作家の喜多川泰さんが小説『おあとがよろしいようで』を上梓しました。金も夢もなく、友達もいなかった上京したての大学生が、ひょんなことから落語研究会に入り、成長を遂げる青春小説。この作品の執筆の原動力になった、喜多川さんが最も敬愛する落語家が古今亭文菊さんです。刊行を記念して、喜多川さんが文菊さんに落語の真髄を問いかける対談が実現しました。
座標軸、ブレずに埋め込んでおく。
喜多川泰さん(以下、喜多川) 今日は僕のわがままでお話しする機会をいただけて、本当にうれしいです。
古今亭文菊さん(以下、文菊) こちらこそ、呼んでくださりありがとうございます。
喜多川 落語自体はずっと好きでして、古今亭志ん朝さんのCDなどを聞いていましたが、寄席や落語会に行ったことはありませんでした。でも落語を題材にした物語を書いてみたくなって、数年前から寄席などに足を運ぶようになりました。最初は誰の落語を聞けばいいのか分からない。まず、いろいろ聞かせてもらおうと思っていた時、文菊さんが出演されたんですよ。
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【対談】古今亭文菊(落語家)×喜多川泰(作家)
作家の喜多川泰さんが小説『おあとがよろしいようで』を上梓しました。金も夢もなく、友達もいなかった上京したての大学生が、ひょんなことから落語研究会に入り、成長を遂げる青春小説。この作品の執筆の原動力になった、喜多川さんが最も敬愛する落語家が古今亭文菊さんです。刊行を記念して、喜多川さんが文菊さんに落語の真髄を問いかける対談が実現しました。