大西桃香さんが日本全国の日本酒を紹介するエッセイ『47の素敵な日本酒』 が好評発売中です。
発売を記念して、連載を再掲載! 今回は大西さんが「酔っぱらっちゃうぐらいにぐいぐい飲めちゃう」と評した一本。かっこいい瓶のビジュアルにも注目してみてください。
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夏が過ぎ、しっかり肌寒くなってまいりましたがいかがお過ごしでしょうか。大西桃香です!
少し前まで、まだまだ暑い日が続くんだろうな~と思っていたのですが、急に寒くなりましたね! もしかしたらまた暑い日が来るかもしれない……と、夏服をスタンバっていたのですが、もうこの先はずっと寒そうですね。秋服や冬服をそろそろ調達しなければ。
そうだ。きっとこのエッセイが上がっている頃にはもう発表されていると思いますが、私大西桃香は、ずっと活動させていただいてきたAKB48を卒業することになりました。
この日本酒エッセイの連載が決まった時、どういうテーマでやっていくか。AKB48チーム8という、各47都道府県から1人ずつメンバーを集めたチームに所属していたこともあり、せっかくなら47都道府県の日本酒のエッセイを書こう! と決め、ここまでやってきました。
もうすぐで47都道府県制覇も近いです。
私の卒業が先なのか、このエッセイが先に終わるのか……意外とギリギリ分からないところですね(笑)。大西桃香も日本酒エッセイも、最後まで何卒よろしくお願いいたします!
さて、エッセイ第43回は大分県です!
私がずーっと行きたいと言い続けている県です! 大分と言えば温泉。温泉県とも言われているぐらい、温泉が有名ですよね。確かに大分といえば? と聞かれると、街中に湯けむりが立ち上がっている風景が浮かびます。
私は温泉が大好きなので、「旅行、どこ行きたい?」と聞かれると必ず候補に挙がる県の1つが大分県なんです。
2泊3日ぐらいで、お散歩しながら色んな温泉に入って、夜は美味しいご飯とお酒を嗜んでまた散歩して……めちゃくちゃ理想の旅行です!
食べ物は何が有名なんだろうと思い調べてみると、とり天が有名なんですね! とり天ってそんなに食べたことがないかもしれない。唐揚げと何が違うんだろうと思いさらに調べてみると、衣にたくさんの卵を使ってサクッと揚げてあるのがとり天なんですって。写真を見比べてみると、唐揚げとは色も全然違う! 美味しそう! 食べたい!!
今回飲んでみた日本酒は八鹿 純米大吟醸(金)です。
まず初めに思ったのは「ビジュいい……」です(笑)。瓶は黒色なのかな? 私が目で見た感じでは、遠くからは黒く見えるけど近くで見ると少し深い緑を感じる色で、そこにどっしり金色で描かれたお花。ラベルというか瓶に直接書かれているのが私的には珍しかったので、なんだかすごいかっこよく思いました!
このお酒はじんわり広がる米の旨みと、吟醸香よりも日本酒本来の旨味を極めた深くふくよかな味わいが特徴なんだそう。
おちょこに注いで口元に近づけると、わりと軽くてスっと鼻を抜けるような感覚。抜けた後にお米の香りが印象に残ります。
一口飲んでみると最初はカッと感じるクリアな感じ。辛い! とまではいかないけど辛口より。でもすぐに抜けていく。面白い。最初のインパクトは強いのに後に残らない。めっちゃ好きです。癖がなく、甘い日本酒が好みではない方におすすめしたい! これはなんだか酔っ払っちゃうぐらいにぐいぐい飲めちゃうなあ。
この日本酒だと、どんな料理とも相性抜群だと思います。夜ご飯、野菜炒めとかとも全然いける。ちょっと塩胡椒を多めに振って、塩辛くしておいて、一緒にガツガツいきたいなあ。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
今回の日本酒
都道府県:大分県
酒蔵:八鹿酒造
酒名:八鹿 純米大吟醸(金)(やつしか じゅんまいだいぎんじょう きん)
酒質:純米大吟醸
使用米:兵庫県産山田錦
精米歩合:40%
アルコール度数:17度
大西さんによる朗読でもお楽しみいただけます
撮影:Sasaki Nobuyuki
この連載が本になりました!!
大西桃香さんが47都道府県の日本酒を紹介してきた本連載が書籍化しました!
タイトル:47の素敵な日本酒
発売日:2024年2月7日(水)
仕様:A5版並製/一部カラー/144ページ
定価:1500円+税(税込1650円)
ISBN:978-4-344-04230-8
★通常特典:特製ポストカード1枚(全6種類)封入
詳しくは幻冬舎公式サイトのお知らせをご覧ください。
NiHonShu47 47の素敵な日本酒
奈良県のPR活動の一環で出会った日本酒にドはまりした、AKB48チーム8大西桃香さんによる、日本酒エッセイ連載。
飲むのが好きなだけではなく、酒蔵とコラボして大西さんプロデュースの日本酒を発売したり、本格的な日本酒の知識を身に着けるべく日本酒作り体験を行ったりと、日本酒をもっと知るために奮闘中の大西さんが、毎回各都道府県のご当地日本酒をそれぞれ1本、レコメンド。試飲した印象や酒蔵のこと、製造方法、さらにはその都道府県の印象など、大西さんが徹底解説します。
47都道府県の47の日本酒=NiHonShu47を決定します。
※この連載をもとにした書籍、『47の素敵な日本酒』が2024年2月7日に発売となったため、一部の記事を除いて公開を終了しました。