
暮らし術
タイトルからして、ちょっと物騒である。「さよなら」とは、著者か、野口健のどちらかが、すでにこの世にいないかのようである。けれど、この別れとは、心の訣別であり、主人公のアルピニストももちろん健在で、変わらず全速力で活躍をしている。
本書の切り口が面白いのは、野口健について詳細に書かれていながらも、本人の意思や筆によるものではないこと。著者は、2003年から野口のマネージャーを18年にわたって務め、その間3度も「さよなら」をしている。その都度交わされるやりとりは、世間的には騒動ではなくても、ふたりの間には愛憎に満ちた理由があり、心身を削るような大きな出来事だ。
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