モノマネでブレイクして以降、役者業を中心にボクシング、絵画、ヨガの世界でも活躍する片岡鶴太郎さん。「60代は体が元気に動く最後の時間。漫然と過ごすのはもったいない!」とおっしゃる鶴太郎さんが“人生後半”の生き方を教えてくれる幻冬舎新書『老いては「好き」にしたがえ!』より、老いに負けない極意を抜粋してお届けします。
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モテる男は“かさばらない男”
今の生活には、女性に頼る場面が特にないんです。仕事はもちろん、食事をはじめ家事全般、絵やヨガや三線などすべてひとりの世界で完結していますから。これも、恋愛を自分から求めない理由かもしれません。
では、もし何かの縁で出会い、つきあえた場合、どんな人なら理想か。
何より、自立している人がいいですね。もちろんある程度の大人であれば自立はしているでしょうが、この場合は「自分を持っている」という意味です。だから若くても30代、主に40代からが対象だと思いますが、私も年をとって50代の女性の良さもわかるようになりました。
といっても、惹かれるものがあれば年齢にこだわりはないんです。相手の年齢も自分の年齢も関係なく、人間性や自立性を大切にしたい。理想としては、何度かデートを重ねた頃にお年を聞いて「50歳なんです」と言われて初めて年齢を知るくらいがいいですね。
年にとらわれず好きなことをやり、自立している人だと最高です。私も自分の年齢を気にせず、何にでも挑戦していますから。
また、できれば私と同じ趣味を持っている人が理想ですから、料理を楽しんでいる女性がいいですね。でも、もしその女性が料理をしなくても、私がやります。そういう作業はまったく苦ではありません。
誰かと生活を共にすることがあっても、私は“かさばらない”男でいたいんです。「かさばった男」っているでしょ。ゴロゴロしていて、邪魔なお父さんとかお祖父さん。寝転がったまま「メシは?」と奥さんに聞いたりする。
それよりも、サッと自分で料理できる身軽さを持っていたい。なんなら、「ついでに君の分も作ったよ」と言える男でありたい。そしたら女性のほうも、「あなたは手がかからないし、何でもやってくれるから、あとは自分の好きなことをやっていればいいわよ」と言ってくれるのではないでしょうか。
しつこいようですが、かさばった男はダメですよ。モテないですよ。かさばらないためにも、自分の好きなことを持つことが大切なんです。好きなことがあれば、少なくともゴロゴロする時間はなくなりますから。
老いては「好き」にしたがえ!
モノマネでブレイクして以降、役者業を中心にボクシング、絵画、ヨガの世界でも活躍する片岡鶴太郎さん。「60代は体が元気に動く最後の時間。漫然と過ごすのはもったいない!」とおっしゃる鶴太郎さんが“人生後半”の生き方を教えてくれる幻冬舎新書『老いては「好き」にしたがえ!』より、老いに負けない極意を抜粋してお届けします。