけ家族を許せるようになることもあるかもしれません。
そして、あなたにこれから新たな家族ができる可能性があるならば、過去の家族のあり方に影響されなくても大丈夫、ということはぜひ覚えていらしてください。「過去はどうあれ、私は自分の家族と幸せになる」と思って、新しい一歩を踏み出してみませんか。そう思ったとき、強い追い風をもたらしてくれるのがこの下半期の運気です。
家族に関することは2024年5月末までスポットライトが当たり続けますが、10月末に、その時点での目処が見えてきます。そのときに「なかなかうまくいっているぞ」と思える状況なら良いのですが、もし「あまりうまくいかないな」と感じるようであれば、頑張り方を変えてみるといいでしょう。家族のことに限らず、世の中の大抵のことは、いきなり当たりを引けることばかりではありません。軌道修正を繰り返しながら、調整していくのですよね。
お金のこと、恋のこと
恋愛運と仕事運についてはそれぞれの項目で詳しく述べますが、ほか、この下半期で気になるポイントをいくつか書いておきましょう。
まず、お金についてです。7月から8月にかけて、マネー運において「責任を持って、自分と自分以外の人のお金を管理する」ようなことが起こりやすいのかなと思います。親族やパートナーと、お金のやり取りを通じて今まで以上に深い交流を持つ人は多いでしょう。お金を出し合って住宅を購入するとか、相手が共同の資産を増やそうと一か八かの勝負をかけるといった具合です。
ここでは、あなたが程よく慎重でいたい星回りとなっています。「まあ、そんなに悪いこともまず起こらないだろう。何かあれば裁判でもなんでもできるし」などとナメた発想でいると、足をすくわれるようなこともあるかもしれません。のんびりと相手や状況に任せっぱなしにはしないこと。自分が理解していないものに、お金を出したりしないこと。基本中の基本のようで、意外と頭のなかからスポッと抜けやすいことなので、注意しておきましょう。
恋愛については恋愛運のところで詳述しますが、今年はみずがめ座のパートナーシップに特別な動きが起こるときなので、ここでも少しだけ、星回りに触れてみたいと思います。6月頭から10月中旬にかけて、「愛と美の星」と呼ばれる金星は、あなたのパートナーシップを後押しします。カップルはふたりの歩調が揃っていればうまくいく時期ですし、恋を探している人にもいい出会いが訪れやすいでしょう。
7月末から9月頭にかけて、復縁に追い風が吹くのも特徴的です。お互いを理解もしないうちにお別れになってしまったおふたりでは少々厳しいかもしれませんが、結婚をも意識するほどにお互いにコミットしていた場合は、普段よりも再会から復縁に至る可能性が高いといえるでしょう。そう頻繁に起こる星回りではありません。もちろんお相手の現状にもよりますが、行動を起こしてみてはどうだろうかと思います。
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