定例会議がはじまる1時間前。電車の中でそわそわしながら、朝一にADさんに送付した“今日の宿題”に目をもう一度通す。局の最寄り駅に着くと、コンビニに寄って、中の上のミンティアとブラックコーヒーを手に取る。7年は続けている、自分を“平常心”に持って行けるルーティンだ。
10年という年月、放送作家という仕事をしていると……まあ、色んな味の会議に出くわした。良質なリサーチ資料を作ってきた放送作家が褒められる会議。総合演出に全く信頼されていなくて、何を発言しても刺さらない会議。毎回、自分のセンスの無さに直面し、幻滅してしまう会議。自分のゼロイチ企画なのに20歳以上も離れた放送作家さんに遠慮し発言0回の会議。何を言っても「それ面白いっすね!」しか返ってこない会議。
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放送作家・澤井直人の「今日も書く。」
バラエティ番組を中心に“第7世代放送作家”として活躍する澤井直人氏が、作家の日常のリアルな裏側を綴ります。