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【対談】古今亭文菊(落語家)×喜多川泰(作家)

2023.10.17 公開 ポスト

第1回

「化け物っているんだね」と感じた落語家喜多川泰(作家)/古今亭文菊(落語家)

作家の喜多川泰さんが小説『おあとがよろしいようで』を上梓しました。金も夢もなく、友達もいなかった上京したての大学生が、ひょんなことから落語研究会に入り、成長を遂げる青春小説。この作品の執筆の原動力になった、喜多川さんが最も敬愛する落語家が古今亭文菊さんです。刊行を記念して、喜多川さんが文菊さんに落語の真髄を問いかける対談が実現しました。

座標軸、ブレずに埋め込んでおく。

喜多川泰さん(以下、喜多川) 今日は僕のわがままでお話しする機会をいただけて、本当にうれしいです。

古今亭文菊さん(以下、文菊) こちらこそ、呼んでくださりありがとうございます。

喜多川 落語自体はずっと好きでして、古今亭志ん朝さんのCDなどを聞いていましたが、寄席や落語会に行ったことはありませんでした。でも落語を題材にした物語を書いてみたくなって、数年前から寄席などに足を運ぶようになりました。最初は誰の落語を聞けばいいのか分からない。まず、いろいろ聞かせてもらおうと思っていた時、文菊さんが出演されたんですよ。

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関連書籍

喜多川泰『おあとがよろしいようで』

人は皆、出会ったものでできている。 金も夢も友もない上京したての大学生・暖平。 ひょんなことから落語研究会に入ることになり、 “背負亭(しょいてい)こたつ”として高座に立つ羽目に!? 累計100万部突破の名手がおくる、 新しい自分に出会える人生応援小説。 あらすじ 大学進学を機に群馬から上京したばかりの門田暖平は一人、新品のこたつを亀の甲羅のように背負い佇んでいた。配送料が払えず自力で下宿に持ち帰ろうと思ったが、帰宅ラッシュで電車に乗り込むことができない……。 途方にくれる暖平の前に、一台のワゴンが停まる。乗っていたのは、入学式当日、構内で落語を演っていた落語研究会の部長・忽那碧だった。落研に誘われるが、金もなく、コミュニケーションにも自信がなく、四年間バイト生活をして過ごすつもりだと語る暖平。 「必要なのは扇子一本。あとは座布団さえあればどこでもできる」という碧の言葉に背中を押され、暖平の人生が大きく動き出すーー。 ・「面白さ」「上手さ」は一つじゃない ・明日が来るのが楽しみになるくらい準備する ・徹底的に同じ型を踏襲し、初めて個性は爆発する ・追い詰められてはじめて、人は真価を発揮する ・どんな時も楽しむ。自分がやりたいことをやる

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【対談】古今亭文菊(落語家)×喜多川泰(作家)

作家の喜多川泰さんが小説『おあとがよろしいようで』を上梓しました。金も夢もなく、友達もいなかった上京したての大学生が、ひょんなことから落語研究会に入り、成長を遂げる青春小説。この作品の執筆の原動力になった、喜多川さんが最も敬愛する落語家が古今亭文菊さんです。刊行を記念して、喜多川さんが文菊さんに落語の真髄を問いかける対談が実現しました。

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喜多川泰 作家

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。

2005年『賢者の書』にてデビュー。2作目となる『君と会えたから……』が10万部を超えるベストセラーとなった。その後も『手紙屋』『手紙屋 蛍雪篇』『「福」に憑かれた男』『心晴日和』など次々と作品を発表。2010年に出版された『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』は2013年9月に映画化され、全国一斉ロードショー。舞台化もされる。

その後も次々と作品を発表。

最新作の『おあとがよろしいようで』にて全20作品、国内累計115万部を超えるベストセラー作家。

「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内に止まらず、現在は多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナム・タイでも翻訳出版されている。

執筆活動だけでなく全国各地での講演やセミナーも開催。

出会った人の人生を変える講師として人気を博している。

https://tegamiya.jp/

古今亭文菊 落語家

2001(平成13)年 学習院大学文学部卒業
2002(平成14)年11月01日 古今亭圓菊に入門
2003(平成15)年01月11日 前座となる 前座名「菊六」
2006(平成18)年05月21日 二ツ目昇進
2012(平成24)年09月21日 真打昇進「古今亭文菊」と改名

[受賞]
2008(平成20)年 落語一番勝負若手落語家グランプリ
2009(平成21)年 平成21年度NHK新人演芸大賞
2012(平成24)年 浅草芸能大賞新人賞受賞
2015(平成27)年 第70回文化庁芸術祭賞 大衆芸能部門 優秀賞

https://www.bungiku.com/

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