山小屋へ荷物を送った2022年の7月頭。
東京から八ヶ岳に荷物を運ぶのにトラックだと1日かかるので、私は近くの宿に泊まり到着時刻に合わせて山小屋へ向かいました。
ドキドキしながらカギを開けると7月でも山小屋の中はまだひんやり。これから人が住むことで少しずつ熱が残り、血が通うように温まっていくのでしょう。
山小屋の室内は、建築家さんと地元の大工さんたちのおかげで驚くほど肌に馴染みました。
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森へ帰ろう
『食堂かたつむり』『ツバキ文具店』『ライオンのおやつ』などのベストセラー作家・小川糸。小説だけでなく、その暮らしを綴ったエッセイも大人気。コロナが流行する前は、ベルリンに住んでいた彼女が次に選んだのは、八ヶ岳。愛犬ゆりねとの、森の中での静かな暮らしをお伝えします。