
暮らし術
スコープを覗いて照準を合わせ、撃つ瞬間、呼吸を止めて無の境地に至るかのごとく、私自身も息を止めて、その一撃が有効だったかを知りたく先を読み急ぐ。とはいえ、私は本を読んでいるだけで、敵を狙う狙撃手でもなければ、スコープの向こう側の敵に逆に撃たれてしまう、なんていう危機にも晒されていない。なのに、この手に汗を握る感じ。緊張感だけではない。恐怖、絶望、悔恨、快感、希望。主人公を通して、日常と乖離したシビアな感覚に晒される。
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