「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの2冊目の本『「一セットの服」で自分を好きになる』が発売になりました。1冊目2冊目ともに担当した編集者が実感した、あきやさんの提案する「服選び」の効能を紹介します。
あきやあさみさんと出会って変わった服選び
服は好きだけど、たくさん服を持ちすぎるのはイヤ。着ていない服があるのはストレス。だけど、コーディネートのためにはある程度の数は手元に置いておいたほうがいいのかな? とずっと思っていました。
それが、「一年3セットの服で生きる」スタイリストのあきやあさみさんと出会い、『一年3セットの服で生きる 「制服化」という最高の方法』を作って、すっかり変わりました。
一年3セットまで絞りきれてはいませんが、「今着たい!」と思える服以外は古着買い取り店へと手放し、まずは服の数がスッキリ。そして週に何度も同じ服を着ることに抵抗がなくなったのです。
好きな服を繰り返し着るのは楽しい。一週間毎日違う服を着るべきとなぜ長いこと思い込んでいたのだろう、と今となっては思います。衝動的に服を買うこともなくなりました。
稼働率の高い、好きな服だけが並ぶクローゼットの気持ちよさといったら!
そんな自分の変化も大きな後押しとなり、あきやさんに2冊めの本をご依頼しました。それがこのたび発売になった『「一セットの服」で自分を好きになる』です。
この本に登場するフレーズでいちばん心つかまれたのは、
「服選びは、『モノ』も『体験』も、どちらも同時に手に入れられる」
というもの。この箇所を読んだとき、「服」のことを考えるとワクワクする理由がよくわかりました。
あきやさんは、こうも書いてらっしゃいます。
「『ファッション』は実はなかなか複雑な表現方法です。自分の外見のこと、内面のこと、生まれながらの境遇や、そのとき置かれてる状況、日々の暮らしのこと、さまざまな条件が折り重なって作られています」
そう、だから服選びは難しく大変で、でも同時に、それを自分で考え、決める過程は、とてつもなく面白く、刺激的でもあるのですよね。
今回の本は、その「複雑さ」を「一セットの服」で自分なりに表現してみることの提案です。難しい、大変で終わらず、それを乗り越えた先に出会う「自分」とはどういうものなのか? 自分が思う「最高」とはなんなのか?
「たかが服」で大げさな、と思う人もかもしれません。でも「たがか服」だからこそ、気負わず挑戦できます。違うと思ったら、着替えたらいい。服のそういう気軽さも好きです。
でもそうやって向き合ってみると、「されど服」。自分へ与える影響力の大きさにも気づきます。
「たかが服」「されど服」といえば、哲学者の鷲田清一さんによる『たかが服、されど服 ――ヨウジヤマモト論』があります。あきやさんは「自分の人生に集中したいときの服」としてワイズ(デザイナー山本耀司氏の最初のブランドであり原点)のワンピースを選んだといいます。そんな人生と服をめぐるエピソードも『「一セットの服」で自分を好きになる』の読みどころです。
(担当編集:竹村優子)
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つづきは、『「一セットの服」で自分を好きになる」をご覧ください。
9月7日(土)開催のあきやあさみさん「“なりたい自分”でどう生きる? 服で人生を動かそう!」講座のアーカイブ販売中です!
詳細は幻冬舎カルチャーのページをご覧ください。
「一セットの服」で自分を好きになる
「一年3セットの服で生きる」スタイリスト、あきやあさみさんの2冊目の本『「一セットの服」で自分を好きになる』について
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