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アリアドネの声

2023.07.08 公開 ポスト

見えない、聞こえない、話せない女性の救出劇。ラストのどんでん返しにはやられました!【書店員さんの声①】井上真偽

巨大地震発生。地下に一人取り残されたのは、目が見えず、耳も聞こえない女性だった――。

6月21日発売、井上真偽さん3年ぶりの新刊『アリアドネの声』が発売翌日に重版など話題沸騰! 極限状態に置かれた盲ろうの女性を、ドローン一台で救出するという超難関ミッションを描く、長編ミステリ―です。

本読みのプロである全国の書店員さんからも評判上々! 全国から届いた「書店員さんの声」を紹介します。PART1です。

*   *   *

◎ラスカ茅ヶ崎店 鈴木詩織さん

何かに無理だと諦めた時、この物語を思い出したい。博美さんとお兄さんの言葉は長い人生を歩いていくための杖になる。そんな一冊に出会えた気がします。 井上真偽先生の作品はずっと大好きでどれも私の宝物なのですが、『アリアドネの声』は今までで一番大切な作品になりました。井上真偽先生、ありがとうございます。大好きです。

 

◎ジュンク堂書店滋賀草津店 山中真理さん

結末をかみしめながら、何か自分にもできるんじゃないかと希望で溢れた。これができないんじゃなくて、これができるようになりたい。でも決して無理はしない。AIとも共存したい。人生において生きるための信じる道をこの作品が教えてくれた。ミステリー、パニック、ヒューマン作品でもある。もう心が感激で溢れ、人の優しさに包まれて、窒息しそうに愛しい。

 

◎うさぎや矢板店 山田恵理子さん

最初から、泣きそうになった。 何度も涙あふれるシーンがあった。 最後の最後まで展開に驚かされ、 心動かされた。 小説の力に限界はないのだ!

 

◎宮脇書店ゆめモール下関店 吉井めぐみさん

まさか、まさかこんな展開が…… 最後まで読んで涙が溢れてきた。 もしかしたらと予想はしていた。それでも奇跡を目の当たりにして涙が溢れてくる。 素晴らしい作品でした。 どうやって救助するんだろうとハラハラしたり、辛い過去と向き合ったり、誰かの言葉で救われたり、盛りだくさんの作品だった。 何より全神経集中して読んで迎えたラストは言葉にできない感動だった。

 

◎文真堂書店ビバモール本庄店 山本智子さん

最高でした!! 地震により、地下に取り残された三重苦(見えない・聞こえない・話せない)の中川博美さんをドローンで誘導しての救出作戦! 手に汗握る展開とドローンの可能性の計り知れない能力。 ラスト、思わず涙が……。 1人ではなし得ない事でも、何人もの知恵と行動が不可能を可能に出来るという事を心に刻みました。 災害が無いに越した事はないけれど、ドローンのお陰で救出出来る幅が広がる今後に期待大! です。 たくさんの人に読んでもらいたい作品!!

 

◎田村書店吹田さんくす店 村上望美さん

本当に面白かったです! 読み始めたらあまりに面白くてすぐ終わるのがもったいなくて、少しずつ読もうと決めたくせに、半分過ぎたところで我慢できずに一気読みしてしまいました。ドローンの使い方など興味深い点もありつつ、救出のハラハラ感と災害の恐ろしさ、途中での疑惑、そしてなによりもラスト! あまりの結末に、まさに今まで見えなかった視界がぶわっと急にカラーで開けたような、そんな高揚感。そうだったのかーーーー!

 

◎六本松 蔦屋書店 峯多美子さん

新しい時代の小説だ。閉鎖された空間、タイムリミット等ミステリとしては王道ともいえるが、舞台と小道具はこれからのものだ。 ここまで詳細にドローンが描かれた作品ってあるのだろうか。 とにかくミステリとしても、主人公の成長譚としても上手いと唸ってしまった。 最後の最後に予想もしなかった驚愕の展開が待っている。これを見逃すなんてもったいない! ぜひこの「驚き」を体感してほしい。

 

◎未来屋書店りんくう泉南 新家かほりさん

人命救助を進化させるドローンの可能性や操縦の難しさが丁寧に描かれていてとても興味深かったです。プロローグを読んでこれは絶対に面白い! と思いました。最後には鮮やかなどんでん返しがあり美しい読了感にしばしうっとり。これ以上ない最高のラストだと思います。すぐにもう無理、限界! と口にしがちな自分に今一度踏ん張る力をくれるような作品です。

 

◎宮脇書店韮崎店 谷戸美奈さん

目が見えない一人の人間を脱出困難な地下から「ドローン」で救いだす、究極のミッション。手に汗握る展開に読む手が止まらなかった。なんの不自由もなくこの作品を読むことができる私には無い、視覚障害者の鋭い感覚に圧倒され、普通とはなにか、いきるちからとはなにかを問われた気がした。

 

◎喜久屋書店橿原店 井上七海さん

真偽さん新作待ってました……! 繊細に練られたトリック(読者に仕掛ける罠の意)に、厳しい現実を突きつけながらも救いのあるストーリーは安定の面白さ! 読んで損なしの一冊です。

 

◎紀伊國屋書店グランフロント大阪店 豊永大さん

見えない。聞こえない。話せない。そんな彼女の救出劇はストーリー以上の感動が待っていました! ドローンを使った救出劇は未来的でありながら身近なリアルさもあり、押し寄せる困難と、途中からの疑惑の展開はドキドキしっぱなしでした! 最後に彼女が発した声は心に響く力強さで文字を通り越して直にくる感じがして凄かったです。

 

◎ジュンク堂書店名古屋栄店 西田有里さん

地下からは浸水がはじまり、階上からは火災が延焼しつつあるタイムリミットに追われながら、災害救助用のドローン『アリアドネ』で意思疎通の難しい彼女を防災シェルターまで誘導することができるのか!? あまりにリアルな読み心地と臨場感に圧倒されました!  スリリングな救出劇、ラストのどんでん返しにやられました!! 面白かったです!!

 

◎宮脇書店堺港店 林雅子さん

最後まで騙されました。すべて分かった時の驚きがすごい!! 言葉のひとつひとつが、いろいろと考えさせられるように思えました。 救助の困難等、紙面を通して伝わってきました。 一度だけではなく繰り返し読みたい作品です。

関連書籍

井上真偽『アリアドネの声』

救えるはずの事故で兄を亡くした青年・ハルオは、贖罪の気持ちから救助災害ドローンを製作するベンチャー企業に就職する。業務の一環で訪れた、障がい者支援都市「WANOKUNI」で、巨大地震に遭遇。ほとんどの人間が避難する中、一人の女性が地下の危険地帯に取り残されてしまう。それは「見えない、聞こえない、話せない」という三つの障がいを抱え、街のアイドル(象徴)して活動する中川博美だった――。 崩落と浸水で救助隊の侵入は不可能。およそ6時間後には安全地帯への経路も断たれてしまう。ハルオは一台のドローンを使って、目も耳も利かない中川をシェルターへ誘導するという前代未聞のミッションに挑む。

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アリアドネの声

二度読み必至の書下ろし長編ミステリ―。井上真偽さんの『アリアドネの声』最新情報をお届けします。

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井上真偽

神奈川県出身。東京大学卒業。『恋と禁忌の述語論理(プレディケット)』で第51回メフィスト賞を受賞してデビュー。2017年『聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた』が「2017本格ミステリ・ベスト10」の第1位となる。

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